シンフォニア文芸団メールマガジン
―シンフォニア月報―

AugusticHoliday2特別出張号
2004年08月29日発行

>はじめに

 WEBで知っている方も、知らない方も……同人誌即売会という形では初めまして。
 同人作家サークル「新・シンフォニア文芸団」管理人のしんりゅと申します。
 同人誌即売会『AugusticHoliday2』開催おめでとうございます〜
 前回に比べて参加サークルも増えて、会場の方も広くなったようで、つくづくオーガストさんの人気ぶりはすごいなと思います。
 このインフォメーションペーパーでは当サークルの紹介やコラム、SSなど……いろいろと書いていきたいと思っております。
 それでは、Webでのメールマガジンの出張版となるこのペーパー、ごゆっくりとご覧ください。

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>サークル「シンフォニア文芸団」について

 まずは、当サークル「新・シンフォニア文芸団」について簡単にご説明いたしましょう。
 シンフォニア文芸団はオーガストファンが集って小説などの作品を作るオーガストオンリーの同人作家集団です。
 小説やイラストなど、オーガスト系列の作品を形にして公開し、交流するのが文芸団の目的です。

 2003年5月に旧管理人の方が発足し、8月から都合により僕、しんりゅに管理人権限を受け継がせていただきました。(「新」と付いているのは、そのためです/笑)
 最初は団員制でメンバーのみの参加でしたが、受け継いでからそれに縛られてはダメだと思い、団員制を廃止して規定などを設け、「オーガストが好き」という方ならどなたでも歓迎するという形で、誰でも気軽に参加できるようにいろいろ配慮いたしました。
 他にもメールマガジンの発行など、いろいろなことに挑戦もしておりました。その辺はリアルなどでの仕事などもあって大変でしたが、これはこれで充実してるって感じがして楽しいものです。
 ……そして発足から一年経った現在、Webでのアクセス数も2万ヒット行きました。
 ここまでアクセスが伸びたのも、文芸団に投稿されていただいた方や、訪れてくれる皆さんのおかげだと思います。文芸団の代表としてお礼を申し上げます。

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>管理人コラム
>『AugusticHoliday』第1回目の思い出

 2004年8月29日……
オーガスト系同人誌即売会『AugusticHoliday』第2回が開催されました。
 2回目、ということで僕は1回目から参加をしていました。
その当時にあったことを振り返りながら、コラムとして書かせていただきます。

 去年2003年7月6日……東京都中小企業振興公社秋葉原庁舎展示室にて、第一回が開催されました。
 当時は2フロアに分けてスペースが置かれ、さらに始めての開催ということで、予想外の一般客の入場数の多さなど、いろいろ戸惑っていた様子がありました。
 思い出といえば……個人で即売会に出たのは何度かあった身ですが、団体で出たのは初めてだったので、ムッチャクチャ緊張してました(汗)。……正直僕自身、あまり人とのコミュニケーションなどはあまり積極的ではないので、特に売り子をしようと前に立っていた時、「どうぞ、見てってくださ〜い」ぐらいしか言えなかったので、恥ずかしかったです。
 それと、当時の前管理人の方からいろいろとお世話になった部分がありましたし、こちらも何かネタを出さなきゃなと考えてました。
 前日に飲み物欲しいなとスーパーの品物見ていたら、角砂糖を発見したことからです。
一度砂糖を手にとったとき「これをネタに使ったらどうか?」と考え、同じくインスタントコーヒー、紙コップ、かき混ぜ用ストロー、天然水等を購入。帰り道に「6個もの砂糖を溶かすにはお湯は必要だよな〜」と思いました。
 考えた末、お昼の12時頃やかんで湯を沸かして魔法瓶水筒に詰めこんで……丸一日経っても未だ熱かったので、つくづく保温性のある魔法瓶は偉大だな〜と感じておりました。
 最初はカフェオレを考えておりましたが、朝にコンビニでカプチーノを発見してから……
「これは使えるっ!」
 そういうわけで、早速6杯ほど購入して会場に向かいます。
 購入したカプチーノに用意してくれた角砂糖とお湯を入れて、早速お客さんに振舞います。
 最初は6個だったのが(注:『バイナリィ・ポット』の小津千歳ちゃんはカフェオレに6個砂糖を入れていたことからが由来)、次第に7、8、14、24個とエスカレートしていったのを見て、その方は「ツワモノ強者だ……」と感じましたね、ええ(しかも、最後の方は砂糖が溶けないときたものですから/汗)。
 お湯容量の関係上、5杯までしか出せませんでしたが、それで少し注目してくれたようで嬉しかったです。

 そんなわけで、今年の第2回の開催……
 このコラムを書いている時点ではまだ決めておりませんが、今年も何か出そうかなと考えております。
 手作りの生ものはダメとのことで、市販のモノから考えなければならないでしょうけど。
さて、当日に何を出しましょうか……?

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>夏の特別SS
>「月夜に咲く花」
>作 しんりゅ

 夏の山のキャンプが、明日で終わりに近づいてきた頃のことだ。

「眠れん……」

 寝るためにロッジのベッドで横になっていた俺だが、気が高ぶっているのか、どうしても寝付けずに上半身を起こす。
 先ほどまで弘司とはこっそり酒を飲み交わしていたものだが、アルコールの酔いは回っているはずなのに、どうしても眠れない。
 俺が寝ていた隣のベッドには、弘司が寝息を立てているのが見える。

「いい気なもんだな」

 人が眠れない側で、安らかに眠りやがって……
 そんな弘司にため息をついた俺は、外で水でも飲もうと寝巻きから普段着に着替え、そっと部屋を抜け出した。

 まるで合唱するかのように虫が鳴く中、俺は外に出歩ていた。

「……ふう」

 外の水道で喉の渇きを癒し、俺は空を見上げる。
 雲ひとつない空には、綺麗な月が浮かんでいた。

「……ん?」

 そんな天気で俺は外を出歩くと、庭には一人誰かが座っているのが見えた。
 近づいてから月明かりでようやく判ったが、見覚えのあるツインテールの女の子……従妹の茉理だ。

「何やってるんだ、こんな所で」

 何をしているのか気になった俺は、茉理に近づいて声をかける。

「あっ……直樹? あんたこそどうしたのよ」
「俺は……ただ、眠れなくて水飲みにな。それより、茉理はここで何やってたんだ?」

「えっとね……これ」

 言いながらも茉理が手から出したのは、二本の細い紐みたいなもの。
 月明かりを頼りに見ると、茉理が持っていたものの正体が判ってきた。

「線香花火か、それ?」
「うん。あの時に全部使っちゃったと思ってたんだけど、袋の中にまだ入ってたの」

 日暮れの夕食の時、俺達はみんなで花火大会をやっていた。
 打ち上げ花火から手持ち花火まで、色とりどりの花火を着けて、みんな楽しんでいた。
 最後の締めにやった線香花火も一人一本持って、誰の花火が最後までもつか……などと楽しんだ。

「こればっかし残しててもしょうがないだろ」
「そうなんだけど、捨てちゃうのももったいないじゃない。……それに、ちひろはもう寝ちゃったし、一人でやっててもつまんないしね」

 線香花火を出して見た茉理はため息をつく。
 月明かりを頼りによく見てみると、茉理の足元の地面には一本だけ使った後の線香花火が落ちていた。
 最初は3本あった所でひとりで一本だけやってみたものの、さすがに一人でやっていても味気なかったんだろう。

「要するに、花火の相手をしてほしいってことか?」

 俺の問いに、黙って頷く茉理。

「……仕方ないな、付き合ってやるよ」

 眠れなかったこともあるからだと思う。
 俺は茉理の側まで来て、線香花火を一本受け取る。

「あっどうせやるなら、どっちのが長持ちするか競争しない?」
「……やるのか?」
「いいじゃない、あたしがやりたいんだから」

 言いながらも茉理は持っていた引き金式のライターを使って、二本の線香花火に火を着ける。

 パチパチパチ……!

 線香花火の独特の音が、淡い光と火花と一緒に放たれる。

「……何か、花火って不思議だよね。一人だけだとつまらなかったのに、直樹と一緒にやってると楽しくなるね」
「そうだな。特にこういった小さい花火だと、みんなでやるから楽しいんだ」

 線香花火の火花を見ながら、俺は茉理が言ったことに頷いた。
 そのうち、俺と茉理が持っていた花火からは玉ができて、雫のように垂れ下がった。

「これが落ちちゃったら、このキャンプも終りなんだね」

 今にも落ちそうな線香花火の玉を見ながら、茉理は寂しそうに呟く。

「まだ、時間とかはあるだろ?」
「そうだけど……何か終わっちゃうっていう感じがして寂しいじゃない」
「……そうだな。思えばこのキャンプも、この花火みたいにあっという間だったよな」
「うん……気が付いたら、もう終りなんだもんね」

 線香花火の火を見ていると、このキャンプで起こった出来事が次々と思い出される。
 楽しかったことも、大変だったことも、そして……

「もしかしたら……」
「?」
「終りがあるからこそ、楽しかった思い出として残るんじゃないのか?」
「……言われてみれば、そうだよね。終わっちゃうのは寂しいけど……まあ、楽しかったからいいか」

 ふと思った俺の話に、茉理は笑顔で頷いた。

 明日になれば、このキャンプは終わりを迎える。
 だけど、ここで過ごした数日は、俺達の思い出として残るだろう。
 今、茉理と一緒にやっている、二人だけの花火大会のことも……

 そして……俺と茉理が持っていた二つの雫が、同時に地面に落ちた。

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>SSあとがき

 ……というわけで、特別SSをお送りいたしました。
 同人誌の作業終わってから、ちょいとネタが思いついて書いたものですが、もし同人誌よりも先にこちらを読まれる方を考慮するよう、話を構築してみました。あくまでも、ここに載せるために2ページ程度の話を想定していたので、軽い気持ちで。
 ネタ元としては、ある4コママンガのネタから。そこであった線香花火の話を書きたいなと考えてみました。
 最初は全員分の花火大会を想定してましたが、それだと同人誌のほうでの話とかぶってしまいますし、しかもなかなか執筆の時間がとれなかったためか、形にできなかったのです。
 結局、考えた末に茉理ちゃんをフィーチャーした話になりました。元々、僕はちひろちゃんメインのSSを書くのですが、同人誌のほうで茉理ちゃんの話が足りないなあ……と思い、こちらで出しました。茉理ちゃんも同じぐらい好きですからね。
 他、いろいろと書きたいことはありますが、これであとがきとさせていただきます。

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>おわりに

 新文芸団が発足してから、この一年を振り返ってみて……僕もよく頑張ってきたなとは思います。
 最初はいろいろと不安な部分はあったのですが、やっていくうちにいろいろ楽しい所もありましたし、引き受けてみてよかったかなと思っております。管理はいろいろ大変ですが、それもまた充実してる証拠なんですよね。

 ……思えば、オーガストさんにここまで関わってきたのも、ゲーム中でのひとつのバグからでした。
 バグで苦労したからこそ、ここまで深く関わる事ができたのだと思います。それがなかったら……「いいゲームだったな」程度しか思わなくて、SSを書くこともなかったでしょうね。
 その後で『はにはに』のようなゲームにも、深く思いいれが入るようになって……

 今月……8月27日にはファンディスク『オーガストファンBOX』も発売されましたし、次回作の期待と共にネタなども充実してくるかなと思います。
 おそらく、9月発刊予定のメルマガにはそれが話題の中心になるでしょう(笑)

 即売会の方も、次回第三回があればまた参加したいです。
 その場合は新作のほうで出すかもしれませんが……内容次第でしょうね(笑)
 その間にも、いろいろSSの執筆とか、文芸団ページの充実とかを計りたいですし、いろいろやりたいことはたくさんあります。
 今度は連載モノを計画中ですが、書く時間はあるかどうか……ですね。

 文芸団新刊の執筆に協力していただいた大和型さん、pgSmileさん、ゆとりあさん、滝さん……そして、表紙や文芸団に投稿されていただいたトネリコさんには本当に感謝しております。この方達が支えてくれたからこそ、こうして今まで管理人として頑張ってこれたのだと思います。
 この場を借りて、改めてお礼を申し上げます……ありがとうございました。

 以上、管理人のしんりゅでした。
 それでは、今度はWebの方でお会いいたしましょう。

 シンフォニア文芸団は、オーガスト作品が好きな方全員が団員です。

 P.S.ファンBOXをやってみて、ひとこと……
 先生、本編のネタバレ話が多すぎですっ!(爆)

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奥付

HP名
新・シンフォニア文芸団
URL
http://homepage1.nifty.com/sinryu/sb/index.htm
メールアドレス
sinryu@nifty.com






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