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2004年のプロ野球界は球団の慢性赤字経営から波及した球界再編に揺れました。旧態依然の日本プロ野球界の問題点が数多く指摘されています。その中でも球団経営の門外漢でも素朴に感じる疑問は、観戦料金体系をもっと弾力化できないのかということです。今回はプロ野球のチケットについて検討してみましょう。 アメリカのプロスポーツ界の場合、経営サイドが一番重視するのがチケット販売だそうです。つまり、チケットが売れて試合にお客さんが多く集まれば企業が広告をだしたがるし、テレビ放送も行われるようになる。そして実力選手を獲得できチームがさらに強くなるという単純な論理です。 最近、日米野球8試合が開催されました。テレビ放送をみているといくつかのゲームでは大量の空き席が目立っていました。外野席はほぼ満席なのに内野席、特に外野寄りの内野席、つまり価格帯が変わるあたりの席の空きが目立っていました。東京ドームでのS席の値段は16,000円という高額な価格です。家族4人でいったらなんと64000円にもなります。しかし、これが非常に不条理な価格設定なのです。バックネット裏の前方の席も内野でも外野に近い後方の席も同じS席の16,000円なのです。 適正な市場価格を反映させているのがネットオークションです。定価で事前に購入した方が何らかの理由でいけなくなった場合などにチケットを売却する相対市場です。値段は需給関係のみで決まる非常にシンプルな市場です。数日間にわたり日米野球のチケット落札状況をみていると面白い傾向がありました。 パ・リーグの試合をテレビでみていると割高感のある外野寄りの内野席に特に空きが目立ち、同じような構図になっていることがわかります。良い席なら、お金を払って球場で観戦したいと考える方は数多くいらっしゃると思います。また、さほど良い席でなくても安ければ球場で雰囲気を味わいたいという人もいるかもしれません。そうでもなければ、テレビ観戦で十分だという考えになってしまうのではないでしょうか。 一時よりは減ったとは言え、野球が好きな人はまだまだ多いと思います。個人が気軽にいけるヴァリュー・フォー・マネーの席が少ないことが観客動員が伸びない理由のひとつなのではないでしょうか。席の値段は観戦場所によって需要と供給で決まるべきです。もう少しメリハリのある観客席の区分と値段設定ができないものでしょうか。 来期は合併球団、新規参入球団、親会社が変わる球団などが誕生し、野球界が大きく変わる予感がします。球界が変わるためには、過去のしがらみがない新しい考え方が必要です。ビジネス感覚を持った新生球団が率先して、既成概念に囚われない観客が行きやすいボールパークを構築してもらいたいものです。 皆さんのご意見をお聞かせください。
ご意見の受付は終了しました。 けい (2004.12.15 掲載)
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