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楽しい旅は演出しだい


旅は出発の時が楽しいものです。中には、目的地に着いたらすぐに帰る日を意識 して、せっかくの休みを楽しめない人がいます。旅先でも、気持ちが今になく、 過去や未来に引きずられているのです。この一因は、場所が変わっても普段と 同じ情報に触れることで仕事や家庭の厄介ごとを思い出してしまうからです。

文化や言語が全く異なる外国に行くとリフレッシュできるのは、普段は日常的 に入ってくる様々な情報から隔離されるからです。情報の洪水から逃れるのが旅 の目的のひとつでもあります。最近、流行しているアウトドアのキャンプなども、 情報がない非日常を体験できるレジャーといえます。

しかし、普通の国内旅行ではそこまでは徹底できません。人間は意識しないと、 いくら場所が変わっても、どうしても日常と同じパターンの生活を繰り返すの です。旅の醍醐味を味わうためには、意識して日常から脱しなければなりません。
そのために、旅では出来るだけ普段は触れない情報に関心を払ってみましょう。 全国版の新聞を読んでいる人は、旅先の地方紙やスポーツ新聞を読んでみたり、 また、普段絶対読まない雑誌や単行本をあえて持っていくのです。
普段読みかけの本を持っていったら、条件反射的に日常生活に引き戻されて しまいます。旅先が舞台になっている小説などがあれば、読んでみるの も良いでしょう。実際に本の中で書かれている場所にいることで日常から離れ、 想像力が掻き立てられて小説や旅先の新たな魅力が発見できるかもしれません。
食事も旅の大きな楽しみです。せっかく来たのですから出来るだけ情報を集め て地元の名物を食べるようにしましょう。安いからと、ファミレスなど全国展 開しているチェーン店は避けましょう。

旅行中はお金の使い方も変えてみましょう。旅先では多少大胆にお金を使いた いものです。そのためには旅行用の特別予算を組んで、普段の家計とは別にし ましょう。欧州の人は1年間かけて休日のお金を貯めるそうです。無計画に、 いきなり家計の中から特別予算を組むことは困難ですが、毎月定期的に旅行用 に貯めるのは決して無理ではないでしょう。

旅は非日常を経験できるから楽しいのです。しかし人間は意識しないと、普段 の行動を機械的に繰り返してしまいます。それを防ぐためには家族の中で誰か がリーダーシップを発揮して非日常を楽しむための演出を行なわなければなり ません。それが出来れば、たとえ近場の低予算の旅行でも、十分に気分転換が でき、精神をリフレッシュさせることが可能なのです。


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