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モダンな“ZEN”スタイルの本質


欧米で人気の"ZEN"スタイルのインテリアを紹介する本、詳しくはリラックスできるビジュアル本で紹介しています。

“禅”ではなく“ZEN”なのです。 この数年、海外のインテリア雑誌や本で盛んに取り上げるのが ジョン・ポーソンなどのミニマム主義の建築デザイナーの美意識と リンクした“ZEN”スタイルです。 ベースになる禅はもともと日本で発達した考え方ですが、それが生活に 反映されたスタイルはミニマム主義の源流の一部です。 しかし、現在の若い日本人は 海外経由の表面だけの流行を“新鮮でおしゃれ”に感じているだけで、ベース の思想はあまり知りません。これは少しおかしな気がします。

実は欧米で禅がブームになっているのには理由があるのです。 彼らはまずその考え方に興味を示しそれがライフスタイルに影響を 与えたのです。 それは西欧の個人自我を尊重する考え方が壁に突き当たっていることが 大きな原因です。近代文明の発達で従来の宗教中心の価値観が変化し それに替わるものとして自我が作り上げられました。しかし人間性の喪失 が言われるように、社会の中でその立脚基盤は非常に脆弱なのです。 心を病む人が増加するという矛盾が発生しているのが現実なのです。 それで西洋の“自我”に対立する禅の“無我”に自分の存在を見出すきっかけ を見つけ出そうとしたのです。 1950年代からはじまった海外の禅ブームが時代を経てライフスタイルにも 影響を与えて“ZEN”スタイルを生み出してきたのです。

日本の学校では禅を教えません。しかし、最近は海外初の“ZEN”スタイル に影響され禅に興味を持ち勉強を始める若者もいるとの話を聞いたことが あります。この不景気の中、シンプルなスタイルとモノへの執着を捨てた考え方が 受け入れやすい状況になったのかもしれません。
禅の思想は長い世紀と国を越え“ZEN”として逆輸入され、再び日本人に影響を与えるようになるのかもしれません。 21世紀の日本は新しい価値観が求められていますが、 案外それのヒントは私たちの忘れてしまった過去の中にあるのかもしれません。


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