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    久米宏の功罪

    2000/ 6/10
       久米宏はニュースステーションで、キャスターがクールに私見を述べるというスタイルを作った。彼の憎めない人間性と、わかりやすく工夫された解説で、そのスタイルは視聴者の支持を得た。

       その後、いくつかのニュース番組も「キャスターは私見を述べないもの」という不文律を捨て、久米スタイルに追随する。だが、「おもしろおかしく評論する」という上辺だけを真似たキャスターはいつしか、批評対象を「バカにする」に至る。キャスターが取材対象をバカにすることを売り物にするのはとても品がない。

       ニュースステーションが始まって15年、久米スタイルは一部の不勉強な「報道人」にとって便利なスタイルとなる。バカにしているだけで少々取材が浅くても記事になる、電波に乗る。このようなスタイルは、1970年代ならば現場トップが報道を認めなかったはずだ。
       批判、批評は大いに見たい、聴きたい。しかし、一方では取材対象を論陣の反対の視点から見た取材も押さえてこそクール=かっこいいのではないか。






     
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