2001年3月議会 議案質疑

かしば優美

 

  ただいま議長より発言の許可をえましたので、私は日本共産党議員団を代表して通告に従い質疑をおこいます。当局におかれては誠意ある答弁をよろしくお願いします。

  最初にお互いに関連する議案第39号「伊丹市立伊丹郷町館条例の制定について」、議案第46号「伊丹市立美術館条例の一部を改正する条例の制定について」「伊丹市立工芸センタ−条例の一部を改正する条例の制定について」質問します。

  今回の宮ノ前2丁目地域の文化ゾ−ン構想の中で、工芸センタ−の役割をあらためてどう位置付けされるのかという点です。工芸センタ−は産業の振興と文化の発展という二つの目的を持って運営されており、オ−プン以来産業の振興のための努力はされてきていると思います。しかし「新町屋建設」に関して論議した昨年の経済企業常任委員協議会の中でも「産業の振興という効果がはっきり出ていないのが現状である。」と答弁されています。今回の新町屋でも工芸センタ−常設展示場を旧石橋家住宅に移設するなど、展示機能の充実は行われようとしていますが、「産業の振興」という役割をどんな形で発揮すると考えているのかお聞きします。

  昨年の新町屋建設の論議にさいし、文化ゾ−ンの一体的管理運営により、魅力ある事業展開をはかり、中心市街地の活性化に寄与するとの説明もなされました。ぜひそうあって欲しいと思いますが、具体的にはどのような事業をイメ−ジされているのかお尋ねします。また郷町館条例3条にうたっている事業の中で、歴史資料、民族資料などの文化財の展示とありますが、どのような資料展示になるのかもきいておきます。

  次に郷町館および美術館、工芸センタ−の管理を文化振興財団に委託する点についてうかがいます。

  新町屋の建設は美術館、柿衛文庫、工芸センタ−の執務環境を改善し、一体的効率的な管理運営を行うための総合管理事務室機能をもたせるためであり、美術館、工芸センタ−の職員の配置は当初は現状通りでスタ−トすると説明しています。一方2001年(平成13年度)の財政健全化計画では、管理体制を文化振興財団に委託することが改善項目の一つにはいっています。これでは「文化からのまちづくり」をうたう市の総合計画にも逆行するのではないでしょうか。

  また美術館、工芸センタ−は独自の役割・機能・専門性を有していること、ゾ−ン全体として中心市街地の活性化をはかっていく役割が課せられていることなどを考えれば、行政自身の役割は重大です。財団に委託して公的責任が果たせるのかうかがいます。

 

  次に議案第48号「伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例の制定について」であります。

今回の改正理由は、在宅要援護老人介護者福祉金および重度心身障害者(児)介護者福祉金について、国の家族介護慰労事業および県の補助事業と整合をはかるために、条例からそれぞれの介護者福祉金の項を削除するものです。

  まず第1に、現在明確になっている家族介護慰労事業の内容について、また本来今年4月から実施予定でありながら、国・県事業との整合がはかられていないとしていますが、その原因・内容についてそれぞれ明らかにしていただきたいと思います。

  また昨年9月議会で市民福祉金条例の一部改正が行われ、介護保険法に規定する在宅サ−ビスを利用したときは、その在宅サ−ビスを利用した月の翌月分の福祉金について支給を停止するとし、昨年10月1日から施行されています。ついては、その後の介護者福祉金の対象者数の推移はどうなっているのか。またその点に関連して、介護サ−ビスの不十分さが介護者の負担を増大させている現状を見た場合、介護福祉金(手当)の縮小は疑問だとする声がありますが、当局はどのように受けとめているのかお聞きします。

  今回在宅老人・重度心身障害者(児)介護者福祉金にかかわる規定を削除し、新たに要綱で対応されようとしていますが、家族介護慰労事業の執行にかかる詳細が確定した場合は、再度条例化を考えているのかどうかお聞きして第1回目の質問とします。

 

 

 

家族介護慰労事業

  国の予算は、民生費・県補助−介護予防・生活支援(P37)

  国事業+県と市の上乗せ……@所得制限の面でA支給対象範囲の面で−要介護

4、5以外の部分は県と市の折半で事業している

 

 <質疑・2回目>

 

新町屋・美術館・工芸センタ−

 

1、クラフトとは──技能、工芸、(機械による生産に対して)手作りの製作

    クラフトデザイン──手工芸デザイン。機械による生産ではなく手作りによ

    る小規模な生産を前提にした造形。特に貴金属、ガラス製品、陶磁器などに

    みられる。

 

(1)これまでの議会での答弁では、「大きな柱として平成8年から授業の一環

としてジュエリ−工房や手織り等を行っている。平成10年からは『国際クラフ

ト展伊丹』という名称で隔年ごとにジュエリ−展を行っている。これと手織りを

主に産業化を進めていきたい。」としている。

  ところが一方で、国際クラフト展の実施の見直し、ジュエリ−を軸にした産業

化はクラフト協会での自主事業として規模を縮小するなどの財政健全化計画がた

てられている。工芸センタ−の目的・位置付けに著しい混迷がある。

 

(2)魅力ある事業展開──

  旧岡田家住宅、旧石橋家住宅の活用についての案が示されているが、より徹底

すればかなり魅力的になると考える。そのためには一つには博物館との連携を強

めることが重要でないかと思う。魅力ある展示をおこない、市民の資料の利用に

関し必要な説明、助言を行い、資料に関する専門的、技術的な調査研究を行うこ

とが大切でないか。

 

(3)公的責任について

  日本共産党議員団は昨年12月議会で、産業・情報センタ−ならびに青少年セ

ンタ−の管理委託について質疑をおこないました。専門性、継続性が委託によっ

て保つ(保持)ことができるのかとの指摘をしました。委託によって市民との距

離が遠くなる、すなわち市役所の仕事、公的な仕事に反映されにくくなってしま

う危険性が生じてこないかという問題です。市役所が責任をもって仕事をすると

いうことは、市役所の政策能力を高めることになり、住民市民の行政への参加能

力も高まることになる。

 

 

 

市民福祉金条例

                               

(1)去年の10月の改正によって介護者福祉金の対象者は大きく減少したこと

が答弁でもありました。さらに国の支給条件が、年一括払いで過去1年間に年間

1週間程度のショ−トステイの利用を除いて、介護保険サ−ビスを受けなかった

場合に、そのひとを現に介護している家族を対象に、慰労として年間10万円ま

での金品を贈呈するもの。昨年にくらべてもサ−ビスの大きな後退でないか。

 

(2)介護福祉金条例に再度挿入するか、別建ての新たな家族介護慰労事業に関

する条例をつくるのか。市民からみて要綱はわからなくなる。