伊丹市立高校(定時制)廃校―多部制単位制高校へ「発展的統合」で結論
2009年3月12日 伊丹市教育委員会臨時会開かれる
日本共産党伊丹市会議員 上原ひでき議員の傍聴記
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伊丹市学校教育審議会の「中間答申」(下記のリンク先を参照)(3月2日)、@伊丹市立高校(定時制)を廃校とし、旧武庫之荘高校跡地に兵庫県が設置する多部制単位制高校に「発展的統合」をする、A新設高校開校時に市立高校として当該地に移転することを議題として、3月12日、伊丹市教育委員会臨時会が開催されました。 事務局から、3月10日に県立伊丹北高校で開催された第3回説明会が開催されたことの報告がありました。その中で県教育委員会は、これまでの2回の説明会では十分理解が得られていないことから開催したこと、通学の便が悪くなる問題に関しては夜間(3部)終了を8時にするように検討していること、学級数は1・2・3部の割合は柔軟に検討することなどを報告、質疑応答の中で、川西・宝塚の代表は県立川西高校と宝塚良元校の廃校には反対であること、尼崎の代表からは多部制単位制高校は必要ないこと、伊丹市の代表は全定分離に大きな前進、様々なニーズに対応できると賛同の意見があったことなどが述べられました。 臨時会では次のような意見や質問が出されました。 ・「発展的統合」という「発展」がきちんと担保できるように県教育委員会に要望を。 ・3部制の中の昼間部の学級数を多くしたほうがいいのではないか。 ・反対する声が多かったとされているが、みんな納得されたのか。→川西・宝塚の人たちは学校が遠くなることから統廃合に必ずしも納得されているわけではないが、新設については反対ではない。 ・川西・宝塚の定時制高校を残してほしいという声があるが、残したとしても新設校に行く子どもが多くなるのは明らか。 ・伊丹市にとっては全定分離が長年の懸案であったので、今回のことで実現する方向性が出てきたことはありがたい。 ・高校が新設されて当該地に移転すると、専用教室ができるし、現在行なっている0校時だけでなく−1校時もできる。 ・卒業生から「母校をなくさないで」との声があるが、新しい学校に生まれ変わるという観点に立ってほしい。 ・市立高校(定時制)を一定残すことで「軟着陸」することはできないのか。→全定分離にならない。今年受験する子どもに4年生で新設校に移ることを説明しているので、それでも市立高校を選んでいる。 ・「夜間」に劣等感を持っている子どもがいるので、多部制単位制高校になると通いやすい。 ・県教育委員会が定時制の統廃合を進めていることの背景には「財政的」な問題があるのか。→そうではなく、高校のあるべき姿を議論してのこと。 ・「ベスト」ではなく「ベター」の方法であること。弱者を切り捨てる面も出てくることから、審議会の「配慮事項」(下記のリンク先を参照)を件教育委員会に提出する意義がある。 以上のような意見等が出された後、議題である2点が確認されました。今後、この2点を県に要望し、教育委員会としての方針をきめて、パブリックコメントを行なうこととなりました。 臨時会の議論を聞きながら、教育委員会は、長年の懸案事項である全定分離が現実的な課題となっていることから「この機会を逃したら全定分離の目はない」とばかりにまっしぐらに突き進み、肝心の子供のことが十分視野に入っているのかどうか疑問に感じました。「弱者を切り捨てる面」があることは発言の中で出てきましたが、審議会の「配慮事項」だけで十分でしょうか。もっと卒業生や現役の生徒、教師の意見を聞き、調査もして慎重に議論をして結論を出してほしかったと感じました。 私は今回の3月議会で、一般質問の中でこの問題を取り上げ、定時制3校を廃止して多部制単位制高校を新設すれば、たとえ定数が変わらなくても定時制に行けない子どもが出てくる。このことは西宮で同様のことが行なわれ、新設校の競争率が2倍以上になっていることから推測できることなどを取り上げ、新設校設置時に市立高校(定時制)の募集停止を行なわず、生徒が減少することをみて募集停止しても遅くはないこと、長年の懸案だった問題だけに「教育の機会均等」を保障するためにも「軟着陸」できるようにすべきと質していました。 |