2009・11・3 神戸憲法集会に参加して
日本共産党伊丹市議会議員 上原ひでき
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11月3日、神戸市勤労会館において「神戸憲法集会」が開催されました。 集会では、はじめに主催者あいさつが津川知久氏(兵庫県憲法会議代表幹事・兵庫県労働組合総連合議長)から行なわれ、「文化の日・合唱と演奏のつどい」として、神戸青年合唱団による合唱、トーフレンズによる演奏と歌が披露されました。トーフレンズによる演奏と歌は、オリジナル曲2曲の演奏でなかなか聞かせてくれる歌でした。 さらに、「青年からのピース報告」では、原水爆禁止世界大会・長崎に参加した報告がなされました。アメリカのオバマ大統領が、今年の4月にプラハで行なった演説で「核兵器のない世界」を呼びかけたことが世界中で核兵器全面禁止の運動を盛り上げています。来年の「核不拡散条約(NPT)再検討会議」において、核兵器を保有する国が「核兵器廃絶を明確に約束する」ことが現実となっている情勢です。被爆国日本が先頭に立ってこの運動を盛り上げる必要があります。若い人たちが半分以上占めている世界大会。その活動を大いに期待し、私たちもがんばらねばと思います。 その後、渡辺治一橋大学大学院社会学研究科教授が1時間40分にわたって講演を行いました。講演の内容は、@政権交代はなぜ起こったのか、A民主党中心政権の2つの側面、B民主党政権下での改憲動向、C憲法運動の任務、の4つにわたるものです。 @民主党が一人勝ちした理由として、自・公政権による「構造改革」政治に対する怒りが自民党離れを引き起こしたこと、それは「年越し派遣村」に象徴されるとおり、構造改革の矛盾が爆発し、このことに対する反貧困の運動が高揚して様々な連携の輪が広がったこと。さらに、改憲、軍事大国化に対する運動が、全国の「九条の会」の広がりによって急速に強まったこと。国民の構造改革・改憲への怒りを背景に、民主党の反構造改革への政策転換が自民党離れの票を独り占めにしたことなどをあげました。 A民主党政権には、構造改革からの転換、改憲をやめて平和をとの期待と、財界・アメリカからの構造改革推進、改憲の期待の二つの期待があること。その上で民主党政権は三つの構成部分から成り立っていると分析。一つは〔反開発政治型新自由主義(執行部)〕で、もともとの民主党の性格を継続しており、官僚政治から政治主導といいながら構造改革の再建、アメリカ・財界からの要求の受け入れ、改憲に関しては未決定という性格。二つは〔小沢−地方−新人議員〕で、選挙で地方をくまなく回ったことを生かし、自民党構造改革が切り捨てた地方の総取りを狙う、民主党による自民党利益誘導型政治、改憲問題は国連のもとでの自衛隊派兵。三つは〔現場の議員層と運動(第3のグループ)〕で、運動と地域との関係でマニフェスト志向。この民主党に関しては、党内三つの構成部分のどこが強くなるかは、外部の力も大きく影響するとして、国民の運動次第であることが強調されました。 B民主党政権での改憲については、「九条の会」の広がりなどで正面から改憲を言えない状況があること、このことはマニフェストにも現れていることや、国会で憲法調査会の始動に反対していることなどから明文改憲は遅れる可能性があるとしました。一方で、解釈改憲によって自衛隊派兵の可能性が浮上するとの見方もあるとしました。 Cこのような中で私たちは、アフガン支援のための自衛隊派兵絶対反対や普天間基地は国外へ移転など解釈改憲の動きに機敏に対処すること、改憲はしないと約束させることとともに、憲法9条・25条と平和と国民の暮らしとの間に大きなギャップがあり、憲法を守るにとどまらず、憲法の力を確信して、憲法を実現するという「第2波」に向けての運動が重要になると締めくくりました。 私にとって、勇気とやる気をもらった講演でした。 |