伊丹市立高校定時制の生徒募集停止はやめよ

日本共産党伊丹市議会議員団 2009年11月2日

上原ひでき 議員

市教育委員会が定時制の募集停止を決定

 伊丹市教育委員会は910日、「今後の市立高等学校のあり方について」基本方針の中で、定時制に関しては2012年度(平成24年度)入学生から生徒募集を停止することを決めました。これは同年度に兵庫県が多部制単位制高校(市内池尻、旧武庫之荘高校跡地)を開設することにあわせて、市立高校と川西高校、宝塚良元校の定時制を統廃合するもので、このことで伊丹市の長年の課題であった市立高校の全日制・定時制を分離しようとするものです。

党議員団は計画当初から統廃合と募集停止に反対を表明

 党議員団は20089月議会本会議で上原議員が、伊丹市教育委員会が市立高校全定分離のために、県教育委員会に対して、定時制高校統廃合による新設高校へ定時制高校を移管する要望をしていたことに対し、全定分離が長年の懸案事項であったにせよ、統廃合を前提とした計画に乗るべきではないとただしていました。

 さらに20093月議会本会議でも上原議員が、三つの定時制高校が統廃合されることについて、教育の機会均等を保障し、子どもの学習権を守る立場から問題点を指摘し、市立高校定時制の果たしている役割から募集停止はすべきでないと指摘しました。

時制の保護者、生徒からも反対の運動がおこる

 定時制の生徒募集停止や新設校開校時に定時制を当該地に移転すること、新設校が交通の便が悪いこと等々に対して保護者や生徒から不安の声が上がっています。「伊丹市立高等学校(定時制)を守る会」(代表:安楽真由美)は、「経済的な較差が広がる中、定時制の必要性は高まっている」として、定時制高校の存続を求める署名活動を行ない、県教育委員会や伊丹市、伊丹市教育委員会に定時制高校存続を求める要望書を提出されています。

関係市の党議員団、県会議員団が県教育委員会に申し入れ

 党県会議員団、伊丹・川西・宝塚・猪名川町の党議員団は1028日、県教育委員会に「阪神間定時制高校の募集停止の撤回を求める申し入れ」を提出し、意見を述べました。

 「申し入れ」では、定時制高校は働きながら学ぶ生徒や不登校の生徒などさまざまな困難を抱える生徒が学ぶ最後の砦となっており、新設高校開校にともなう三つの定時制高校の統廃合はこれら生徒の実情を無視したものであること、宝塚・川西・西宮市議会で「存続を求める」意見書が採択されていることなどを指摘し、定時制高校の募集停止を撤回すること、県教育委員会として生徒や父母などに直接説明して意見を聞くように求めました。

 しかし県教育委員会は、夜間のみではなく昼間に学べるという新たな需要に応えることができること、交通の便に関しては交通機関への申し入れや終了時間を早める手法を取り入れることなどを述べ、あくまでも信念を持って取り組む姿勢を示しました。

党議員団は、保護者・生徒に募集停止や交通の便に対する不安、多部制単位制高校新設時に定時制を当該地に移転することへの不満など様々な声があることから、引き続き市教育委員会に対して計画を見直すように求めていきます。