2008年9月伊丹市議会

日本共産党伊丹市会議員団

2007年度国民健康保険事業、老人保健医療事業会計の決算に対して認定に同意できない討論

上原ひでき議員

 議長より発言の許可を得ましたので、日本共産党議員団を代表し、上程となりました議案のうち、「報告第8号平成19年度伊丹市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」並びに「報告第9号平成19年度伊丹市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算」に対して認定に同意しない立場から意見を述べます。

 

はじめに「報告第8号平成19年度伊丹市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」についてであります。

2007年度の国民健康保険事業会計の問題は、国保税に関し、医療分について均等割額を2万7000円から2万8000円に、所得割を7.44%から8.95%に、介護分については均等割額を1万1600円から1万1800円に、平等割額を9000円から9300円に、所得割を1.94%から2.20%にし、限度額を8万円から9万円にそれぞれ改定することによって、給与収入320万の場合、標準3人世帯で年間30万2400円の国保税が33万6700円となるなど、11.3%の増税を行ったことであります。この結果、一世帯あたりの国保税が147,549円から160,897円となり、ますます払いたくても払えない国保税となりました。

収納率の悪化が問題となっていますが、特に年所得200万円以下の世帯が国保世帯全体の7割を占め、その世帯に占める滞納世帯が全体の滞納世帯の67%となっていることからも、生活保護基準以下の収入しかない世帯への負担は限度を超えています。

今後は国保税をどのように引き下げるのかを議論すべきであります。そのためにも、伊丹市は国庫負担金を1984年当時の水準に計画的に戻すことや、県の補助金をふやすことなど、国や県に強く要望するとともに、当面は、一般会計からの繰り入れをふやすことです。 その際、政管健保や組合健保との収入に対する保険料率の公平性の確保、国民皆保険制度の底辺を支える国保の役割等を考慮し、ぜひ前向きに検討を求めるものです。さらに、質疑の中で国保証の取り上げを基本的にやめることを求めましたが、広島市で資格証発行をゼロにした例を参考にされるとともに、子どもから保険証を取り上げることはやめることを特に強く求めまして、認定に同意できない意見とします。

 

 次に「報告第9号平成19年度伊丹市老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算」についてであります。

 本会計は、1983年に成立した老人保健法によるものであり、2008年度からの後期高齢者医療制度の創設にともなって2010年度をもって廃止となる会計です。

本会計のもととなる老人保健法によって、それまで無料だった70歳以上の老人医療が有料化となり、2002年度には医療費の総抑制を口実に70歳以上の定額負担の廃止を行い、70歳以上の患者負担を一律1割に、一定の所得の人は2割にしました。さらに2006年度には、医療制度改革大綱に基づき高齢者の自己負担を、現役並みの所得のある人にこれまでの2割から3割に引き上げました。

本来高齢者にとって命の綱であるはずの保健制度が、今では経済的、精神的な負担となって受診を抑制するものとなっており、病気の早期発見、早期治療を困難にし、医療保険財政を悪化させる原因ともなってきました。

よって、本会計のもとであります老人保健法そのものに反対であり、本会計決算の認定には同意できません。

なお、2008年度から、老人保健法よりもっとひどい差別医療制度である後期高齢者医療制度に変わりましたが、ただちに元に戻し、高齢者が安心て医療を受けることができる制度にすることを、伊丹市としても国に要望することを求めるものであります。

委員各位の御賛同お願いして、討論といたします。