2008年9月伊丹市議会
日本共産党伊丹市会議員団
「社会保障費を毎年2,200億円抑制する方針の撤回を求める意見書(案)」に対する賛成討論
かしば優美議員
|
意見書(案)に述べられている、2002年度以降の社会保障費の伸び幅を2,200億円抑制されてきた内容を具体的にみると、2002年度は診療報酬引き下げ、医療費窓口負担増、2003年度は介護報酬の引き下げ、年金給付の物価スライドによる引き下げ、雇用保険制度改革、2004年度は診療報酬引き下げ、年金給付の物価スライドによる引き下げ、生活保護老齢加算廃止、2005年度は介護保険の食費・居住費の負担増、年金給付の物価スライドによる引き下げ、2006年度は診療報酬引き下げ、年金給付の物価スライドによる引き下げ、高齢者の入院食費・居住費の負担増など、2007年度は生活保護母子加算削減、雇用保険国庫負担削減であります。 小泉内閣以来の社会保障抑制路線によって削減された社会保障費総額は2002年から2006年の五年間で実に1兆1800億円に上(のぼ)っています。この方針はその後も引き継がれ、2006年の「骨太方針2006」では、2007年度以降2011年までの五年間で、さらに1兆1000億円、地方を含めると1兆6000億円の歳出削減をおこなうとされました。2008年度は、高齢者人口の増加などで、医療、年金、介護等給付費の自然増は7500億円と見込まれていましたが、制度・施策の見直しによる削減・合理化をはかり2200億円削減の5300億円の増に抑えられています。 しかしこうした国民に負担を押し付ける社会保障抑制策は、厚生労働大臣自身が「限界にきている」と認めるほど無理があり、いくつかの制度や施策で「手直し」「凍結」をせざるをえなくなっています。今年四月実施の高齢者の医療費の負担増の一部「凍結」による影響額を2007年度の補正予算で措置せざるを得なくなったことも、そのあらわれです。 7年間にわたる社会保障費の抑制政策がもたらしたものは、国民生活の破壊であり、格差と貧困の増大であります。今こそこうした政策を大本から改め、国民誰もが安心して生活できるようにする必要があり、意見書案に賛成とします。 |