2008年12月伊丹市議会

日本共産党伊丹市議会議員団

ひさ村真知子議員

議案第138号「伊丹市立知的障害者通勤寮条例を廃止する条例の制定について」並びに関連する議案第164号「財産の無償譲渡について」、議案第159号「伊丹市立障害学習センター及び伊丹市立図書館南分館の指定管理者の指定について」また議案160号「伊丹市立緑ヶ丘体育館・緑ヶ丘武道館等の指定管理者の指定について」反対の立場からの討論

はじめに、議案第138号と関連する議案第164号に関してですが、この議案は、市立知的障害者通勤寮「あけぼの寮」を廃止し、その建物、物品を社会福祉法人いたみ杉の子に無償譲渡するものであります。今回の提案は、2006年4月施行の障害者自立支援法により、通勤寮の位置付けが法的になくなり、ほかの新たな事業を行うため、隣接する入所施設及び通所施設(サポートセンター杉の子)との一体的運営を行うことが効果的、効率的に対応できることを理由としています。

今日までのあけぼの寮入所者の重度の方以外は、グループホームや一人暮らしなどへすでに移行していますが、十分なサポート体制を求めておきます。   

また、新たな事業への移行で、2009年度ホームあけぼの、在宅障害者生活サポート事業資金収支予算書を見ますと、あけぼの寮に比べ人件費は全体で57%と大変低くなっています。その上建物の無償譲渡で新な施設管理経費が発生し、大きな負担になること

が危惧されます。新たな事業を行うには、通勤寮の施設を無償譲渡で民間移管にするのでなく、いたみ杉の子を特定した指定管理の方法で行うこともひとつの選択肢であります。

伊丹市の福祉への公的責任の放棄が続いています。2年前には「知的障害者通所厚生・授産施設のさつき学園と「くすのき園」を協同の園に移管しています。直営の障害者施設は知的障害者施設・「つつじ学園」と肢体不自由児通園施設・「きぼう園」の2施設のみとなります。今回通勤寮の無償譲渡は引き続いての、伊丹市の障害者への公的責任の放棄となってしまいます。よって議案138号並びに164号には反対といたします。

次に議案159号ですが、伊丹市立図書館南分館の指定管理制度の導入に関しては図書館法等により指定管理者制度にはなじまないと、反対としてきておりますので今回の、指定管理者の指定についても反対の立場であります。

理由といたしましては、公立図書館は社会教育法の精神に基づき法制化された図書館法により設置されているものであります。その目的は「国民の教育と文化の発展に寄与する」となっています。また、「地方教育行政の組織および運営に関する法律30条」では、図書館は学校と並ぶ教育機関と位置付けられ、教育委員会が管理運営するとなっています。「図書館法弟13条」では、館長及び教育委員会が必要と認める専門職員、事務職員技術吏員をおくことになっており、また、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律34条」では、図書館など教育機関の職員の任命は、教育長が任命するとなっています。指定管理者の指定はこの面から教育委員会の任命権を否定するものであります。

南分館は他の施設と複合施設となっており一体管理をするとしておりますが、伊丹市教育委員会は、図書館法を遵守し、本館との連携の強化等を行うことが、よりいっそうの市民の学ぶ権利の保障をするなり、図書館の充実につながることであり、このことは市民に対しての責任であります。よって図書館南分館の指定管理の指名には反対とするものであります。

つつきまして議案160号に関してですが、  

スポーツ振興法では、スポーツの振興のために市町村の教育委員会がスポーツ振興計画を、スポーツ振興審議会の意見を聞き策定するとしています。そして青少年スポーツの振興を含む住民に対しスポーツ行事の実施および奨励そしてスポーツに関する指導及び助言を行うとしています。この趣旨からも緑ヶ丘体育館・武道館の管理運営を企業に指定管理することは、市のスポーツ振興の責任放棄になります。よって議案第160号には反対であります。以上でありますが議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします