日本共産党上原ひでき議員の議案質疑要旨

2007.6月 伊丹市議会

議案第76号「平成19年度大阪国際空港周辺緑地B,C工区緑地整備工事の請負契約を締結することについて」に対する議案質疑

 本議案は、大阪国際空港周辺緑地B,C工区緑地整備工事に係る入札において、最低応札金額が低入札調査基準価格を下回ったことにより、低入札調査委員会が低入札価格調査をおこない、その結果、調査委員会は、低入札価格を持って申し込みした業者により入札にかかる契約の内容に適合した履行がなされると判断されたことで、議会の議決を求めたものであります。

 本議案では、予定価格79275万円に対し、契約金額が45780万円で、落札率577%、金額において33495万円予定価格を下回る契約となっています。

 低価格での契約は、税金の節約につながる一方で、行過ぎれば、建設業の健全な発達を阻害し、工事の手抜き、資材の品質低下、下請けへのしわ寄せ、労働条件の悪化、安全対策の不徹底につながりやすいため、いわゆるダンピング発注の排除が求められています。

 伊丹市として今回の契約工事に関して適正な施行を確保するため、適正な調査をおこなう必要があります。

 そこでいくつかお伺いします。

 

1に、事後公表された低入札基準価格は、税込みで62790万円となっており、予定価格に対して79%です。今回の工事に関しては、最低制限価格と同額とされていますが、この価格と契約金額の差もかなり大きく、改めて低入札基準価格すなわち最低制限価格の設定方法は適切におこなわれているのかどうか疑問が湧いてきます。見解をお伺いします。

 

2に、調査委員会が調査する上での低入札価格調査基準とその調査結果について、契約の内容に適合した履行がなされると判断された根拠を示していただきたいと思います。

 

第3に、この間における伊丹市における調査対象工事において、調査結果は適切であったと事後確認できたかどうかであります。たとえば、過去の対象工事で、工事の手抜き、資材の品質低下、下請けへのしわ寄せ、労務賃金等労働条件の悪化、安全対策の不徹底などの問題点はなかったかどうか、お伺いします。

 

第4に、この対象となる工事に関して、施行状況を把握する仕組みはあるのかどうかをお伺いします。

 

(再質問の中で)

 @調査をして、契約の内容に適合した履行がなされると判断された。しかし低ければいくら低くてもいいのか。このことは、調査をどこまで厳密におこなうことができるのかにかかっている。

 ○ 例えば、「入札金額の積算内訳書」のなかで、

     資材単価、下請け単価、労務単価については、これと密接に関わる直接工事費が、77%となっていることで一定妥当と判断されました。これは予定価格の67%から85%の範囲内とされた低入札価格基準内という意味だろうと思うが。一方、直接工事費が比較的高いとなると、共通仮説費、現場管理費、一般管理費については、57.7%よりもっと低いということに。これもまた企業努力・コスト削減によるものだが、これも妥当とされた。

     では、低ければいいというものでもないと思うが、その基準はないのか。例えば、発注者のこれらの単価に比べて相当低いと認められる場合は…その単価の設定理由などの提出は。

     また、下請け業者を予定している場合、下請け業者から見積書の提出を求め、その見積もりが入札金額に正しく反映されているのかどうか。下請け業者の工事内容、同じく資材単価、労務単価は発注者の単価と比べてどうか。

     この点でのチェックはどうか。

○ 失格基準価格の設定はないのか。ある自治体では、低下価格入札が行われた場合、入札金額の下位5社の平均に0.85を乗じた額を失格基準価格として設定し、この価格を下回った場合には調査を行わず失格としている。

 

A        施行における監督体制

    十分な調査や監督強化に万全を期したい、とのこと。

    この点では、「施行体制台帳」「施行計画書」の提出及び内容のヒヤリング、監督員の増員配置、担当課長の抜き打ち検査をおこなっているところがある。