「大阪空港との共生宣言」に対する議案質疑

2007年3月伊丹市議会 

日本共産党 中村孝之議員

 ただ今、議長より発言の許可をいただきましたので、私は日本共産党市会議員団を代表して、議案第10号 「大阪国際空港と共生する都市宣言」を行うことについて、通告に基づいて質疑を行います。

第一は、空港隣接地域であります神津地区大阪国際空港対策協議会から、これまで2回にわたり新宣言に対する意見書が出されていることについてであります。

1回目は、昨年9月26日、本会議開催中に請願の不採択を求める意見書、2回目は、昨年12月19日に共生都市宣言に反対する意見書であります。都市宣言とは、市長も答弁されているように、「市民のしあわせの町づくりのため、まちづくりの基本方針・目標を宣言するものであり、できうる限り多くの市民のみなさんのご理解をいただきながら、市民のみなさんと共に宣言するものでなければならない」と答弁されてきました。私もそのとおりだと思います。

しかし、神津地区の意見書の内容は、「共生都市宣言が、いかに特定地域の犠牲を強いることへの配慮が全く足らず、宣言のあり方が伊丹市の発展と住民福祉の増進を図るべき本来の目的に相反している実態を考えるべきだ、また神津地区住民にとって歴史的経過や地域の生活実態を無視したものである」と反対の主張をしています。

このような意見書が、同じ地区から2度にわたって出されていること自体重大であります。都市宣言の制定に際し、このような意見表明が過去にあったのでしょうか。なかったと思います。私は市長が神津地区の意見書に正面から向き合い解決してこそ、都市宣言に対する市長答弁は成り立つものと考えます。

昨年12月の本会議で、「神津地区の方々については、より丁重な説明をさせていただき、その結果を受けて次期市議会に呈示する」との答弁でありましたが、この間の取り組みを通して、地区の理解が得られて提案されたのかどうかお伺いいたします。

 

第二は、市長は議案提案説明の中で、空港周辺の環境は大きく改善されつつあるとの認識にたって、共生都市宣言の制定理由のひとつにされています。

一定の環境改善が進んでいることは認めますが、神津地区の意見書には、逆発進運航時の安全・騒音・排気ガスに対し対策がないことや、燃料タンク群の移設など空港にかかる問題点として七項目が出され、納得できる生活環境改善対策はまだまだ見逃されていると指摘しています。

市長答弁は、意見書内容に反すると思いますがお伺いいたします。

 

第三は、市長は、昨年12月議会への提案を見送った理由として、「パブリックコメントの結果をうけて、新宣言の内容・趣旨について十分理解をいただいていないので説明責任を果たしていきたい」と答弁されていましたが、短期間で問題点が解決するとは考えられません。市長は、「大阪国際空港と共生する都市宣言」の提案をなぜ急ぐのか、その理由を先ずお伺いいたします。

市長は、二万人を超える市民の署名を添えての請願が本会議で採択されたことは民意であると答弁されましたが、これまで請願が本会議で採択されながら、伊丹市が無視した事実を検証すべきであります。お伺いいたします。

 

第四は、空港撤去都市宣言と共生都市宣言との関係について、市長は、共生都市宣言をすれば、法解釈のルールである後法優先の原則により、撤去都市宣言をした事実は残るものの新しい宣言が優先され、意味を失うと答弁されてきました。

しかし、全会派一致で制定された空港に関わる諸問題を解決してき

た撤去都市宣言を、このような答弁で処置することは問題であり、都市宣言の重さを正しく評価しない暴論ではないかと思いますが、お伺いいたします。以上で一回目の質問を終ります。