民営化の対象である中央保育所での市の説明会に参加しました

日本共産党伊丹市会議員 上原ひでき (2007.11.7)

 11月7日(水)午後6時から午後9時20分、民営化の対象となっている中央保育所において、長時間にわたって、伊丹市こども部による保育所民営化計画(案)についての説明と質疑応答が行われました。

 保護者の参加者は約50名。こども部からは、芳賀部長、肥爪室長、多田課長、田中課長ら7名。当局からの保育所民営化計画(案)の説明の後、次のような質疑応答・意見が出されました(主なものに限って)。

公立保育士が他の部門に移っても市の人件費には変わりがなく、経費削減にはならないのではないか。財源がないから民営化という話はおかしい。

当局は、何が何でも民営化先にありきではないのか。「提言書」には「メリットはない」としている。保護者の納得は得られたのか。

順番が違う。市が決めたものを示しただけで押し付けだ。まず計画(案)を撤回してから話し合いをさせてほしい。

市はそのスケジュールで引き継ぐといっているが、子どもにとって本当に引き継ぎになるのか。パニックになる子どもも出てくる。

.「すべての子どもが健全に育ってほしいと願っている。子どものための経費を削って他の子育て支援に当てるというのはおかしい。

民営化のデメリットは何か示されていない。「提言」ではメリットもデメリットもといっているではないか。公立のままで待機児童をなくすことはできないのか。民営化で待機児童の解消とはどんな意味か。

デメリットもこの場で出せないではないか。子どもたちが民営化に移管することでパニックになることもあるのに、そんなことも考えているのか。私たちの不安に何も答えていない。民営化は根本的に間違っている。進め方の順番もめちゃくちゃ。民営化で、こんなすばらしい保育所があるとか、何も出ていないのに進めるのか。保護者は納得していないのになぜこんな(案)が出てくるのか。何で急ぐのか。まず保護者が納得してから進めるべきでしょう。

他の施設の民営化と違うのは、がまんするのは大人で、保育所の場合は子どもだ。全国的に訴訟が起こっている。なぜそのことを含めて市は説明しないのか。大人の事情ではなく、子ども事情で考えてほしい。もう一度民営化を考え直してほしい。

公立・私立の賃金差がいわれたが、安い人件費で見なければならないとは、不安。」「保育士の経験年数のバランスが取れた職員の配置を言っているが、なぜ給料の差が出るのか。

なぜ子どもたちのことで、そんなことをするのか。職員のことはこのまま触らないでほしい。自分たちの子どものことに置き換えて考えてほしい。ベテラン保育士を減らそうなんてやめてほしい。子どもがパニックになったときにはベテランの保育士に助けてもらった。前に座っている人たちは誰一人安心して預けられるといえないのではないか。

(統合保育は)私立では今年始まったばかり。もっと経験をつんでからやるべき。急ぐ必要はない。なぜ3月議会に保育所廃止条例を出さなければならないのか。

中央と西を民営化したら、伊丹市の中央部分に公立がなくなる。これで公立が果たす重要な役割が伊丹市全体で果たせるのか疑問。

 

 3時間20分、次々と民営化に関する疑問や不安が寄せられました。何よりも、民営化に関して保護者は納得していないのになぜ民営化(案)が出るのか、順番が違うこと、行政がこのまま突き進んでいくことへの不安などが出されるとともに、子供を犠牲にした子育て支援などありえないことが出されました。すなわち、保育所も在宅の子供にも支援の強化は必要であることは当然としても、なぜそれが民営化につながり、子供たちを犠牲にしなければならないのかという意見です。保護者にとって当然の意見です。

 6日には西保育所でも説明会が行われ、ここでも3時間半に及ぶ質疑・応答があったそうです。今後すべての公立保育所で説明会を行い、その後民営化の対象となっている西・中央保育所で保護者との協議は続きます。いくら協議を続けても保護者は納得しないでしょう。当局もこんな労力を使うよりは、その分、子育て支援に力を入れたらどうでしょうか。

 保育所民営化計画は撤回しかありません。そのことを強く感じた「説明会」でした。