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セクスカリバー 第33章 北の大陸 (大人向き)
勇者トロスの血を引くロマンチーノの王子シャムと 旅をともにするラヴリーな仲間たち。 ロールプレイングタッチで綴る愛と冒険と官能のロマン。 バックナンバー第1〜26章は別館に、第27〜32章は連載小説に掲載しています。 (掲載スタート 2001年9月27日) カリバーリンク(この小説にゆかりのある人達のHP)は一番下にあります。 |
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| 第1話〜第5話 |
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<登場人物の体力・魔力>
シャム(18才)♂ 勇者 HP 610/610 MP 0/0 イヴ (22才)♀ 神官 HP 5200/520 MP 510/510 キュー(19才)♀ ワルキューレ HP570/570 MP300/300 エリカ(24才)♀ ウンディーネ女王 HP480/480 MP 590/590 チルチル(15才)♀ 街少女 HP380/380 MP0/0 アリサ(18才)♀ 猫耳 HP 550/550 MP 0/0 ウチャギーナ(17才)♀ 風魔導師 HP 420/420 MP 510/510 マリア(23才)♀ 聖女 HP 420/420 MP 610/610 リョマ(28才)♂ 竜騎士 HP 650/650 MP 0/0 |
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第1話 夕陽が沈む頃、シャムたちはポリュテスの港に着いた。 シャム「さあ、着いたぞ〜!飯だ〜飯だ〜!」 イヴ「相変らずねぇ・・・初めての大地にたどり着いたと言うのに、もうちょっと気の利いたこと言えないのかなあ」 エリカ「まあまあ、そう言わないで。今日は戦いやら船旅やらでまともに食事も摂ってないし」 イヴ「あ、そういえば・・・私もおなかが空いてきたあ〜」 エリカ「プッ、同じこと言ってるじゃないの」 イヴ「あははははは〜」 チルチル「チルチルもおなかが空いたでピョン♪」 シャム「よ〜し、今夜はチルチルにもたらふく食べさせてやるぞ〜」 チルチル「わ〜い♪たらふく〜たらふく〜♪」 アリサ「アリサもたらふく食べたいいいいい!☆★☆」 イヴ「みんなで美味しいもの食べに行こうね〜」 エリカ「サチさんが占いで言ってた街の東にあるレストランに行ってみる?」 イヴ「そうね。サチさん、東のレストランに行けば何か手掛かりがつかめると言っていたし。ねえ、シャム、東のレストランに行ってみる?」 シャム「どこでもいいぞ〜!飯だ〜飯だ〜!」 イヴ「こりゃダメだ。空腹で冷静さを失っているわ・・・」 波止場に降り立ったシャムたちは、最初に、サチが占いで告げていた街の東側にあるレストランに行くことになった。 波止場では荷役の男たちが忙しそうに積荷を下ろしている。 大陸の南の拠点と言うこともあって、街は結構賑わっているようだ。 アリサ「ねえ、おじさん〜☆★☆街の東にあるレストランってお店の名前はなんていうのおおお?☆★☆」 荷役の男「わっ!大きなネコが現れた!!」 アリサ「私、ネコじゃないもんんん〜☆★☆ネコミミなのおおお〜☆★☆」 荷役の男「ははは、ネコミミだったのか。ああ、びっくりした〜、てっきり大きなネコかと。東のレストランは『ディアマンテ』って言うんだけど、今から行くのか?」 アリサ「ディアマンコおおお?☆★☆」 イヴ「とっとっとっと〜!違うって!(><)ディアマンテ。もう、アリサちゃん、変な間違いしないでよ〜。私まで恥ずかしいじゃないの〜」 荷役の男「オレは、そっちの方がいいけどね〜。何なら行っとく?」 イヴ「いいえ、遠慮しておきます」 エリカ「ダイアモンドのこと、イタリア語ではディアマンテって言うのよ」 イヴ「へ〜、さぞやゴージャスなレストランなんでしょうねえ〜。楽しみ〜」 波止場から少し離れても、街のいたるところで磯の香りが漂っていた。 目抜き通りを歩くと、雑貨屋、魚屋、武器屋、防具屋、薬屋、宿屋、居酒屋等が所狭しと建ち並び、人々が忙しそうに行き交っていた。 それもそのはず、港町ポリュテスはロマンチーノ大陸とオデッセイ大陸とを結ぶ交通・交易の要であり重要な役割を果たしていた。 そのため目抜き通りは大きな荷馬車が余裕を持ってすれ違えるほどの幅を持って整備されていた。 すでに何台もの荷馬車がシャムたちの隣を走り抜けていった。 キュー「さすがに往来が活発ね〜。もう何台通ったかしら?」 マリア「ほんと、賑やかですね」 キュー「こんなに賑やかだと退屈しないわ。あはは〜」 マリア「まったくです。あ、あそこにレストランらしき建物がありますが」 キュー「ええ?でも、そんなゴージャスじゃないような・・・」 イヴ「違うって〜。私が店の名前からしてゴージャスじゃないかな?と言っただけで、ゴージャスかどうかは知らないよ〜」 マリア「どうもそうじゃないようです・・・」 キュー「そのようで。あはは」 シャム「いいじゃないの!食べるものがあれば〜」 キュー「それはそうだけど」 シャムたちは店の前に立った。 建物は白壁の造りでかなり時代を感じさせる。 軒先の古びた看板には『ディアマンテ』と記されていた。 第2話 看板と同じで扉もかなり年期が入っていて、シャムが扉を開くと軋む音がした。 (ギギギギギィ・・・) シャムが一歩中に入ると、すぐに店内から若い女性の声がした。 「いらっしゃいませ」 店内はかなり混み合っていたが、わずかに空席があるようだ。 シャムに続いて仲間たちも店内に入っていった。 シャムたちが突然大挙押しかけてきたため、語らっていた客たちが話を止め、シャムたちに好奇の目を向けた。 それもそのはず、男性がシャムとリョマの2人だけで、他の7人がすべて女性集団だったことが、つい客の目を引いただろう。 空席があるにはあったが、9人が座れる席がないようだ。 中央に長テーブルが1つあるが、4人の男性が陣取ってしまっている。 シャム「バラバラで座るしかなさそうだなあ」 キュー「4人掛けが2つ開いているから、2つに分かれようか?」 その時、長テーブルにいた客の1人が、シャムたちに声を掛けてきた。 赤鼻の男「兄さんと姉さんたち、ここの席譲ってあげるよ」 キュー「にゃっ、譲ってくれるんですか?ラッキ〜!」 赤鼻の男「いいってことよ、べっぴんさん。俺たちはもう十分飲んだし、ぼちぼち帰ろうと思っていたところだから」 シャム「おじさん、ありがとう〜」 赤鼻の男「ところで、あんたたちは旅人か?」 シャム「はい、まあ、そんなとこです」 赤鼻の男「いいな〜。美女をいっぱい引き連れて」 シャム「いや、まあ、偶然です。ははは〜」 赤鼻の男「偶然でそんなに沢山の美女と出会えるのか?オレは昔旅してたけど、1人も出会えなかったのに。わはははは〜」 ちょび髭の男「お前とこの人とは器量が違うのさ」 赤鼻の男「何を言う!俺も若い頃は美男子だったんだぞ!(プンプン)」 ちょび髭の男「嘘つけ!」 赤鼻の男「なんだと!」 エリカ「まあまあまあ、お2人ともケンカなどなさらずに」 赤鼻の男「うわ〜!これはまた色っぽい〜(うっとり)」 エリカ「どうでしょう。私たち、この街に着いたばかりなもので、この街のことよく知らないんです。で、もしよかったら、色々と教えてもらえませんか?」 赤鼻の男「いいとも、いいとも〜。美女の頼みを断るわけにはいかないよなあ。なあ、お前たち」 ちょび髭の男「うん、何でも聞いてくれ」 結局、長テーブルにいた4人の男性に加え、シャムたち9人も同席することになった。 シャムたちの後ろでは、先ほどのウェイトレスがシャムたちが注文するのを待っていた。 イヴ「あら、ごめんなさいね。みんな〜、何食べるの〜?」 チルチル「チルチルはオムライスが食べたい〜!」 アリサ「にゃあああ〜〜〜☆★☆私はタンドリチキン食べたいにゃあああ〜☆★☆」 リョマ「ここだと魚が美味いだろうし、私はヒラメのソテーをもらおうか」 ウチャギーナ「私も海の幸にしようかな?エビとイカのフリットもらえますか?」 マリア「あ、そうそう、最近、ちょっと野菜不足だわ。サラダを9人前いただけますか?」 チルチル「わっ!マリアさん、サラダを9人前食べるの!?」 マリア「おほほほ、まさか。みんなの分を頼んだのですよ」 エリカ「マリアさんは合い変わらず、気が利くわね」 帰りかけていた男たち4人も、新たに酒を注文した。 イヴ「おじさんたち、ごめんね。帰ろうと思っていたのに引き止めてしまって」 赤鼻の男「いいんだよ。若い人たちと飲めるだけでも嬉しいんだから」 ちょび髭の男「若い女性たちの間違いじゃないのか?」 赤鼻の男「うるせい〜!」 エリカ「まあまあまあ〜。ところで、この街って平和ですの?」 第3話 赤鼻の男「そうだねえ。今のところ、他の街みたいに魔物に襲われたりはしてないし、平和と言えば平和かなあ〜」 エリカ「他の街では魔物が出現してるの?」 赤鼻の男「詳しいことは知らないけど、ここからず〜っと西に行ったところにオリエントストーンという街があるんだけど、夜な夜な魔物が現れて若い娘が連れ去られているらしい」 エリカ「それは穏やかな話じゃないわね」 キュー「むぅ!そんな悪い魔物はとっちめないといけないわ〜」 チルチル「やっつけちゃえ♪」 赤鼻の男「ほう〜、これは頼もしい女性たちだね〜。そういえば、オリエントストーンにもすごい女性の武術家がいるらしい」 キュー「へえ〜、どんな技を使うんだろう。見てみたいなあ」 エリカ「ところでオリエントストーンって変わった名前の街ね」 ちょび髭の男「聞くところによると、昔、東洋の人たちが流れて来てできた街らしい。髪と瞳は黒く、生活様式もかなり違うみたい。初めてだときっと戸惑うよ」 キュー「この街や他の街では魔物は出現しないのに、オリエントストーンだけが襲われてるの?」 赤鼻の男「そうなんだよ。何故だか知らないけど」 シャム「それはきっと何かあるなあ・・・」 その頃、注文した料理が次々に運ばれテーブル狭しと並べられた。 アリサ「にゃぁ〜☆★☆料理がきたあああ☆★☆いただきます〜☆★☆」 ウチャギーナ「アリサちゃん、相変らず食欲旺盛ねえ」 シャム「ウチャギーナは性欲旺盛かなあ?」 ウチャギーナ「むむむっ!そんなこと言うとこのフォークで突き刺すわよ!」 シャム「やめろ!」 イヴ「もう、賑やかねえ。回りに迷惑じゃない。もっと静かに食べてよ〜」 シャム「は〜い」 リョマ「ははははは〜、本当に楽しい人たちだな〜」 ウチャギーナ「いつもこんな感じなの」 リョマ「ところで、そのすごい武術家ってどんな技を使うんだい?」 ちょび髭の男「オレも見たことはないので詳しいことは知らないんだけど、何でもゆったりした踊りみたいな格好から、手と足だけですごい技を繰り出すらしい」 リョマ「ほう、武器は使わず素手なんだ」 イヴ「以前、踊り子のヒトミと言う子が素手で戦ってたんだけど、そんな感じなのかなあ?」 チルチル「武器を持たないと不利なような気がするでピョン♪」 リョマ「いや、それは一概には言えないよ。武器と防具は重量がある。重量があるとどうしても動きが鈍くなる。その点、素手だと当然動きが速い。速いと言うのも大きな武器だよ」 ウチャギーナ「さ〜すが、リョマ、理論的ね。同じことがアリサちゃんに言えるのかな?アリサちゃんも武器は鉄の爪ぐらいのもので、防具も着けないから、すごく動きが速いもの。ねえ、アリサちゃん?」 アリサは会話には耳を貸さず黙々とナイフとフォークを走らせている。 ウチャギーナ「ねえったら〜」 アリサ「にゃっ・・・?☆★☆お代わり何にするかって?☆★☆」 ウチャギーナ「違うの〜〜〜!こりゃだめだわ・・・」 赤鼻の男が神妙な顔で尋ねてきた。 赤鼻の男「あんたたち、ただの旅人じゃないね。話を聞いてて分かったよ」 マリア「いいえ、ふつうの旅人ですよ。時々、じゃれて勇ましい話をするんですよ」 赤鼻の男「そうなの?あまりそうは感じなかったけど。まあ、いいか。人のこと、あまり詮索しちゃいけないからねえ」 マリア「ところで、この店はどうしてディアマンテと言うのですか?」 赤鼻の男「昔ここは炭鉱の街で、裏山で金が採掘されてたんだよ。その時、金の売買で儲けたある男がこの店を開いたわけ。今の店主はその2代目だけどね」 マリア「物知りですね」 赤鼻の男「いやあ、大したことないよ〜。ははははは〜」 第4話 マリア「今はもう採れないのですか?」 赤鼻の男「掘り尽くしてしまって、今ではもう金のかけらも出なくなったしまったよ」 マリア「そうなんですか」 赤鼻の男「今でも採れるなら、オレ毎日でも採掘に行くんだけどね」 マリア「それは残念ですね」 赤鼻の男「あ、そうそう。これはあくまで噂だけどね、何でも、廃坑になってから入ったやつがいて、怪物に襲われて石にされてしまったとか・・・」 マリア「え?石に!?」 赤鼻の男「いやいや、あくまで噂だよ。オレが見た訳じゃないから。というか、おっかないからあんなところ近づかないよ。ははは〜」 一瞬、シャムたちの顔が険しくなった。 シャム「廃坑された洞窟に、何故わざわざ入ったの?」 赤鼻の男「入ったのは泥棒らしいんだ。何でも、ある家に盗みに入ったところをそこの主人に見つかってしまった。そこの主人、腕にそうとう自信があったのか武器を持って泥棒を追いかけたんだって。泥棒は何を思ったか廃坑に逃げ込んでしまった。主人がたどり着くと、何と、泥棒はあろうことか石にされてしまってた・・・という訳なんだ。信じられないだろう?ははは〜きっと悪いデマだろうけどね」 シャム「ふうむ。で、その泥棒を追いかけた人はまだこの街に住んでいるの?」 赤鼻の男「いや、事件から数ヵ月後、腹に石が溜まる病気とかで死んでしまったよ」 シャム「石が溜まる病気?」 イヴ「石にされた泥棒と石が溜まって死んだ主人か・・・偶然にしては奇妙な符合を感じるわね」 シャム「たまたまじゃないのか?」 イヴ「そうかしら・・・私はそうは思えないけど」 マリア「これはきっと何かありますね」 シャム「ふうむ。で、それ以来気持ち悪がって廃坑には誰も近づかなくなったという訳か」 赤鼻の男「そう言うことなんだ」 シャム「これは行ってみる価値があるかも」 赤鼻の男「え〜!?廃坑に行くの?何と物好きな」 シャム「道案内してくれるか?」 赤鼻の男「え〜〜〜?オレが?いや遠慮しておくよ〜。まだ石にはされたくないから」 シャム「ダメか?」 赤鼻の男「ダメ」 シャム「じゃあこうしようか?廃坑の入口まで案内してくれたら50G払う。おじさんは入口まで案内してくれたら帰って構わない」 赤鼻の男「50Gくれるの?で、入口まででいいの?悪い話じゃないな。よし、それじゃ案内してやるよ。でも、本当に廃坑の中に入るのか?石になっても知らないぞ」 シャム「ははは〜、だいじょうぶだよ」 赤鼻の男「たいそう自信がありそうだなあ」 ちょび髭の男「じゃあ、オレも付き合ってやるぜ」 赤鼻の男「おおっ、付き合ってくれるのか?」 ちょび髭の男「いいとも。その代わり、半分の25Gをよこせ」 赤鼻の男「ちぇっ、せこいやつだぜ」 シャム「ははははは〜」 イヴ「あはははは〜」 マリア「おほほほほ」 シャム「じゃあ、話は決まった。じゃあ、おいらたちが食事終わったら頼むよ」 赤鼻の男「よし、わかった」 エリカ「ついに鏡の盾の役立つ時がきたみたいね」 キュー「にゃっ、さあ、どうかしら」 チルチル「廃坑って何?」 キュー「掘っていた炭鉱が採れなくなって閉鎖されたところよ」 チルチル「へえ〜、おもしろそうだピョン♪」 キュー「面白いかどうかは・・・」 第5話 食事を終えたシャム達一行は、早速、廃坑へと向かった。 レストランで出会ったふたりの男達を道案内にして。 ちょび髭の男「それにしても、あんた達も物好きだなあ。石にされたヤツをわざわざ見に行くなんて。まあ、何か訳がありそうだけど」 イヴ「もちろんあるわ。でもそれは今は言えない」 赤鼻の男「うん、聞かない方が良さそうだな。どっちみち俺達には関係無さそうだし」 ちょび髭の男「ところで、すごい魔法の使い手なら、石化した人間を元に戻せるんじゃないの?」 マリア「いいえ、それは無理です。たいがいの怪我は魔法や薬草で治すことができますが、死んだ人間を生き返らせることと、石化した人間を元に戻すことだけは、いかなる魔法をもってしても叶いません」 ちょび髭の男「へえ〜、そうなんだ。ところであんたは相当な魔法の使い手のようだが」 マリア「いえいえ、多少は心得ていますが、まだまだ未熟者です」 廃坑は街の北側にあり、緩やかな斜面を30分ほど登ると入口が見えてきた。 ダイアモンドラッシュの頃は、多くの炭鉱労働者で賑わっていたのだろうが、今はその面影はなく静寂が辺りを支配していた。 アリサ「何か別世界にきたみたいだにゃあああ・・・☆★☆」 ウチャギーナ「ほんと、すっかりさびれてしまってるねえ」 リョマ「人や魔物の気配はないようだな」 チルチル「でも中に入ると、化け物が出てきたりして〜」 ウチャギーナ「驚かさないでよ〜、チルチルちゃん」 イヴは荷物の中から鏡の盾を取り出した。 イヴ「さあ、シャム、この盾を持って」 シャム「おいらが持つのか?」 イヴ「あなたが持たなくて誰が持つのよ」 シャム「もし、おいらが石になったら、おいらを放っておいて直ぐに逃げろよ」 イヴ「勇者を1人見殺しにはしないわよ」 シャム「いっしょに石になるかも知れないぞ」 イヴ「シャム〜、えらく弱腰ね?いつものシャムらしくないわね〜」 シャム「ゴホン!いや、敵の正体が見えないのでちょっと戸惑っただけさ。さあ、行くぞ〜」 勇んで廃坑に入ろうとするシャムに、後方にいるエリカが声を掛けてきた。 エリカ「あ、ちょっと待って!おじさん達に礼を言わなくては」 イヴ「あ、そうだったね。おじさん達、ありがとう〜。もうここでいいからね。お世話になりました〜」 アリサ「ありがとうにゃあああ〜☆★☆」 赤鼻の男「あのぅ・・・もし邪魔でなかったら、俺達も中に連れてってくれないかな〜?」 ちょび髭の男「以前から気になっていたので、この目で確かめて見たいんだ。でも邪魔ならいいよ」 イヴ「邪魔だなんて。そんなことは全然ないけど、だいじょうぶ?魔物が出るかも知れないのよ」 赤鼻の男「魔物かぁ・・・」 ちょび髭の男「出てもだいじょうだって。みんな強そうな人ばかりだし、それにオレだって若い頃は剣術習ってたんだ。だいじょうぶだって。なあ、行こうよ。この機会を逃したら一生この廃坑には入れないぞ」 赤鼻の男「そうだなあ・・・。よし、行こう!」 シャム達9人に街の男達2人も加わり、総勢11人が廃坑の中へ入ることになった。 廃坑は今までの洞窟よりも広く、隊列は二列で進むことになった。 鏡の盾を持ったシャムと廃坑を照らすため松明を持ったイヴが先頭を進み、その後、キューとアリサ、エリカとチルチル、ちょび髭の男と赤鼻の男、マリアとウチャギーナが続き、最後方の守りをリョマが固めた。 廃坑の壁面は洞窟のようにいびつではなく、人為的に掘削しただけあって実に規則正しく鋭角的に掘られていた。 至るところに太い支柱があって炭鉱の堆積を支えていた。 入口から要所要所に目印つけてきたので、坑内で迷うことはないだろう。 少し進むとT字路に差し掛かった。 イヴ「どっちに進む?」 第6話へ
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