セクスカリバー第30章 マジックドラゴン (大人向き)




勇者トロスの血を引くロマンチーノの王子シャムと
旅をともにするラヴリーな仲間たち。
ロールプレイングタッチで綴る愛と冒険と官能のロマン。

バックナンバー第1〜26章は別館に、第27〜29章は連載小説に掲載しています。
(掲載スタート 2001年9月27日)

カリバーリンク(この小説にゆかりのある人達のHP)は一番下にあります。



 第1〜11話

<メンバーの現在の体力・魔力>

シャム(18才)♂ 勇者 HP 560/560 MP 0/0
イヴ (22才)♀ 神官 HP 470/470 MP 480/480
キュー(19才)♀ ワルキューレ HP520/520 MP270/270
エリカ(24才)♀ ウンディーネ女王 HP440/440 MP 540/540
チルチル(15才)♀ 街少女 HP340/340 MP0/0
アリサ(18才)♀ 猫耳 HP 490/490 MP 0/0
ウチャギーナ(17才)♀ 風魔導師 HP 390/390 MP 450/450
マリア(23才)♀ 聖女 HP 380/380 MP 550/550
エンポリオ(18才)エルフアーチャー HP 510/510 MP 0/0





第1話

階段を20段ほど駆け上がると、先ず最初に現われたのは飛行部隊であった。
ただそれは一目見て鳥ではないことが分かった。
姿は獣人で背中に羽根が生えている。
手には槍を携えて、東の空から3匹、西の空から3匹、シャムたちの方へ向かってきた。

シャム「敵がやって来たぞ!みんな気をつけろ!」
イヴ「慌てて足元の階段を踏み外しちゃダメよ〜!」
アリサ「にゃうううううん☆★☆わかったあああああ☆★☆アリサの爪で引っ掻いてやるわあああああ!☆★☆」
エンポリオ「敵は槍を持っているので早めにやっつけた方が安全だ!これでも喰らえ!!」

(ピシュッ!)
(ウギャ〜〜〜〜〜!!)

エンポリオの矢は見事に飛行獣人を捉え、敵は真っ逆さまに地上へと転落していった。
続いてエリカとウチャギーナが魔法を放ち、エンポリオ同様見事に一撃で敵を仕留めた。

残った3匹はシャムたちのところまで辿り着き、長い槍で襲い掛かってきた。
応戦する戦士達。
シャムは敵の槍を剣で払いのけ、すぐさま一振り袈裟に切り裂いた。

(ウギャア〜〜〜〜〜!!)

キューも余裕たっぷり敵を見定め、槍をかわし敵を一突きした。
残る一匹にアリサが挑もうとしたが、持ち味のジャンプが使いにくい場所であることから、イヴがマントを翻し、敵を仕留めた。

シャム「みんな強いなあ。余裕くしゃくしゃだな〜」
エリカ「それも言うなら、余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)だと思うんだけど」
シャム「あはは〜、そうだったかあ。ははは〜。よし、じゃ、先に急ごう〜!」
イヴ「シャム、時々変なこというね」
エリカ「うん、時々ね。これがしょっちゅうだったら困るけど」
イヴ「そうね」
シャム「なんかいったか?」
イヴ・エリカ「特に何も」

一行は隊列を戻し歩きかけた時、チルチルが大声で叫んだ。

チルチル「きゃあ〜〜〜!!大変!!上から大きな岩が転がってきたわ!!」
エンポリオ「なに!?」
ウチャギーナ「大変っ!こんな狭い階段だとよけられないわ!!」
マリア「あら、どうしましょう!」

キュー「私に任せておいて〜〜〜!!召喚魔法!!ゴーレムよ!!魔界からいでよ!!」

キューは呪文を唱えたがゴーレムはまだ現われない。

(ゴロゴロゴロ〜〜〜〜〜!!)

岩がかなり接近し、その大きさがはっきりと分かるくらいになってきた。






第2話

(ゴロゴロゴロ〜〜〜〜〜!!)

キュー「ゴーレム早く現われてっ!!」
シャム「うわあっ!避け切れないぞ!!」
イヴ「大変だわ!!ゴーレムが現われてくれないと私たちはあの岩の下敷きになるわ!!」
チルチル「きゃあ〜〜〜!!もうダメだわ!!」
マリア「神様、私たちをお助けください・・・」

大岩が寸前まで迫り命運もこれまでかと思われた時、キューの召喚魔法により、ようやく岩石魔人ゴーレムが現われた。

(ガシッ!!!!!)

ゴーレムは自分の2倍ほどある大岩を見事にがっしりと受け止めた。
かのように見えたが・・・。

(ガクガクガクガクガク!!)

ゴーレムの怪力は半端ではなかったが、大岩には階段を転がり落ちてきた力が加わっている。
ついにはゴーレムは大岩を支え切れずに、階段から足を踏み外してしまい、大岩を抱いたまま地上へと落下してしまった。

(ガクン!!ガガッガ〜〜〜ンッ!!)

エリカ「きゃあ〜〜〜〜〜〜〜!!」
ウチャギーナ「ああっ!!ゴーレムが〜〜〜〜〜!!」

シャムたちは真っ青になり地上を覗き込んだ。
ゴーレムは召喚した時にしか現われないモンスターとはいえ、掛け替えのない大事な仲間の1人だ。
ペペを失った今、もう二度と仲間を失いたくない。

アリサ「あああああ〜キューちゃんのゴーレムが死んじゃったよおおおおお〜!★☆★」
キュー「だいじょうぶ。ゴーレムは死んでないわ」
アリサ「ほんとおおおおお?★☆★」
キュー「にゃっ、魔界に帰っただけよ。しばらくは召喚できないけど、また復活するわ」
アリサ「そうなのおおお?☆★☆わ〜い!よかったあああああ〜!☆★☆」
チルチル「わ〜いわ〜い!よかったでピョン♪」

シャムたちは再び前方を見据え、一歩一歩確実に階段を登っていった。
あと30段ほど登れば最上階に辿り着く。
そしていよいよこの塔の主との対決だ。

シャム「さあ、次はどんな敵が出てくるんだ〜?」
エリカ「でもさ、ここに現われる敵は本物か幻かよく分からないねえ」
シャム「だから余計に厄介なんだよなあ。最初から幻と分かっていたら目を瞑って無視すればいいんだけどなあ」
エリカ「目を瞑ってて本物の敵だったら目を当てられないものね」
ウチャギーナ「一応全部本物と思って掛からないと仕方ないわね」

頂上が間近になった。
シャムたちの胸の鼓動が高鳴った。
ユマ姫は本当にいるのだろうか。
そして無事でいるのだろうか。

シャム「ユマ姫〜〜〜〜!!助けに来たぞ〜〜〜〜!!」
イヴ「みんな、いよいよ頂上よ〜〜〜〜〜!!」

シャムたちは掛け声を張り上げて、最上階に駆け上がった。






第3話

シャムたちの視界が一気に広がった。
最上階はまるで神殿を彷彿させるような厳かな雰囲気を漂わせている。
正面には祭壇があって魔導師らしき男の姿も見られる。
おそらく彼がこの塔の主とも言えるアボガドであろう。
そしてその後方には十字架が掲げられていて、1人の金髪の若い女性が磔(はりつけ)にされている。
うな垂れているために顔がはっきりと見えないし、生死のほども定かではない。
しかしその女性がユマ姫であることはシャムには一目で分かった。

シャム「ユマ姫〜〜〜〜〜〜〜!だいじょうぶか〜〜〜〜〜!?助けに来たぞ〜〜〜〜〜!!」

シャムの声に気づいた女性は顔を上げた。

ユマ「シャ・・・シャム?・・・シャム!?助けに来てくれたの!?」
シャム「おおっ!やっぱりユマか!!もう大丈夫だ!!オオイラが来たからにはもう心配はないぞ!!」

アボガド「ふふふ、そううまく行くかな?ユマ姫は魔神様の花嫁になる身だ。3日後には魔神様が訪れユマ姫を魔界に連れ去る予定だ。シャムとやら、お前には邪魔はさせぬぞ。失せろ!!」

(ガガガガガガ〜〜〜!!)

アボガドが語り終わると同時に物凄い音がして、シャムたちの立っている前後に大きな穴が開いた。

キュー「にゃっ!?これじゃ進めないし、戻れないよ〜!」
シャム「穴の大きさは直径2メートルぐらいだからジャンプして向こう側に飛べば大丈夫さ」
イヴ「で、でもそれもできないみたい・・・」

イヴは青い顔をしている。
よく見ると前方の穴の向こう側には槍先のようなものが無数にそそり立っている。
もしうまくジャンプできたとしても、鋭い凶器の餌食となってしまうだろう。
シャムたちの立っているスペースは縦幅が1メートルぐらいしかない。

エリカ「これじゃバランスを保ってこの場所に立っているしかないじゃないの!?」
マリア「敵が出てくれば格好の餌食になってしまいますわ」
シャム「どうもその敵とやらが現われたようだぜ!みんな!気をつけろ!!」
シャムたちの前方にプチドラゴンが9匹現われた。
プチドラゴンはドラゴンの赤ん坊で人間ぐらいの大きさしかない。

エンポリオ「もしかして、こいつら幻じゃないの?」
ウチャギーナ「そうであればいいんだけど、本物なら厄介ね」

(ボ〜〜〜ッ!)

プチドラゴンはシャムたちに向かって火を吹いて来た。

シャム「うわ〜〜〜っ!!」

小さな炎だがまともに喰らえば衣服に火が点いてしまう。
シャムは態勢を横にしてようやく火をかわした。
横に動くことはできるが、縦に動くとポッカリと開いた穴からまっさかさまに落下してしまう。
シャムは反撃に転じようとしたが、一歩が踏みだせないために剣が使えない。

プチドラゴンは次々に火を放ってきた。

エンポリオは火をかわしながら、間隙を縫って矢を放った。
矢は近距離よりもある程度距離を開けた方が威力を発揮する。
矢はチルチルを襲っていたプチドラゴンの喉元に命中した。

(グワッ〜〜〜!!)






第4話

プチドラゴンは悶え苦しみ手足をばたつかせている。

チルチル「エンポリオ、ありがとうでピョン♪」
エンポリオ「効き目がありそうだな!よし!俺に任せておけ!」

エンポリオは余裕たっぷりにチルチルに手を振った。
しかし油断は禁物だ。

エンポリオの前方にいたプチドラゴンが火を噴いてきた。
不意を喰らったエンポリオは火を避けようとして左側に大きくよろけてしまった。
エンポリオの身体がウチャギーナに寄り掛かった。
その瞬間、ウチャギーナは足を踏み外し、穴に転落してしまった。

ウチャギーナ「きゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

エンポリオ「ああっ!!ウチャギーナ!!!!!」

穴を覗き込むと真っ逆さまに落ちていくウチャギーナの姿があった。

シャム「ま、まさか!?ウチャギーナ〜〜〜〜〜!!!!!」
マリア「きゃあああああああ〜〜〜!!ウチャギーナちゃん!!」 イヴ「う、うそだろ!?」
エンポリオ「うわああああああ!!!俺のせいでウチャギーナがあああああああ!!!」
アリサ「ウチャギーナちゃあああ〜〜〜ん!!!★★★もお〜〜〜この悪ガキドラゴンのせいよおおお!!許せないわあああ!!!★★★」

アリサは軽がるとジャンプしてあっという間に前方の穴を飛び越え、プチドラゴンの後方に着地した。
怒りをあらわにしたアリサはアイアンクローで敵に深い傷を負わせた。

(ギャア〜〜〜〜〜!!)

プチドラゴンはアリサに引っ掻かれ、七転八倒している。
他のプチドラゴンが左右からアリサに襲い掛かってきた。

アリサ「ん!?両方からあああ!?きゃあああ〜!★★★」

今度は炎ではなく尻尾を振り回してきた。
尻尾がまるでムチのように唸りを上げた。

(ピシッ!!)

アリサ「うぐっっっ!!★★★」

尻尾パンチを喰らったアリサは態勢を崩した。
そこへ3匹、4匹がアリサを取り囲む。
よく見るとオスのプチドラゴンはアリサを見て欲情しているようだ。
キノコ形のものをそそり立たせている。

アリサ「きゃあああああ〜!★★★プチドラゴンに強姦されるううう〜!!★★★」

見るに見かねたシャムは穴を飛び越え、アリサの傍に駆け寄った。

シャム「てめえらあ〜〜〜!!アリサに手を出すんじゃねえ〜〜〜!!」

(シュパ!!)

(ギャアアアアアア〜〜〜!!!!!)

シャムに続いてイヴとキューがジャンプを成功させた。
エリカはそのままの位置から水魔法を唱え、マリアはアリサへのヒール魔法を唱えた。
チルチルまでが大胆にも穴をジャンプをした。
エンポリオもショートソードを翳しプチドランゴンに挑んだ。
接近戦になるとプチドラゴンには負けない。
たちまちシャム達が優勢に立ち、プチドラゴンを一匹残らず片づけてしまった。






第5話

エリカとマリアも穴を飛び越えシャム達に追いついた。

シャム「ウ、ウチャギーナが・・・」
アリサ「ウチャギーナちゃあああああん!★★★」
イヴ「ウチャギーナちゃん・・・」
チルチル「わあ〜〜〜ん!ウチャギーナちゃんが死んじゃった〜」
キュー「助けに行きたいけど敵が〜〜〜!」
エリカ「ウチャギーナちゃん、無事よ、きっと」
エンポリオ「でも塔のてっぺんからだからなあ・・・」
マリア「神様・・・ウチャギーナさんをどうぞお救いください・・・」

ウチャギーナの落下はシャム達に大きな衝撃を与えた。
直ぐにでも下りていって、ウチャギーナの安否を確かめたいところだが、敵対している今それが出来ない。

無情にもシャム達に次に襲い掛かってきたの2人の騎士であった。
1人は青い鎧、もう1人は赤い鎧を身につけている。
シャムは気落ちした仲間たちの士気を高めるため、あえて大声を張り上げた。

シャム「めそめそしてたらオイラ達までやられちまうぞ!みんな、元気を出せ!」
キュー「そうよ!ウチャギーナちゃんの分もがんばるわ!」
シャム「パンティスキーが鎧の男はめちゃ強いと言ってたぞ〜!ど〜れ、お手並み拝見と行こうか〜!とりゃ〜〜〜!!」

シャムは青い鎧の騎士に挑んだ。
キューも負けじと赤い騎士に刃(やいば)を向けた。

キュー「さあ、赤い騎士さん!あなたにはこのワルキューレ・キューがお相手よ!覚悟して〜〜〜!!」

(カキーン)

しかし2人の騎士はさすがに強い。
簡単に2人の剣をはじき飛ばしてしまった。

シャム「ほえ〜〜!こいつ恐ろしい力してやがるぜ!みんな、気をつけろよ〜!」
イヴ「シャム!左右からツープラトン攻撃行っとこうか〜!」 シャム「オーライ〜!」

アリサ「キューちゃんには私が応援するよおおおおお!☆★☆にゃあああああ〜!☆★☆」
チルチル「ラビットジャンプ見せてあげるピョン♪」

赤い鎧の男と対峙するキューにアリサとチルチルが加勢した。
一歩下がった位置でエリカが呪文を唱え始めた。
エンポリオがきりきりと音をさせて弓を引いた。

シャム達が鎧の男達と激戦を繰り広げていた頃、もう一組の集団が現われた。
それはユマ姫に固執し『尋ね人』の広告まで出し捜索を続けていたペペロンチーネ伯爵であった。
伯爵は屈強の傭兵を従えていた。
戦士系が5人、魔法系が5人、いずれも相当なつわものといえる。






第6話

ペペロンチーネは背が低く小太りで腹がポコンと出ており、頂上の髪の毛はほとんどなく、真ん丸のロイド眼鏡という風貌が実に個性的な男であった。

ペペロンチーネ「向こうで戦ってるガキどもと鎧の男は放っておけ〜!我らが目指すのはユマ姫だけじゃ!者共、あの弱々しい魔導師を倒してユマ姫を十字架から下ろすのだ〜!」
傭兵「伯爵!俺たちに負かしておきな!おい!みんな!あのヘボ魔導師を血祭りにあげようぜ!」
傭兵「お〜〜〜!」

アボガド「お前たちは何者だ!シャムとやらの仲間では無さそうだが!?」

シャム「変な奴らが現われやがったぜ!けっ!仲間だと!?そんなブサイクなおっさん知るか〜!」
イヴ「厄介な奴らが現われたわ!あいつがペペロンチーネよ!シャム!気をつけたほうがいいわ!あいつらユマ姫をさらって行く気だわ!」
シャム「なんだと〜!そんなことさせてたまるものか!」

(シュッ!)

シャム「うわわ!!とにかくこの鎧の男を早く片付けなきゃ!」 イヴ「そうね!みんながんばるのよ!」

ペペロンチーネの傭兵達は一斉にアボガドに襲い掛かった。
魔導師の場合、接近戦だと剣の達人に取り囲まれたらひとたまりもない。
不意を喰らったアボガドはよろめきながらも、何やら呪文唱え始めた。

アボガド「ぐふふ、驚くなよ。お前たちを地獄の底に落としてやるよ。エマタエナカヲイガネガワ〜!ヨンゴラドクッジマ〜!ヨデイリヨイカマ〜〜〜!!」

傭兵「・・・?」
傭兵「・・・!?」
ペペロンチーネ「ええい!構うな!ヤツを倒してしまえ!」

傭兵「お〜〜〜〜〜!!」
傭兵「とりゃあ〜〜〜!!」

傭兵の剣はアボガドを捉えた。

アボガド「ぎゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

傭兵「ふん、妙な呪文を唱えてもオレ達の剣の方が早いぜ!」
傭兵「へっ、俺たちに敵うものか」
傭兵「ん・・・!?」
傭兵「え・・・??」
傭兵「な、なんだ!あれは!!」

傭兵達が見上げると十字架に縛られたユマ姫の後方に巨大な怪物が出現した。
それは褐色の鱗に覆われたドラゴンであった。

傭兵「うげっ!ドラゴンが現われやがったぜ!」
傭兵「うわっ!こりゃ堪らん!逃げろ!」
ペペロンチーネ「バカモノ!逃げるでないわ!ユマ姫を十字架から下ろすのだ!」
傭兵「いくら伯爵の命令でも聞けねえねえや!早く逃げようぜ!」

数人の傭兵が逃げようとする中、勇敢にもドラゴンに挑みかかった傭兵が瞬く間に咥えられてしまった。

傭兵「た、助けてくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

アボガド「うう・・・だから言ったろう・・・地獄の底に落としてやると・・・ぐふふ・・・うぐっ・・・うぐぐ・・・」

床に伏せたアボガドは最後の言葉を残し息絶えてしまった。

仲間を助けようと傭兵達は剣を翳し、魔法を唱え応戦するが全く歯が立たない。

エリカ「向こうは大変なことになっているようね」
チルチル「アボガドがやられちゃったでピョン!でもドラゴンが現われてあの変なおじさん達と戦っているよ!」

マリア「妙ですわ・・・」
アリサ「マリアさん、どうかしたのおおお?☆★☆」
マリア「あのドラゴンの動きをよく見ててください・・・」
アリサ「わかんないいいいい☆★☆傭兵に次々襲い掛かっているように見えるけどおおお☆★☆」
マリア「そうでしょうか・・・?」
シャム「おいおい!あのペペロンのおっさんとドラゴンは後回しだ!とにかくこの鎧を早くやっつけるんだ!」
アリサ「あああああ〜忘れてたあああああ☆★☆」
イヴ「忘れるなっつうの!(><)」






第7話

2人の鎧の男は実に手強い。
シャム達が束になってもなかなか倒せない厄介な敵だ。
逆に時折反撃を食らって、シャム達がダメージを受けることもあった。
唯一攻撃に参加しないでヒール魔法に徹するマリアは大車輪の働きぶりだ。
エリカは攻撃魔法とヒール魔法を交互に唱えている。

エリカ「シャム!あなたが今相手している男の弱点が分かったわ!」
シャム「なに!?それはどこだ!?」
エリカ「喉よ!喉を狙って!!」
シャム「喉か!?よし、わかった〜!」

エリカは魔法を放ちながら、ダメージから敵の弱点を探っていたが、それがようやく分かったようだ。

(シュパッ!!)

シャムの剣は見事に鎧の男の喉を捉えた。

(ぐわあ〜〜〜〜〜〜〜!!)

鎧の男はもんどりうって倒れた。

イヴ「やったわね!もう1人も片付けなくちゃ!」
キュー「にゅ〜、こっちの敵は喉を突いてみたけど効果がなかったよ!エリカさん!こっちの敵の弱点はまだ分からない!?」
エリカ「ちょっと待って!調べるから!」
キュー「頼むよ〜!」

アリサはもう1人の鎧の男に敢然と挑んだが、クロー攻撃は簡単に跳ね返されてしまった。
そればかりか鎧の男の剣はアリサの肩先をかすった。

アリサ「きゃあああああ〜〜〜!!★★★いててててて〜〜〜!!★★★」
シャム「アリサ、大丈夫か!?」
アリサ「シャムううう、いたいよおおお〜!!チンヒール掛けてえええ!?★★★」
シャム「バカ!何言ってるんだ!今はそれどころじゃないぞ!」

ドラゴンに挑んだ傭兵は次々に倒され、ペペロンチーネ伯爵と2人の傭兵を残すのみとなっていた。

傭兵「伯爵!いかに我々でもドラゴン相手では敵いません!ユマ姫は諦めて、早くここを脱出しましょう!」
ペペロンチーネ「くぅ〜!せっかくここまで来たのに、ユマ姫を連れ出せないとは!くやしい〜!ええい!何とかあのドラゴンを倒せないのか!?」
傭兵「それは無理です!」

ドラゴンは8人の傭兵を倒したが、それ以上攻撃はしてこなかった。
じっと伯爵達の様子を伺っている。

ペペロンチーネ「ええい!弱気になるな!何とか倒すのじゃ!」

伯爵は2人の傭兵の背中を強く押した。
傭兵はよろめきながら不本意にもドラゴンの方へ一歩近づいてしまった。

(グァオ〜〜〜〜〜〜!!)

傭兵「うわ〜〜〜!!」
傭兵「ぎゃあ〜〜〜!!」


エリカ「見つけたわ!弱点!目よ!目を狙って!!」
キュー「にゃっ!さんきゅ〜!鎧屋さん!覚悟〜〜〜!!」

キューは鎧の男の顔面に猛スピードで突きを入れた。






第8話

無敵とも思えた鎧の男達にも弱点はあった。
冷静沈着にそれを見抜いたエリカはさすがといえた。
だが、もうひとり卓越した眼力を誇る女がいた。

アボガドを倒し、今にもユマ姫を連れさらんとしていたペペロンチーネであったが、不意に出現したドラゴンに傭兵を全て倒され、怖気ずくばかりであった。

ペペロンチーネ「あわわわわ・・・傭兵が・・・私の自慢の傭兵がいとも簡単に・・・あわわわわ・・・ひぃ〜!た、助けてくれ〜〜〜!!」

ペペロンチーネは尻餅をつき、やっとの思いで立ち上がったかと思うと、シャム達に目もくれず、一目散に逃げていった。

イヴ「シャムどうする?あの男倒してしまおうか?」
シャム「いや、放っておこう。それよりユマ姫を早く助けなければ」
イヴ「そうね」
シャム「しかしその前にあのドラゴンを倒さなければ!」

マリア「待ってください!」

シャムはドラゴンと戦うべく、剣を振りかざし向っていこうとしたが、マリアがそれを制した。

シャム「どうしてだ!?」
マリア「シャムや皆さんはご覧になったでしょう?」
シャム「何を?」
マリア「ドラゴンに挑んだ傭兵達はことごとくドラゴンの餌食になりました」
シャム「あの臆病な伯爵以外は全部対されたじゃないか」
マリア「結果的にはそうですが、最後に残った2人の傭兵は戦う意志はなく危害は加えられませんでした。ところが伯爵に無理やり押され前に出たところを襲われました」
エンポリオ「俺もその瞬間を見たよ」
マリア「エンポリオさんもご覧になられましたか?」
エンポリオ「確かに最後まで残った傭兵はかなり怯えた様子で、逃げ腰だったように思う」
シャム「ということは、あのドラゴンは倒さなくていいのか〜?」
マリア「そのとおりです。あのドラゴンは現実の生き物ではなく、死を悟った幻術師アボガドが最後の力を振り絞って出現させた幻獣だと思うのです。名づけるならば『マジックドラゴン』とでもいうのでしょうか。ドラゴンは歯向かうもの全てを倒すように作り上げているのでしょう」
エリカ「私もマリアさんのいうとおりだと思うわ。ドラゴンは相手にしないで、ユマ姫を助けることだけ専念すればいいんじゃないかしら」
シャム「よし!そうと決まれば、ユマ姫を早く十字架から下ろそう!」

シャム達は剣等の武器を収め、ユマの元へ駆け寄った。
ドラゴンはシャム達の様子を伺ってはいるが、全く襲ってくる様子はなかった。

シャム「ユマ〜〜〜!!今、助けるぞ〜〜〜!!」
ユマ姫「シャムぅ〜〜〜!!助けに来てくれたの!?嬉しい!!」






第9話

十字架の真下に辿り着いたシャム達は、ユマ姫の拘束されている場所が意外と高いことに気づいた。

シャム「ハシゴがいりそうだなあ」
キュー「困ったねえ」
アリサ「にゃんにゃんにゃん〜私に任してえええええ〜!☆★☆」

素軽さでは定評のあるアリサはこともなげにスルスルと十字架をよじ登った。

エンポリオ「うひょ〜!あれじゃネコ耳というより、サル耳だな〜」
アリサ「何か言ったあああああ〜!?☆★☆」
エンポリオ「な〜にも言ってないよ〜。汗、汗・・・」

シャム「うっしっし、いい眺め・・・」
イヴ「シャムッ!どこを見てるのよ!」
アリサ「ああっ!シャムが覗いてるううううう!シャムのえっちいいいいい〜!見ちゃだめえええええ〜!☆★☆」

アリサは十字架の横桟まで登り切り、ユマ姫の戒めをひとつひとつ解いていった。

ユマ「助けてくれてありがとう。あなた名前は何て言うの?」
アリサ「にゃおおおおお〜、ありさだよおおおおお☆★☆」
ユマ「アリサちゃん?私はユマ。まさかこんなことになるなんて・・・」
アリサ「悪いやつに捕まって恐かったでしょおおおおお?☆★☆でももう大丈夫だよおおおおお〜☆★☆」
ユマ「私、助かったんだ・・・何か夢みたい。ううう・・・」 アリサ「泣かないでえええええ。皆がついてるからあああああ〜☆★☆」
ユマ「うん・・・」

ユマ姫はシャムや仲間たちの力で無事に救出された。
だが顔色は悪く、かなり衰弱している様子であった。

イヴ「シャム、ユマ姫に一刻も早くチンヒールを掛けてあげて」
シャム「でも他の者も今回はかなり怪我をしているようだけど」
イヴ「他の人たちは私やマリアさんたちで治すわ。それよりユマ姫を早く手当てしてあげて」
シャム「皆の見ている前で?」
イヴ「今はそんなこと言ってる場合じゃないわ。早く」
シャム「よし、分かった。じゃあ、オイラは今からユマ姫を治療するので、他の者はイヴたちに治してもらうんだ。いいか〜?」
マリア「他の人の治療は私たちに任せてください」

マリア、エリカ、イヴの3人はアリサたちの治療を始めた。
一方シャムはユマの元へ駆け寄った。

シャム「ユマ、直ぐに治療をしてやるからな〜」
ユマ「治療ってもしかして、アノ方法・・・で?」
シャム「うん、アノ方法だ。ユマ姫に掛けてやってた頃はオイラもまだへたくそだったけど、かなり上達したぞ〜」
ユマ「いやん、もう」

ユマは頬を赤く染めた。

シャムはユマのスカートを捲くり上げ、両脚を大きく開かせた。
真っ白なズロースが艶めかしい。

ユマ「皆のいるところで恥ずかしいわ・・・」






第10話

イヴ「ユマ姫、恥ずかしがることはありませんわ。これは治療なんですもの。シャムにチンヒールしてもらって一刻も早く元気になってください」
ユマ「神官イヴもそういうのであれば・・・」

ユマは幼い頃から馴染みのイヴからの薦めもあって従順になった。
かなり憔悴しているにも関わらず、四つん這いになろうとした。

チルチル「・・・?」
アリサ「??★☆★」
エンポリオ「寝ていればラクなのに、どうしてバックになろうとするんだろう?」
シャム「ああ、それはだなあ」
ユマ「いやん、シャム、恥ずかしいから言わないで」
シャム「これから仲間になる皆だし、いいじゃないか〜」
ユマ「恥ずかしい・・・」
シャム「ユマは幼い頃から乗馬をやってたんだけど、ある日、牝馬と牡馬がエッチしているのを見てしまってね〜」
エンポリオ「うん、それで?」
シャム「それを見たユマ姫は侍女に聞いたんだ。『お馬さん達、何をしているの?』って」
エンポリオ「ふんふん」
シャム「侍女は悪びれずにズバリ答えたのさ。『あれはエッチと言う愛の行為なんです。ユマ姫も大きくなったら、あのようなことをすることに』ってね」
エンポリオ「ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ〜〜〜!それで、エッチとはバックでするものだと信じ込んでしまったってわけか!?そりゃ傑作だ!ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ〜〜〜!」
イヴ「エンポリオ、失礼よ。笑っちゃダメ」
エンポリオ「あっ、いけない!今からチンヒールだったな。悪い悪い!」

シャムはすでにチンヒールの態勢に入っていた。
四つん這いのユマ姫の背後に回り、屈み込んでクンニをはじめていた。

(ペロペオロペロペロ・・・)

ユマ「あぁ・・・・・・」

(ペロペオロペロペロ・・・)

ユマ「あぁん〜・・・シャムに舐められると、チンヒール前に治ってしまいそう・・・あぁん!」

(ペロペオロペロペロ・・・)

アリサ「気持ち良さそおおお☆★☆アリサもして欲しいよおおお☆★☆」
エリカ「アリサちゃん、実は私もなの」

(ペチョペチョペチョペチョ・・・)

シャム「よ〜く見るとユマ姫もクリトリスが宝石でできたいたなあ〜」

シャムはクンニを一旦中止し、ユマの臀部から顔を少し離したために、周囲の者からも、恥部がはっきりと露出してしまった。
まだ色素の薄いスリットの結び目の辺りにキラリと光るものがあった。

シャム「やっぱり」
ユマ「何を観察しているの?」
シャム「いや、いいんだ。それより、かなり濡れてきたし、ぼちぼちチンヒールいっとこうか〜?」
ユマ「うん・・・入れて・・・」

シャムはユマの腰を持って、いきり立った肉棒をグイと突き立てた。

(ズニュ!!)

ユマ「あぁっ!!」

(ズンズンズンズンズンズン!)

ユマ「すごいわ!」






第11話

(ズンズンズンズンズンズン!)

ユマ「ああ〜身体がだんだん楽になっていく感じだわ!あぁん、すごく気持ちいい!」

ユマは十字架に架けられていたために負った傷だけではなく、長い間囚われの身であったことによる深い心の傷までも、シャムに抱かれているうちに、次第に癒されていくような気がした。
それは性行為によって得られる快感だけではなく、それ以上の、しかし言葉では言い表せないような不思議な快楽がユマを包んだ。
ユマは深い陶酔の迷宮をさまよった。

ユマ「はぁ〜あぁ〜あぁ〜あぁ〜あぁ、いやぁ〜、ふぁ〜」

キュー「見ているとなんだかムラムラしてきたよ」
エリカ「私なんかもう下着がびっしょりだわ」
アリサ「にゃあああああ〜〜〜☆★☆アリサもして欲しいよおおおおお〜☆★☆」

マリアはシャム達を見ぬ振りをしながら、ヒールの魔法を唱え始めた。

マリア「ユマ姫様以外の皆さんには私が魔法を掛けて治してあげます。ヒールオール!!」

(ピロロ〜〜〜ン!!)

全員のHPが回復した。

チルチル「マリアさん、チルチル回復したでピョン♪ありがとう〜」
エンポリオ「俺も元気になったよ。すまないね」

ユマ「ああ!どうしよう!?ああ、すごい!!あああああああああああ〜〜〜〜〜!!」

ユマ姫は心身ともに全快した。

イヴ「ユマ姫おめでとうございます!元気になったみたいですね」
ユマ「はぁはぁはぁ・・・あぁ、イヴ?・・・私はもう大丈夫よ。シャムのお陰で元気さを取りも出したわ。それにしてもシャムのチンヒールってすごくパワーアップしたみたい。きっと沢山の女の子といっぱい経験を積んでそうなったんだろうなあ」

ユマはそういって周囲を見回した。
男性はエンポリオだけで、他は全員女性だ。
しかも魅力的な女性ばかりと来ている。

ユマ「相変らず可愛い子が好きなんだあ」
シャム「オイラがかき集めたわけじゃないぞ!これはだなあ、神がもたらした偶然の出会いであって・・・あ!そんなことよりウチャギーナを早く助けに行かなくては!」
ユマ「ウチャギーナって?」
イヴ「その件は私から説明します。実は」

ユマはイヴからウチャギーナが仲間の1人であって、先程戦闘の最中に塔の頂上から転落したことを伝えた。

ユマ「そうなの!?じゃあ、早速助けに行かなくては!」


ユマが仲間に加わった!!

一行は今回の戦闘でレベルが大幅に上昇した!!


シャム達が振り返るとマジックドラゴンの姿はいつのまにか消えていた。

一行は急ぎ足で塔を駆け下りていった。

シャム「ウチャギーナ!!生きててくれ〜〜〜!!」


(第31章へつづく)








ユマ姫










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