水に書かれた手紙



すべてのできごとが
水に書かれた手紙なら
星はナイフのように見えないはずだ

愛する終り 小さなわけがあり
そのわけを囲むわけがあり
そのわけを隠すわけがあり
終りには積もりだして見えなくなる
見えなくなった道の上に想い出があり
やがて古びた戸棚となり
忘れられたチーズのかけらとなる

すべてのできごとが 水に書かれた手紙なら
星はナイフのように見えないはずだ
愛するはじめ
わたしは泳ぎ あの人は泳ぎ
手をさしのべた
愛するはじめ
行末のない風景のなか

わたしはほしい 弓矢の狂暴な目
わたしはほしい 消えないしみの軽蔑
わたしはほしい 切り離された樹根の休息

人々の背中と わたしの悲しみのあいだは
薔薇とヒース

愛するはじめ
むずかしいものは何もない
近づこうとする息吹と
とらえようとする息吹とが
あらゆるものの上を覆い尽くす
先へ その先へ 先へと進み広がる
すべての歩み すべての望みが
先へ その先へ 先へと進みあふれる

すべてのできごとが
水に書かれた手紙なら
星はナイフのように見えないはずだ

人々の溜息と わたしの悲しみのあいだには
薔薇とヒース

愛する終り
あまりにもわけが多すぎる
愛する終り
あまりにもわけが多すぎる










Tear


真夜中に一人きり 
吸殻増えてゆくアシュトレイ
煙の向こうにあの子の 
涙が一筋にじんで見える

男勝りのあの子が 
ぶっきらぼうに話す
色気も何もない 
友達以上恋人未満
真夜中に呼び出し 
軽くグラスを交わす
誰よりも心を 
見せていたあの日

涙声で始まるCall 
いつもと違うPrologue
当惑を隠せないまま 
あの子の話耳を傾ける
脆く儚いあの子が 
月明かりの下Cry
HeartBreak頬に伝う涙 
慰められずに

雨の中立ちすくみ 
ただ抱きしめていた

もう戻れない戻れない あの頃の二人
もう戻れない戻れない 楽しかった日々

胸に埋めた涙にまみれた顔を 
瞳を潤ませ俺を見上げた瞬間
耐え難いほどの想いが込み上げ 
何かを言おうとしたあの子の口を塞いだ

もう戻れない戻れない あの頃の二人
もう戻れない戻れない 楽しかった日々
もう戻れない戻れない 友達だった二人
もう戻れない戻れない ふざけあった日々

深い後悔と傷ついた 
あの子の心だけが雨に濡れゆく













妙な胸騒ぎ


穏やかになった 池に
またしても 石が飛んで来た
懐かしいオニキス色の石が

もう忘れ掛けてた日々
突然のメール
一目で判る あの語り口調

一石投ずことにより
巻き起こる波紋
妙な胸騒ぎ

トックントックン・・・
脈拍が少し上がり出す

どうしてだろう
なぜだろう
まだひとりなの?
どうして会いたいわけ?
僕に会って何を語りたいの?
今更何が始ると言うの?
もう全てが遥か昔に終わったはずだよ

もう君とは終ったんだから
全てが・・・






























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