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惠 湯煙の向うに
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第1話 湯煙の向うにふたつの人影がぼんやりと浮かんでいた。 ふたつの人影は寄り添い、離れ、そしてまた寄り添い、ゆらゆらと妖しく揺れていた。 時折、つややかな吐息が漏れてきたが、湯の流れる音にかき消されていった。 ここはひなびた山間の温泉。 昔は湯治場として賑わっていたが、現在その面影は残っていない。 今では、夜になると地元の村人たちが昼間の汗を流しにやってくるが、観光客が訪れることは少ない。 今秋、温泉に行く約束をしていた惠と俊介であったが、「観光地化された温泉よりもひなびた温泉に行きたい」という惠の一言が俊介を促した。わずか1泊2日の短い旅行であっても、日々多忙なふたりにとっては待望の休息である。俊介はできる限り惠の希望を叶えてやりたいと思った。俊介は各種情報から「ひなびた温泉」を調べ上げ、ようやく見つけたのがこの温泉であった。 「昼間、村人たちは農作業に余念がなく夜にならなければやってきません。本来、男女別々ですが、構いませんのでどうぞいっしょにお入りください」と旅館からの薦めもあって、ふたりは混浴に浸かることに決めこんだのだった。 イオウの香り立ち込める温泉に、最初はおとなしく浸かっていたふたりであったが、誰も来ないと聞いてから、次第に大胆になっていった。 湯の中で肌に触れいちゃつき合ううちに、気分はどんどんと高まっていく。俊介は湯船の端の棚になった部分に座り、惠に手招きをした。 「膝の上に座って」 「うん・・・でも、恥ずかしいなぁ」 「いいじゃないか。誰もこないんだし」 惠は照れながら俊介にそっと寄り添った。俊介は惠の背中と膝裏に手を回し軽々と抱え上げ膝に招いた。 俊介は首を屈め唇を寄せた。 その瞬間、惠はそっと瞳を閉じた。 (ちゅっ・・・) 「惠・・・」 「俊介・・・」 「好きだよ」 「私も・・・」 (ちゅっ・・・) 唇を重ね合うふたり。 俊介の額から汗がポタリと落ち、惠のおでこを濡らした。 「あ・・・」 俊介はすぐに手で惠の額を拭おうとした。 だけど、手も濡れていたもので、惠のおでこはいっそう濡れてしまった。 「ごめん!顔がビチョビチョになっちゃった」 「あは、別にいいよ、温泉なんだもの」 「あ、そうだったね」 「俊介・・・」 「なに?」 「もっとビチョビチョにして・・・」 惠は潤んだ瞳で俊介を見つめた。 「えっ・・・?どこ・・を?」 「そんなこと聞かないで・・・」 「え?あぁ・・ははは〜」 俊介の表情から笑みが消え真顔になった。 そして膝の上の惠を強く抱きしめた。 「いたい」 惠が小さくつぶやいた。 抱きしめていた力を少し抜いた。 「好き・・・俊介が大好き・・・」 「僕もだよ、惠」 抱きしめながら、唇を惠の首筋に寄せた。 「あぁ・・・」 首筋を愛撫していると、なまめかしい香りが俊介の鼻腔を突いた。 それは惠の身体から発散する女の香りであった。 俊介はくらっとしながら、首筋に唇を這わせた。 第2話 濡れないようにと惠は髪をアップにしていたが、わずかに解けた髪の毛先が濡れてしまって艶やかに光っていた。 俊介は惠の首筋から鎖骨の辺りに唇を這わせながら、手は乳房を愛撫していた。 こじんまりとした乳房はむしろ細身の惠にはよく似合っていると俊介は思った。 巷では「巨乳」等と言ってつい大きな乳房が男たちの注目を集める傾向にあるが、俊介はどちらかと言うと小ぶりでつつましい感じの乳房が好みであった。 俊介の指は惠の右の乳首をいじった。 「あ・・・そこ、感じるぅ・・・」 「ここ?」 「うん・・・」 俊介は首を傾げ乳首に舌を移動させた。 「あぁっ・・・」 惠の身体がぴくりと反応した。 俊介は乳首を舐めながら、湯の中に半ば沈んだ惠の腰に手を伸ばした。 女性特有の優美な腰の曲線を指に触れて愉しんだ。 惠は俊介にやさしく愛撫されることで満足そうな表情を浮かべた。 腰に触れていた指はさらに内股へと伸びた。 指は内股を撫でながらゆっくりと足の付け根へと向かった。 惠は恥じらいながら太股を閉じ合わせ指を拒んだ。 「閉じちゃだめ」 「恥ずかしいもん・・・」 俊介は閉じた太股の間に強引に指を差し込んだ。 指が割り込まれると諦めたのか惠は太股の力を抜いた。 指は湯の中の黒い翳りへと吸い込まれていった。 「あっ・・・」 惠は小さくうめいた。 湯に浸された陰部は温かく火照っている。 俊介はそっと陰唇を撫でた。 陰唇をしばらく撫でた後、亀裂の中へ中指が挿し込まれた。 (くちょっ・・・) すぐさま惠が反応する。 「いやぁ・・・」 (ぐちょぐちょぐちょ・・・) 「あぁ〜・・・」 切ない吐息が惠の口から漏れた。 亀裂の狭い肉道を俊介の指はこじ開けていく。 (ぐちゅぐちゅぐちゅ・・・) 「はぁ〜〜〜・・・湯がぁ・・入っちゃう・・・」 「大丈夫だよ。後で出るから」 (ぐちゅぐちゅぐちゅ・・・ぐちゅぐちゅぐちゅ・・・) 惠は俊介の首に手を回してすがりついた。 「あぁん・・・感じちゃうよ〜・・・」 (ぐちゅぐちゅぐちゅ・・・ぐちゅぐちゅぐちゅ・・・) 「中がヌルヌルしてきた」 「あ、でも、湯のぬめりかも」 「いや、間違いなく惠のおつゆだよ」 「いやぁん、俊介ったらぁ・・恥ずかしい・・・」 「惠のお○んこ、可愛い」 「いやぁ、そんな恥ずかしいこと言っちゃだめぇ」 「恥ずかしい?じゃあ、惠にもっと恥ずかしいこと言わせちゃおうかな?」 「だめぇ」 「『お○んこを指でもっと擦って』って言ってごらん」 「そんなこと言えない」 「じゃあ、指を抜いちゃおうかな?」 「いじわるぅ・・・」 「じゃあ、言って」 「お○んこを指で・・・もっとこすってぇ・・・いやん!恥ずかしい〜」 「よし、ご褒美だ」 (ぐちゅぐちゅぐちゅ・・・ぐちゅぐちゅぐちゅ・・・) 「あぁん!そ、そこ感じるぅ〜〜〜!」 第3話 (ぐちゅぐちゅぐちゅ・・・ぐちゅぐちゅぐちゅ・・・) 「あぁぁぁ〜〜〜あぁぁぁ〜〜〜いやぁ〜〜〜」 湯の温もりは血行を促すばかりか、性感を一段と高める効果があるようだ。 惠の唇から早くも喘ぎが漏れた。 「いいところだけど、ちょっと態勢を変えようか」 俊介は惠を抱えて立ち上がり湯船の端へ歩み寄り、縁に座らせた。 縁は上質の檜材でこしらえられているが、すでに茶褐色に変色していて年季が感じられた。しかも温泉特有のぬめりがあるため、俊介は惠が滑らないようにゆっくりと座らせた。 縁に座った惠はベンチに足を置き、膝から下を湯に浸けた状態になった。 惠は品よく膝をぴったりと寄せて座っている。 湯気にまみれて上気した顔がやけに色っぽい。 俊介は閉じた膝を強引に開こうとした。 惠は戸惑いの表情を浮かべている。 翳りが湯にまみれたせいでぴったりと肌に張り付き、縦に割れた亀裂が顔を覗かせている。 「可愛い割れ目ちゃん」 「いやぁ・・・恥ずかしい・・・」 惠は恥ずかしそうにはにかんだ。 俊介は膝の付け根に顔を近づけた。 (ぺちょ・・・) 「あ・・・っ」 陰唇を舐めてみるとイオウ独特の苦味の中にほのかな甘酸っぱさが伝わってきた。 俊介が奇妙な表情になったので、惠はつい聞きたくなった。 「ねえ・・どんな味?」 「苦い・・・」 俊介はそういって苦笑いした。 「苦いんだぁ」 「うん」 「じゃあ、もうキスするの嫌?」 「全然」 俊介はそう告げてクンニを始めた。 (ちゅっ・・・ちゅちゅっ・・・) 「あぁっ・・そんなに強く吸ったらぁ・・・ああっ・・・」 (ちゅちゅちゅ・・・ちゅちゅちゅっ・・・) 初めは膝を開くことに躊躇いがちの惠であったが、いつしか膝は緩みを見せ、されるがままになっていた。 舌は陰唇や膣口を散々舐め回したあと、先端をすぼめクリトリスに照準を合わせた。 「ああっ、そこはぁ〜・・・」 (ペロペロペロ・・ペロペロペロ・・・) 「そこは?何?」 「気持ちいい・・・」 「気持ちいいの?」 「すごく気持ちいいのぉ〜・・・」 (ペロペロペロ・・ペロペロペロ・・ペロペロペロ・・・) 舌の回転がさらに速まっていく。 「いやぁ〜〜〜・・・あっ・あっ・あっ!」 (ペロペロペロ・・ペロペロペロ・・ペロペロペロ・・・) 「だめぇ〜〜〜・・・ああっ・・だめぇ〜〜〜・・・」 (ペロペロペロ・・ペロペロペロ・・ペロペロペロ・・・) 「あぁぁぁ〜〜〜・・・入れてぇ・・・・・・」 「うん、でもその前に・・・」 「う、うん」 俊介はいきり立った肉棒を惠の目前に晒した。 頬を染める惠。 「うわぁ・・こわいぐらい大きくなってるぅ・・・」 惠はそうつぶやきながら幹を握り先端を舐め始めた。 「うっ・・・」 舐めながら時折上目使いで俊介の表情をうかがう惠。 俊介が小さく呻いた。 「すごく硬くなってきたぁ・・・」 「我慢できなくなってきたよ。ううっ・・惠・・・」 第4話 上気した顔で惠が囁いた。 「入れて・・・」 実は俊介が「入れたい」とつぶやこうとしたほんの一瞬前での惠の囁きだった。 俊介はふたりの想いが符合したことに喜びを隠し切れず、すぐさま惠と身体を重ねた。 惠は縁に座り開脚姿勢になり、その正面から俊介が直立で挑む体位となった。 怒張したものはすぐに惠の秘裂を捉えた。 (ズニュ・・・) 「あぁっ」 俊介の動きはまだスローだ。 秘裂はすでに熱く熟した実のようになっている。 その官能的な感触に蕩けそうになりながら、俊介はわざとゆっくりと怒張したものを押し込んだ。 (ズズズン) 怒張したものは底に突き当たった。 入口は狭く、中ほどでわずかにゆとりがあり、底はまた窮屈になっている。 「あぁ、深く入ってる・・・」 「惠、すごくいいよ」 「あぁ、俊介ぇ、私を愛してぇ」 「愛してるよ」 「嬉しい・・・私も、私もよ〜」 (ズン、ズン、ズン・・・) 怒張したものが穴の底まで到達したとき、惠は大きく反らせた上半身をそのまま左右にゆさぶって、獣のような声をあげていた。 俊介の動きは次第に速まっていく。 音楽でいうならメゾフォルテというところか。 俊介の身体から激しく汗が噴出している。 惠もすでに汗びっしょりになっているが、ふたりともまったく意に介していない。 惠の内部をたっぷり味わいつくしたいと、俊介は惠の裏股に腕を廻して、手前に惠を手繰り寄せた。 惠の下半身が俊介の方に手繰り寄せられ、ふたりの身体はさらに密着する。 「ああっ!」 (ズンズンズン!) 惠の穴の奥を深く短く何度か突いた。 「んん、んっ・・・」 メゾフォルテからフォルテに移行していく。 俊介の力強い突き込みが惠を急襲する。 惠の身体に一閃の電流が走った。 「あ、あ、あぁ・・・あぁ〜・・・」 泣き声を混じらせて、惠は短くうめいた。 ふたりの接合部分から聞こえてくる水音がひどく淫らに聞こえた。 俊介の惠を抱きしめる腕に、彼女のつややかな髪は湯と汗に濡れてなおさらしっとりとこぼれかかり、彼はその髪の香りに、身体がフワッと浮き上がるほど陶酔した。 (ズンズンズンズン!ズンズンズンズン!) 「ああっ!だめぇ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!すごいっ!」 (ズンズンズンズン!ズンズンズンズン!) 惠は上体を大きく反らせ、鋭くうめき声をあげている。 「んん・・・あ・・・」 俊介は、いつのまにか自分も声をあげていることに気がついた。 怒張したものがいつもより、じんわりと熱くなっている。 その熱くなった中心から熱でとろけたバターのような快感が湧きあがってきて、怒張したものの表面をぬらぬらと広がっていった。 「あぁ・・・たまらない」 俊介はじんじんと熱くなった自分のものを、惠の穴の底にグリグリと腰を回して押しつけてみた。 「あんん・・・あうっ・・・」 惠の泣きじゃくる声に合わせて、俊介のものはいつもより多くの快感をかき集めていた。 第5話 惠はかなり昂ぶっている。 (もしかしたら、もうすぐアクメに達するかも知れない) 俊介は直感的にそう思った。 自分だってかなり気持ちが良くて、登山で言う八合目辺りまで来ている。いつ発射したっておかしくない。 でもまだいきたくない。美味しいものはゆっくりと時間を掛けて味わいたい。 穴の中が次第に熱くなっていき、惠の太ももが痙攣しはじめたのを見て、俊介は慌ててペニスを抜いた。 「立って」 俊介は惠を立たせ、浴場の壁に手をつかせた。そして軽く前屈みにさせると、ウエストを引き寄せ、後ろから一気に突き立てた。 「あああっ」 惠とともに、俊介も少しうめいた。 どういう構造になっているのか、惠の穴の中は、俊介のペニスを柔らかくねじって吸い上げるような感触なのである。 俊介は穴の奥まで突きたて、惠の腰をガクガクとゆさぶった。 「ああっ、ダメダメっ、もういっちゃう〜〜〜〜〜〜〜!」 惠は突然大声をあげた。 絶頂を迎えた惠の穴は、俊介のペニスをしぼるように収縮する。 彼はそれになんとか耐えて、なおも彼女の穴の味をむさぼり続けた。 (ズンズンズン!ズンズンズン!グリグリグリ!グリグリグリ!) 突きと回転を交互に見舞う。 「いっ!いいっ!いくぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」 惠の身体全体に痙攣が走った。 俊介はその瞬間、たまらなくなってペニスを引き抜いた。 このままだと中で発射してしまうからだ。 そしてぶるぶると揺らしている惠の尻をつかみ、快楽の液体を浴びせかけたのだった。 大量の液体が惠の白い尻めがけてほとばしる。 惠は唇をわなわなと震わせている。 俊介は最後の一滴をしぼり終えたあと、惠の肩先を抱きしめそっとつぶやいた。 「いった?」 惠は俊介のほうを振り返り、熱い視線を投げかけた。 そして小声で囁いた。 「うん・・・イッた・・・」 惠は満足そうな笑みを浮かべている。 「俊介・・・」 「なに?」 「よかった?」 「うん、すごくよかったよ」 俊介はにっこりと笑った。 「なんか1泊だけで帰るのが惜しいなあ・・・」 「そりゃそうだけど、仕方ないよ。僕だって惠といっしょなら何泊でもしたいもの」 「あは、でも温泉に長く泊まってたら身体がふやけてしまうかな?」 「ははははは〜、そうかも知れないね」 「でも楽しい時間はずっと続いて欲しいなあ」 「それは僕も同じさ。でもね、惠、逢えない日があるから逢う日が楽しみであるように、たまに温泉に来るからすごく新鮮でいいのかも知れないよ」 「それもそうねえ」 「ふう・・・のぼせてきたぁ〜」 「え?だいじょうぶ?」 「水でもかぶってしゃきっとして、またがんばらなくちゃ。ははは〜」 「がんばるって何を?」 「バカ。決まってるだろう?はははははは〜〜〜」 「あはははははは〜〜〜」 冷水でしぼったタオルで顔を拭った惠は俊介とともに大浴場をあとにした。 さらに甘い蜜の夜を満喫するために。 完 |