長編/あや 淫辱山荘 |
第6話 その日あやが身につけていたパンティは白のTバックであった。 笠原はニ度目の感嘆の声をあげ、わざわざあやの後方に首を回し覗き込んだ。 「えへへ、Tバックとはな〜、エロいじゃねえか〜。今夜、旦那にたっぷりと可愛がってもらおうと思ってたんだろう?」 「別に・・そんな・・・」 「隠すこたぁねえや〜。でもオレたちが邪魔しちまったようだなあ」 「・・・・・・」 「ま、その分、埋め合わせはちゃんとしてやるぜ」 笠原は意味深な言葉をあやに浴びせニヤリと笑った。 あやは笠原の言葉は無視をして、冷蔵庫の中のハムを取り出した。 「それにしても男好きのするいい身体しているぜ〜」 笠原はあやのTバックから溢れ出た美肉を撫で回した。 あやは即座に拒絶反応を示した。 「きゃっ!やめてください!」 「まあ、そう嫌がるなよ」 それでも執拗に尻を撫で回す笠原に対して、 「や、やめてください!ご飯の準備ができませんよ!」 「ははは〜、うまくかわしやがったぜ。とにかく飯を作ってもらおうか」 笠原はあやから名残惜しそうに離れていった。 フライパンにバターが溶け、ハム、トマトがのせられた。 さらに半量のマギーとコンソメをふりチーズを重ねた上に、卵が割り入れられた。 (ジュ〜〜〜!) キッチンから香ばしい香りが漂う。 卵が半熟になり、皿に取り出された。 あやは残りのマギー、コンソメとこしょうをふりかけた。 あやが調理をしている間、笠原はリビングへ戻る気配もなく、キッチン内をうろうろと徘徊していた。 やはりパンティ1枚の姿となったあやの事が気になって仕方がないのだろう。 キッチンの戸棚や引き出しの開閉を繰り返し、冷蔵庫の前に立った。 「それにしてもでっかい冷蔵庫だぜ。ぜいたくしやがって」 笠原は吐き捨てるようにつぶやいた。 あや達が別荘に到着する前に、別荘の管理人が予め冷蔵庫の中身を買い揃えてくれていたから、冷蔵庫の中もぎっしりと詰まっていて何一つ不自由はなかった。 「ひぇ〜!冷蔵庫の中がいっぱいじゃねえか!これだけあれば1ヵ月ここにこもっても持ちそうだぜ!」 「何を騒いでいるのよ〜」 その時、リビングから百合の声がした。 「冷蔵庫が食材でぎっしりだったもんで驚いてるんだよ〜!」 「な〜んだ、そんなことかぁ。てっきり真司に脅された奥さんがお漏らしでもしたのかと思ったわ」 「ははは〜、よくもそんな勝手な妄想が浮かぶものだな〜。ん?いや、もしかしたら現実の話になるかも知れねえなあ。ははははは〜」 「旦那様が縛られたままで退屈そうだし、少しぐらい刺激的なことがあった方がいいかも知れないわねえ」 笠原たちの一見平凡そうな会話の中にも、あやと俊介を威嚇するための鋭い刃物のようなものが潜んでいた。 笠原は何気に野菜室を開いた。 野菜室には、キャベツ、レタス、大根、白菜、ネギ、カリフラワー、ニンジン、トマト、ブロッコリー、タマネギ等で詰まっており、一番上に、キュウリとナスが置かれていた。 「うん・・・?ふ〜ん・・・」 笠原は一体何を思い描いたのか、突然口元に淫靡な笑みを浮かべた。 「奥さんは嫌いな野菜はあるのか?」 ハムエッグを皿に盛り付け中だったあやは、予想外の質問に戸惑いを見せながらもきっちりと答えてみせた。 「野菜で嫌いなものは特にありません」 「そうか。好き嫌いはないのか?それは感心な心がけだ」 「どうしてそんなこと聞くのですか?」 「ははははは〜、いやぁ、後で飯を作ってくれた礼をしなきゃあならないと思ってな。それより飯だ!百合〜、飯を食うぞ〜!」 やけに殊勝な笠原の言葉に、どことなく嫌な予感のするあやであった。 つづく |