長編/あや 淫辱山荘



フィクション







第1話


 それはある夏のことだった。大手商社四菱物産社長の御曹司であり、若くして事業開発部長を任せられていた山霞俊介(33才)は、休暇を利用して妻のあや(29才)とともに、彼の父が所有する南軽井沢の別荘を訪れていた。
 日頃は家事を家政婦に任せていたあやも、居間を豪華な花で飾り、この時ばかりは腕によりをかけてご馳走をこしらえ俊介を喜ばせた。


 ちょうどその頃、南軽井沢附近の暗い山中を若いカップルが重い足どりで歩いていた。  男は大きなショルダーバッグを重たそうにかついでいる。

「ふう〜、疲れたぁ。手がちぎれそうだぜ・・・」
「ねえ、どこかに泊まろうよ」
「けっ、この辺にラブホテルなんかあるもんか」
「ラブホじゃなくても一般のホテルとかあるじゃん」
「こんな夜中に一般のホテルに飛び込みで行ったら怪しまれるだけじゃねえか」
「そうかしら」
「今頃、俺達のニュース流れてるさ。ホテルに泊まるなんて自首しに行くようなもんだぜ」
「でも野宿なんてできないし・・・夏とは言ってもここめちゃ寒いじゃん」
「ふうむ、確かになあ・・・」

 男の名は、笠原真司(27才)、女の名は、二宮百合(23才)と言った。
 彼らは、昨夜、銀座の宝石店を襲い1億円相当の宝石を盗み逃亡中であった。
 それは完璧な襲撃計画のはずであったが、たった1つの失敗によって 計画は脆くも瓦解した。
 結果、警報が鳴り響き、監視カメラに彼らの画像が捉えられてしまったのだ。覆面をしていたので人相まではすぐに判明しないだろうが、体型から犯人がカップルであることは容易に分かるだろう。
 東京から乗ってきた車は逃走経路を巻くために途中で乗り捨て、JRに乗り換え、さらに山中を駆け巡るうちに南軽井沢へたどり着いていた。

 笠原は肩に食い込む重量に、百合は華奢な足で山道を歩き続ける疲労に耐えきれなくなっていた。
 その時、二人の目にかすかな光が飛び込んできた。

「ん?別荘があるわ。人がいるみたい」
「でっかい別荘だなあ。くそっ、贅沢してやがるんだろうなあ」
「泊めてもらおうかしら」
「冗談言うなよ。泊めてくれるはずねねじゃねえか」
「そうねぇ」

 しばらくして、笠原がにたりと口元に笑みを浮かべた。

「やっぱり泊めてもらうぜ。腹も減ったしなあ」
「でも断られたら?」
「断われないさ」
「へ〜、何か考えがあるみたいね」

 百合は笠原の顔を見てにやりと笑った。


 二人は用心深く灯りの方へ近づいていった。
 窓からは灯りが漏れ、別荘から男女の声が聞こえて来る。
 カーテンは閉じているものの、煌々と灯りを点けているため中が透けて見えてくる。
 その頃、あやと俊介は食事を済ました後、ワイングラスを傾けながら就寝までのひとときを寛いでいた。

   百合は小声で囁いた。

「ねえ、どうして中に入るの?裏へ廻って勝手口を探してみる?」

 笠原が周囲を見回しながら不敵な笑みを浮かべた。

「ふふふ、幸いここは一軒家だぜ」
「え?だからどうするって言うの?」
「決まってるじゃねえか。正面玄関から堂々と入る」

 笠原が大胆な行動を示唆した。


   二人は玄関口に立ちドアのチャイムを鳴らした。
 まもなく俊介が玄関口までやってきた。

「はい、どちら様ですか?」
「隣の別荘の者で笠岡と申します。プロパンガスの調子が悪くて困ってるんです。すみませんがガス会社の連絡先をご存知であれば教えて欲しいのですが」 
「そうなんですか。それはお困りですね。ドアを開けますのでちょっと待っててください」

 俊介はドアスコープから外を覗いてみた。若い男性と女性が立っている。  てっきり隣の夫婦者と信じ込んだ俊介は何の疑いもなく玄関扉の施錠を解いた。



第2話


 俊介が玄関扉を開けると若いカップルが立っていた。
 男性は長身で痩せ型の体型で彫りの深い顔立ちをしていた。女性の方は外国人風のボリューム感あるパーマをかけ雰囲気のある美人顔と言えたが、どことなくケバさが漂っていた。

 二人は神妙な態度で俊介にペコリとお辞儀をした。

「お休み中のところすみませんね」
「いいえ、困った時はお互い様ですから。ガスが調子悪いのですか?」
「はい、久しく使ってなかったせいかコックが硬くて開かなくて」
「そうなんですか。確か連絡先のメモがあったと思うので探してきますね。ちょっと待っててください」
「はい、お手数をお掛けします」

 俊介は二人を玄関先で待たせたままニ階へと通じる階段を上がっていった。

 俊介が消えたところで、笠原は百合に目配せをした。
 百合は小さく肯くと、笠原とともに靴を脱ぎ無断で玄関ホールへと上がった。
 そのままズカズカと廊下を歩き居間へと向かった。

 その頃、あやはソファに腰をかけファッション雑誌を広げていた。
 人の足音に気づき振り返ってみると、そこには見知らぬカップルが立っていた。

「じゃまするよ」

 笠原はぶっきらぼうにあやにそう告げた。

「・・・?」

 あやは些か訝しげに思ったが、俊介が招き入れたものとばかり思い込んだ。

「立ったままも何ですし、どうぞお掛けください」

 あやは二人に気遣って自らはソファから立ち上がり席を譲ろうとした。

「言われなくても座らせてもらうぜ」

 笠原はそうつぶやきながら無遠慮にあやのいる居間へと入ってきた。

 どうも様子がおかしい。
 俊介は彼らを本当に招き入れたのだろうか。
 あやの脳裏にそんな疑問がよぎった瞬間、笠原はポケットからナイフを取り出しあやの首筋に突きつけた。

「えっ!?あなたたちは一体・・・!?」
「大きな声を出すな。出すとこれが喉に突き刺さるぜ。分かったか」

 笠原はあやの首にナイフを宛がい凄んでみせた。
 鋭利な刃物の冷たい感触にあやは震え上がった。

「ひぃ・・・お、お願い・・・乱暴はしないで」
「大人しくさえしてたら何もしねえよ。騒いだりすると命の保証はねえからな。いいか?」
「わ、分かったわ・・・」
「百合、ちょっと代わってくれ」

 笠原はナイフを百合の持たせて、自分はロープを手にあやの後方に回り込んだ。
 今度は笠原からナイフを受け取った百合があやを威嚇してきた。
 あやの後方から笠原がささやいた。

「さあ、両手を後に回しな」
「どうして?どうしてこんなことを・・・?」
「つべこべ言うんじゃねえよ。俺達の言うとおりにしていればいいのさ」

 笠原はあやからの問いかけには答えず、黙々と緊縛作業を続けた。


 あやの両手がきっちりと後手に緊縛された頃、二階から俊介が降りてきた。

「お待たせしました。やっとガス会社の電話番号が見つかったよ。あれ・・・?」

 玄関先を覗いてみたが待っているはずのカップルの姿がない。
 ちょうどその頃、居間に人の気配がしたため、俊介はあやがカップルを招き入れたものと思い込み、にこやかな表情を作り居間へと向かった。

「お待たせしました・・・な、なにっ・・・!?」

 俊介は居間に入るやいなや愕然とした。
 あやが一人寛いでいるはずの居間に、先程のカップルが上がり込み、しかも信じられない光景が展開していた。
 ソファのあやの背後に男が立ち、あやの斜め向いには女があやの首にナイフをあやを宛がい威嚇していた。
 俊介の表情が一瞬にして強張った。

「あ、あや!!だいじょうぶか!?君たちはいったい・・・!?」
「おおっと。大声を出すな。出すと奥さんの命はどうなっても知らねえぜ。とにかく俺たちの言うとおりにしろ」
「ガス会社の連絡先を知りたいと言うのは嘘だったのか?」
「けっ、そんなこと冗談に決まってるじゃねえか〜」
「くっ・・・隣の別荘の者と言うのも嘘か?」
「マジでそんなこと信じてたのかよ〜?よほどめでたい性格と見えるな!ははははははは〜〜〜!」
「く、くそっ!!」



第3話


 俊介は拳を振りあげ笠原に挑みかかろうとした。

「おおっと!奥さんがどうなっても構わねえってのかっ!?」

 笠原はあやの首筋にナイフを宛がって凄んでみせた。

「や、やめろ!あやには手を出さないでくれ!」
「ふぅん、奥さんはあやって言うのか?」

 笠原は薄気味悪い笑みを浮かべた。

「奥さんに怪我させたくねえなら大人しくしてな!おい、百合、奥さんから目を離すなよ」

 笠原は百合にナイフを預け自分は俊介の元へと歩み寄った。

「旦那はちょっとの間、大人しくしててもらおうか」

 言うが早いか俊介のみぞおちに男のボディブローがさく裂した。

「うぅっ!!」

 俊介はうめき声をあげてそのまま崩れてしまった。

「あ、あなた〜〜〜!!あなたたち、乱暴はやめて!!」

 あやの悲痛な叫び声が山荘内に響きわたった。

 まもなく笠原は床にうずくまっている俊介を、予め用意していたロープで固く縛り上げた。
 俊介はまだ痛むのか腹部を押さえてうめいていた。
 無抵抗な人間を縛り上げることは、ダンボールを梱包するのとさほど変わらない。  俊介は瞬く間に後手に緊縛されてしまった。

「あ、あなたぁ〜!」
「旦那様って見かけよりも案外弱いわねぇ。うふ」
「あなたたち、一体何をする気なの?」

 あやは青ざめた表情で百合に尋ねた。

「別にあなたたちに恨みがあって侵入した訳じゃないのよ。ちょっと事情があってさぁ。一晩ここに泊めてくれるだけでいいのよ」
「事情って・・・?」
「そんなことあなたには関係ないわ。余計なことは聞かない方がいいわ」

 百合は口を閉ざした。

 あやとしては彼らが泥棒を目的として侵入してきた訳ではないことだけは分かった。
 では何故?
 素性の知れない侵入者たちは、あやを不安と恐怖に陥れた。


 俊介を縛り終えた笠原は一人掛けのソファにどっかと腰を下ろした。
 俊介は縛られた状態で床に転がっている。
 足首にもロープが掛けられロープの先端は山荘を支える柱に結わえられている。
 これでは柱のある場所から移動することもできない。

「ふぅ〜、やっと一息ついたぜぇ」
「私も歩き疲れたわ」
「夜更けにハイキングなんて洒落にもならねえや。そういえばずっと飯を食ってなかったからめちゃ腹が減ったぜ〜」
「私も」
「おい、奥さん、何か食うもの出せよ」
「・・・・・・」
「おい、聞こえねえのか!?」
「な、何でもいいのですか?」
「奥さんに任せるから適当に作ってくれ」
「分かりました・・・」

 あやが台所へ向かおうとした時、笠原がまたもや呼び止めた。

「ビールはあるか?喉がカラカラなんだ」
「ビールですか。分かりました・・・」
「すぐに持って来てくれ。ちょっと待った、俺もそっちに行くから」

 あやの真後ろを笠原が金魚の糞のように着いてきた。

「ふふふ、台所には包丁と言う立派な武器があるのを忘れるとこだったぜ。危ない、危ない。奥さんに変な気を起こされちゃ困るからねえ」

 冷蔵庫から缶ビールを取り出そうとしてあやが屈んだ瞬間、後から笠原があやの胸を鷲づかみにした。

「きゃっ!!やめてください!!」
「大きな声を出すと旦那が心配するじゃねえか。へへへ、それにしても奥さん、立派ないいおっぱいしてるなあ〜」
「いやらしいことを言わないでください」

「妻に変なことをするな!!」
「心配するな〜って。オッパイの大きさをちょっこら確かめただけさ。ははははは〜」

 あやは盆に缶ビール2本とコップを乗せて居間へと運んでいった。
 盆を持つその手が心なしか震えている。



第4話


「奥さんにエッチなことしちゃダメじゃん。で、大きかったの?」
「ふうむ、かなりデカかったぜ〜」
「私より?」
「うん、百合より遥かにでかいぜ」
「そうなんだ。私も触ってみようかな?」

 ビールをテーブルに置いた後、夫の俊介を心配そうに見つめているあやに笠原は声を掛けた。

「奥さん、百合も触りたいって言ってるぜ」
「そ、そんな・・・」
「嫌なのか?」

 笠原の口元は笑っているが、目は笑っていない。
 目で威嚇する笠原に、あやは彼の言葉に従うしかないと思った。

(この人たちを怒らせて俊介に万が一のことがあったら大変だわ・・・)

「分かりました」
「よし、じゃあ、百合の横に座れ」

 長椅子に座っている百合の横にあやはおずおずと腰を掛けた。

「あはは、そんなに恐がらなくてもいいじゃん」
「ナイフを持ってちゃそりゃ奥さんが恐がるぜ」
「あ、そうか」

 笠原は百合からナイフを受け取った後、缶ビールをコップに移さずそのまま傾けた。

「ぷふぅ〜、うめえ〜」

 百合は真横にいるあやの胸に手を伸ばした。
 乳房に百合の手が触れた瞬間、あやは微かにのけぞった。
 相手が女性とは言っても、大事な場所を見知らぬ人間には触らせたくないものだ。
 百合は図々しくもあやの乳房を撫で回し、挙句は揉むような仕草を見せ始めた。
 嫌悪感が走る。

「いやぁ・・・」

 あやは顔を顰めて拒絶の姿勢を示すが、百合は面白がって余計に触りたぐる。
 それどころか、

「奥さん、上からじゃ物足りないんじゃない?ガウン、脱いじゃおうか?」

 テーブルの向かい側から笠原が煽り立てる。

「おう、早く脱がせちまえ〜」
「彼も見たいんだって。じゃ決まりね」

 百合はあやに有無を言わせず、衣服を剥ぎ取りに掛かった。

「や、やめてください。じ、自分で脱ぎます」
「ん?その方が手間が省けるわ。あは」

 その夜、あやはピンク色したコットンフリースのガウンを身につけていた。
 あやが躊躇いがちにガウンの紐を解き始めたその時、俊介が叫んだ。

「あや、脱ぐな!」
「・・・」

 笠原は俊介を睨みつけた。

「何だと?もう一度言ってみろ」
「あや、脱がなくていい」
「てめえは黙ってろ!」
 笠原は緊縛されて抵抗のできない俊介の顔面を殴りつけた。

(ガツンッ!)

「うぐっ!うぐぐっ・・・」
「旦那よ。今、お前には奥さんに命令する権利なんてないんだよ。命令できるのは俺たちだけなんだ。それを忘れるんじゃねえぞ」
「ううっ・・・つ、妻に手を出すなぁ・・・」

「うるせえんだよ!」

(ボカッ!ボカッ!)

 再び笠原の拳が俊介の顔面にさく裂した。
 見るに見かねたあやが、俊介の元に走りより身を挺して笠原を阻止しようとした。
 その声はすでに涙声に包まれていた。

「やめてぇ!!主人に乱暴するのはやめてください!!」
「俺たちに逆らわないと約束するなら殴ったりしねえさ。どうだ?約束できるか?」
「はい、逆らわないと約束します・・・」
「あ、あやぁ・・・」

 緊縛されたまま床に伏せた俊介は口惜しそうにあやを見上げた。

 あやは再びガウンの紐に手を掛けた。
 静かに紐が解かれ、ピンク色のガウンが床に脱ぎ捨てられた。
 次の瞬間、純白のキャミソールに身を包んだふくよかで美しい姿態が衆目に晒された。
 ほんのりと頬を紅潮させ恥らうあやの仕草を、笠原たちは好奇心に溢れた表情で見つめていた。



第5話


 笠原たちや夫の俊介が見つめる中、重い空気を跳ねのけるかのように、あやはポツリとつぶやいた。

「おなか空いたのでしょう?何か作りますわ」
「そうだったな。ビールだけじゃ腹が持たねえからな。何を作ってくれるんだ?さっきも言ったように刃物は使えねえからな」
「だいじょうぶです・・・ハムエッグでいいですか?」
「上等だ。早く作ってくれ。腹ペコだ」

 話題を逸らしていなければ、皆の見ている前であっさりと裸にされていただろう。
 咄嗟の機転はあやのささやかな防衛手段であった。
 料理を作る間は時間を稼げるだろう。

 そんなあやの行動を百合は見透かしたかのようにささやいた。

「うふ、奥さん、うまくかわしたわね」
「・・・・・・」
「百合、まあそういうなって。俺たちの飯を作ってくれるんだから感謝しなきゃな〜」
「そうね。奥さんのストリップショーは食後の余興としてとっておかなくちゃね」

 エプロンを手に持って台所へと向かおうとするあやの背中に、棘のような百合の言葉が突き刺さった。

「真司、一応奥さんを監視しておいた方がいいと思うわ」
「そうそう。そう言えば包丁がそのままだったな。片付けておかなきゃな」


 笠原はキッチンシンクにある包丁立てから包丁を1本抜き取った。

「よく切れそうな包丁だなあ・・・」

 笠原はそうつぶやきながら調理を始めたあやの方に視線を向けた。
 ぞっとする冷たいものがあやの中を走り抜けた。
 あやは笠原の方に目を向けなかった。

 ニタニタと笑いながら笠原があやの隣にやって来た。
 小柄なあやにとって、身長差が30センチ以上ある男性はまさに驚異である。
 笠原が大柄な男だとは分かっていたが、隣に並ばれて改めて彼の大きさを思い知らされた。
 俊介が173センチ、58キロと華奢な体型であったため、高い身長に加え肉厚な笠原が俊介よりも二周りも三周りも大きく感じられた。
 あやがフライパンに油を垂らしガスの火を点けようとしたとき、あやの肩先を鋭利なものがかすめた。

(プチンッ)

 何か千切れるような音がした。

「・・・?」

 あやが訝しげに思った次の瞬間、身に着けていたキャミソールの左側のストラップが切れ胸を覆っていた布がパラリと落ちた。

「えっ・・・!?う、うそっ・・・!?」
「がはははは〜!よく切れる包丁だぜ〜!ん?キャミの下はノーブラかよ〜?」
「み、見ないでくださいっ!」

 あやは両手を交差させて胸を押さえた。
 就寝前と言うこともあって、風呂のあと、ブラジャーは着けず素肌に直接キャミソールを身に着けていた。

「おい、手をどけろ」
「いやっ・・・やめて、やめてください・・・」

 あやは小刻みに震えていた。

「手をどけろと言ってるんだよ。聞こえねえのか?」

 笠原は包丁をあやの目前で翳した。
 照明に照らされてキラリと不気味な光を放った。

(この男、何をしでかすか分かったものじゃないわ・・・)

 あやは胸を覆っていた両手をとった。

「両手を頭の上に乗せろ」
「・・・・・・」

 笠原の指示どおり、あやは両手を頭の上に乗せた。

「それでいい」

 笠原が持っている包丁が再び空を切った。

(プチンッ・・・)

 ストラップが左右ともに寸断され、単なる布切れと化したキャミソールが、なまめかしい衣擦れの音とともにあやの肌から離れていった。

「ほう〜っ、ムチムチじゃねえか〜!奥さん、めちゃいい身体をしてるぅ〜!!」  

 パンティだけを残し裸同然となったあやの姿に、笠原は思わず感嘆の声を漏らした。



第6話へ









あやさんの日記を覗いてみると、わずかにMっ気を感じられます。
そんな彼女がこのように自分が凌辱される小説を読むと
どのように感じるのでしょうか?
やっぱりあそこはびっしょり?

『あやのエッチな毎日☆』









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