| 第一話〜第五話 | 第六話〜第九話 |
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第一話 時は天正7年3月、絶望の中、白装束をまとい磔台に拘束されたありさ姫(十八才)は遠い山並を眺めていた。 山並の向こうには生まれ育った故郷野々宮がある。 だがもはや自分を育ててくれた野々宮城には父母はいない。 死を目前にしたありさ姫ではあったが涙はなかった。 誉高き野々宮城主の子女として、潔く戦乱の世に散ろうとしていた。 野々宮は十万石の小国ではあったが、君主野々宮新八郎の長女として生まれたありさ姫は国が戦火に見舞われることもなく日々平穏に暮らしていた。 しかしそんなありさ姫の身に突然不幸が襲った。 野々宮氏は隣国下川氏と同盟を結び、敵国黒岡氏と対立していた。 ところが下川氏の当主下川源内は実に腹黒い男で、いつのまにか黒岡氏と密約を結び、野々宮氏を攻める手筈を整えていた。 最初に黒岡氏が動いた。 黒岡軍は野々宮氏との国境まで兵一千が攻め入ったため、野々宮軍はそれを迎撃するため、野々宮新八郎は兵千五百を引き連れ出陣した。 ところがどういう訳か黒岡軍はまともにぶつかって来ない。 黒岡軍の戦いぶりを訝しく思った野々宮新八郎は、咄嗟に兵を引き返させようとしたが時すでに遅かった。 野々宮軍の後方からは下川軍二千が襲い掛かり、野々宮軍は双方から挟み撃ちに遭ってしまった。 勇猛果敢で名を馳せた野々宮軍ではあっったが、二方向から攻撃されては堪らない。 野々宮軍は壊滅し、君主野々宮新八郎は無残な最期を遂げた。 まもなく新八郎討死の知らせが野々宮城に届いた。 思いがけない君主討死の知らせに野々宮城に残された兵は戦意を喪失し、城の明け渡しを余儀なくされた。 母は嫡男の景勝(15才)と長女のありさ姫を呼び寄せ、「そち達は死んではなりませぬ。生き延びるように。」と涙ながらに告げた。 ありさ姫と景勝は母とともに自害することを望んだが、母はそれを許さず、ありさ姫達は僅かの配下の者とともに泣く泣く山中に落ちていった。 ありさ姫達が無事城を脱出するのを見届けた母は、側近の武将とともに自刃してこの世を去った。 少しでも目立たないようにと言う配慮から、景勝とありさ姫は峠で別れ、別々の道を進むことになった。 ところが天運尽きたか、ありさ姫は敵方に発見され囚われの身となってしまった。 暗い牢獄に閉じ込められたありさ姫は「景勝の居場所を吐け。」と脅迫され、連日連夜、容赦のない拷問が加えられた。 他人に指ひとつ触れられたことのない柔肌は哀れにも傷だらけになってしまった。 それでもありさ姫は弟の行方には一切口をつぐんだ。 縛られてうな垂れるありさ姫のそばで、親の仇黒岡源内がつぶやいた。 「いくら拷問しても白状しないようだな。仕方がない。明日、磔にしろ。ありさ姫、わしを恨むでないぞ。これも戦国の世の倣いじゃ。がっはっはっはっは〜!」 「くくっ・・・!この卑怯者め!下川と組みおって!地獄に落ちるが良い!」 「ふん、ほざけ。地獄に落ちるのはうぬの方じゃ。ありさ姫、さらばじゃ。」 翌朝、磔台は城の近くの小高い丘に設けられた。 どこから聞きつけたのか、多くの老若男女が見物に詰め掛けた。 「あの娘が隣国の姫様か。へえ〜、さすが気品があって美しいのぅ。姫様なんておらぁ見たことねえからぜひ拝ませてもらおう。」 「お姫様だけあって堂々とした振る舞い、さすがじゃなぁ。」 「あんな可愛い娘が処刑されるか?かわいそうにのぅ。南無阿弥陀仏・・・南無阿弥陀仏・・・。」 「何でもおら達の殿様に裏切られとか。」 「これ、声が大きい。滅多なことを言うでねえぞ。」 ありさ姫は静かに瞳を閉じて、幼い頃、弟景勝と遊んだ野山を思い浮かべていた。 第二話 (景勝・・・無事に生き延びておくれ・・・。私はもうすぐ露と消えてしまうけれど、あなたは生き存えて、野々宮家を再興してください。それが私の最期の望み・・・景勝・・・どうかご無事で・・・) 磔にされても涙ひとつ見せず凛々しい態度で臨んでいたありさ姫であったが、弟景勝の無事を祈っているうちに、自然に目頭から熱いものが零れてしまった。 刑場はいつのまにか人垣でぎっしり埋まっていた。 敵国とは言っても庶民にはさほど関係がない。 高貴なお姫様の姿を目前で拝めることなど滅多にあるものではない。 人々はこぞって磔刑場に詰め掛け、良い場所に陣取ろうと血眼になっていた。 その大半が興味本位で集まってきた烏合の衆であったが、中には磔されたありさ姫の痛ましい姿に涙する者もいた。 まもなく槍を持った二人の処刑執行役人が現れた。 ざわついていた見物人が一瞬にして静まり返ってしまった。 執行役人の一人がありさ姫に告げた。 「姫、残す言葉があれば述べられよ。」 ありさ姫は毅然とした態度で答えた。 「ない。」 「そうか。ではお覚悟を。」 二人の執行役人が磔台の左右に分かれて位置を固めた。 そして槍を構えた。 「えいえいや〜!!」 二人の執行役人は掛け声をあげて、ありさ姫の目前で槍を一度交叉させた。 これは『見せ槍』である。 「今からこの槍で突くので覚悟しろ。」という合図なのである。 ありさ姫は静かに目を閉じた。 執行役人が見せ槍の後、槍先をありさ姫に向けたその時であった。 「待て!!」 処刑の執行に待ったを掛ける声が轟いた。 槍を構えた執行役人の腕がぴたりと止まった。 それもそのはず、待ったを掛けたのは城主の黒岡源内であった。 「待て。まだ殺すでないぞ。」 執行役人は槍を引いた。 「本日は我らが盟友下川信孝殿がお見えになっておる。」 黒岡源内の真横で下川信孝が薄笑いを浮かべて座っている。 「下川信孝殿はうつけ者野々宮新八郎と縁を切り、我が軍にお味方くださった。その下川信孝殿からこの度はありがたき戦勝祝いを頂戴した。皆の者に披露しようと思っておるが、その前に・・・」 黒岡源内は正面の磔台に拘束されているありさ姫を指差した。 「今まで散々我らを苦しめおった野々宮新八郎。やつは死んだが我らの恨みはそれだけでは晴れぬ。愛娘ありさ姫にはたっぷりとお返しをしてもらわなければのぅ。」 「で、いかなる策を・・・?」 下川信孝が底意地の悪そうな表情で黒岡源内に尋ねた。 「ありさ姫の着衣をすべて取り去るのじゃ!」 「おお、何と!磔刑には白装束が決まりだが、野々宮の愛娘には衣など無用とな!?それは面白い!」 下川信孝は手を打って喜んだ。 直ぐに小者が梯子を磔台に架け機敏に駆け上がった。 手には小刀を携え、いとも簡単に帯を絶ち、胸元から袖に掛け衣を散り散りに切り裂いてしまった。 一旦は死を覚悟していたありさ姫であったが、突然襲い掛かった恥辱に悲痛な声をあげた。 「ひぃ〜〜〜!!せめて!せめて一枚の衣だけは着せてください!後生です!お願いです!辱しめるぐらいなら一思いに槍で突き刺してください!!」 白装束はぼろ切れと化し、はらりはらりと地面に舞った。 ありさ姫の身体を覆うものがすべて取り去られた瞬間、群集から大きなどよめきが巻き起こった。 それもそのはず、驚いたことにありさ姫の秘所に繁っているはずの若草がすべて剃られてしまって無くなっていたのだ。 第三話 見物人たちは一斉に驚嘆の声をあげた。 高貴で麗しい姫君が一糸まとわぬ姿にされたことへの驚きもあったが、それ以上に見物人たちを驚かせたのは、ありさ姫の秘所に茂っているはずの若草が全く茂っていなかったことであった。 「おおっ、なんと!あのお姫様『かわらけ』ではねえか?」 「ほんとだ!つるつるだ〜!大事な場所に毛が生えてねえ。」 「もしかして、お役人に剃られてしまったのではねえのか!?」 「んだんだ。おらもそう思う。見た感じでは17、18ぐらいだし、毛無しというのも変だからなあ。」 「それにしても、あのくっきりとした縦線、ううっ、堪んねえな〜。」 「おらの女房のように黒ずんでねえし、ふぁ〜生娘はいいなあ〜。」 「きれいな桜色してるねえ。うっとりするよ〜。」 「それにしても素っ裸にひん剥かれてどうされるんだろう?」 「裸のまま槍でぐさり・・・じゃねえのか?ああ、可哀相に・・・」 「きれいなお姫様なのに惜しいなあ・・・」 「かあちゃん、あのお姉ちゃん、裸だ。」 「これ、あんまり見るでねえ。さあ、帰るぞ。」 ありさ姫を眺めている子供の腕を引っ張り、その場を立ち去ろうとする母親の姿も見られた。 この日、ありさ姫にはもうひとつの不幸があった。 当時、磔は足置き台が一箇所だけの『十文字磔』が常用されていたが、ありさ姫には 女囚としては珍しい『大の字磔』が用いられた。 女囚が全裸で『大の字磔』にされた場合、両足が四十五度の角度に開かれ拘束されるため、女陰は否が応でもぱっくりと割れてしまい、内部の肉襞までも晒してしまう破目にあった。 処刑される直前まで何故これほどの辱めを受けなければならないのだろう。 ありさ姫は口惜しさに打ち震え涙を流した。 世間の娘達よりも気位が高く、しかも、いまだかつて男子との契りも結んでいない。ありさ姫にとっては死ぬより辛い過酷な刑と言えた。 全身すべてを曝け出している・・・ 白い肌に突き刺さる視線・・・ 邪悪な好奇に満ちた視線・・・ 目のやり場がない・・・ 「ううっ・・・み、見ないでください・・・恥ずかしい・・・」 消えてしまえるものなら消えてしまいたい。 ありさ姫は羞恥に咽び、白い肌を真っ赤に染めていた。 黒岡源内は羞恥にのたうつありさ姫にさらに追い討ちを掛ける。 「敵将野々宮新八郎の娘だけあって、実に嫌らしい身体をしておるのう〜。わっはっはっはっはっはっは〜!皆の者!この淫乱な姫を処刑前に身体の隅々までしっかりと目に焼きつけるがよいぞ!」 「くっ・・・」 下川信孝が言葉を挟んだ。 「黒岡殿、淫乱とは少々可哀想ではござらぬか?聞くところによると、ありさ姫はまだ生娘と聞くが。」 「がっはっはっはっは〜。ふむ、確かに、昨夜、剃毛を行なった役人の話によるとまだ生娘と言っておった。男を知らぬまま冥土に行かねばならぬとは哀れじゃのぅ。」 「ふむ。では例の祝いの品をぜひに。」 「おお、そうであった。下川殿から頂戴した祝いの品をこれへ。」 黒岡源内が合図を送ると、一人の武将が白い絹に包んだ長尺物を大事そうに運びこんできた。 長尺物はおよそ十尺(3m)ほどあった。 黒岡源内がうなづくと武将は布を取り除いた。 目前に現れたのは一本の立派な槍であった。 第四話 「これは・・・!」 黒岡源内は槍を目にして愕然とした。 柄には細かな彫り物が施してあり高価な槍であることは紛れもなかったが、それ以上に黒岡源内を驚かせたのは槍の先端にあった。 本来ならば、尖った刃が取り付けられているはずであるが、刃の代わりに飴色をした張形がはめ込まれていた。 「先端にあるのは、もしや、張形ではあるまいか?」 「そのとおり。奥方が泣いて歓ぶ張形でござる。」 「ほほう。これはこれは・・・」 黒岡源内は下川信孝の意図を悟ってにやりと笑った。 下川信孝はさらに誇らしげに言葉を続けた。 「張形と言っても並みの木製の物ではござらぬ。」 「ほう、ではいったい素材は何と?」 「職人を呼んで鼈甲(べっこう・ウミガメの甲羅)で作らせたものでござる。」 「なんと、鼈甲とは!?そんな高価な物で。」 「鼈甲は硬いが実に滑らかな良い感触をしておってのぅ。あんな物で責められたら女はひとたまりもなかろうて。はっはっはっ〜。」 「では早速、磔台の姫君に試してみようかのぅ。」 「ぜひに。ただしありさ姫はまだ初心と聞いたが。」 「取調べ役人の話ではそのようだが、それが何か?」 「ふむ。いかに滑らかな鼈甲といえども、生娘にはさぞやきつかろう。そこでもう一品、良きものを用意した。」 「ほほう、もう一品とは?」 下川信孝は配下の武将に合図を送った。 武将は後方に置いてあった大きな壷を重そうに抱えて、黒岡源内の面前に差し出した。 黒岡源内は壷の中を覗いた。 中には味噌を溶かしたようなドロドロの液体が入っている。 黒岡源内は下川信孝に尋ねた。 「これは・・・?」 「これは、数種の素材を混ぜ合わせ作った媚薬でござる。」 「び、媚薬とな!?」 「大きな声では言えぬがのぅ、聞くところによると、山芋とズイキが主成分で、他にスイカズラ、百合の花蜜、ガマの油、マムシ酒、虎の睾丸を少量混ぜておるそうな。くっくっくっ、これを女陰に少量着けるだけで、女は身体が火照り、吐息が熱く、激しく渇望が現れるらしい。生娘であっても淫乱女に変身する薬じゃ。くっくっくっ。」 「そうか、それは良き物を。ありがたい。では早速これを使ってありさ姫を責めてみようぞ。磔台に縛られても物怖じせず毅然とした態度のありさ姫がどのように変身するか楽しみじゃのぅ。はっはっは〜。」 黒岡源内は側近の者を呼び寄せ、ありさ姫に対して献上品の槍と媚薬を使用するよう命じた。 側近の者はすぐに処刑執行役人を呼び、何やら耳打ちをした。 垣根の向こうで見物をしている群集は、事情が呑み込めずざわつき始めている。 「処刑が手間取っているようだがどうしたんじゃ?」 「殿様同士が何やら話されている様子じゃが、何を話されておるのか、遠くて聞こえんわ。」 「ん?執行役人が動き出したぞ。そろそろ始まりそうだべ。」 執行役人の一人が献上品の槍を握り、ありさ姫の前方に立った。 左手には例の壷が置かれている。 執行役人は壷の中に槍先を差し込んだ。 どろりとした液体が槍先に絡みつく。 執行役人は数回かき混ぜた後、槍先を空に向けた。
実際に発掘された鼈甲製の張形 第五話 槍の矛先からは粘着性のある液体がポタリポタリと滴り落ちている。 覚悟を決めて静かに瞳を閉じていたありさ姫だったが、槍の先端の異常さに気づき思わず目を見開いた。 鋭く尖った金属で出来ているはずの槍の先端が、どういう訳か亀の頭のようなものに変わっているではないか。 いまだかつて男根を目にしたことのないありさ姫にとっては、その亀の頭のような代物が、女体をいかに蹂躙する代物であるかは想像がつかなかった。 ただ、まもなく我が身に何らかの禍が降りそそぐであろうことは、直感的に感じ取っていた。 純粋無垢でしかも世間知らずなありさ姫より、驚いたのは見物人であった。 「な、なんと!槍先がでっかい張形に変わってるではねえべか!?」 「まさか、あの槍先でお姫様の女陰を突くつもりではねえずら?」 「いや、そのまさかではねえか!?」 見るに見かねて立ち去ったのか、婦人や子供の姿がいつの間にか刑場から見えなくなっていた。 逆に脂ぎった男衆は最前列に陣取り、喰らい着くようにしながら磔台を見つめていた。 中には股間をもっこりと硬直させている若者の姿もあった。 「ではお覚悟を!」 執行役人はありさ姫の股間に向けて槍を構えた。 驚いたありさ姫は思わず口走った。 「いったいどこを突くおつもりですか!?」 執行役人がにやりと笑って答えた。 「槍先を見ればお分かりではござらぬか?ふっふっふ、姫の女陰でござる。」 「な、なんと!女陰とは!それは絶対に許しませぬ!」 「親方様の命令でござる。」 「黒岡の命令と!?くぅ〜〜〜!なんと卑劣な〜〜〜〜〜〜〜!!」 黒岡源内はありさ姫の罵声を意に介する様子もなく、にたにたと笑っているだけであった。 「言わせておくがよい。そのような無駄口ももう直ぐ叩けなくなるからのぅ。ふふふ・・・」 執行役人が標的を定めた。 武将たちや見物人たちはありさ姫が淫靡な刑に処せられる様子を固唾を呑んで見守った。 「ではご免!!」 執行役人の声が轟き、飴色の槍先がきらりと光った。 次の瞬間、くっきりと走った亀裂に張形の先端が突き刺さった。 「ぎゃぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」 身を切られるような破瓜の激痛がありさ姫を襲った。 歯を食いしばり顔をゆがめるありさ姫。 亀裂にはまだ雁首が入っただけに過ぎない。 「ううむ、さすがに処女の女陰は狭いのぅ・・・」 執行役人は唇を真一文字にして、わずかに食込んだ張形をさらに奥へと押し込んだ。 「ううっ・・・!ぐぐっ・・・!」 破瓜の紅いしるしが亀裂からたらりと流れ、ありさ姫の白い股を染めた。 見物人たちからどよめきが聞こえてきた。 「こりゃ見てられねえだ・・・可哀相にのう・・・」 「いやいや、こんな刑は滅多に拝めねえから、よく見なけりゃ損ってもんだべ。」 執行役人は一旦槍を抜き、再び、壷に浸けて先端でかき混ぜた。 どろりとした液体を滴らせながら槍先はまたもや亀裂を襲った。 「ううっ・・・!」 「ふふふ、先程より入りやすくなったようじゃ。」 執行役人は鼈甲の槍先を亀裂にぐいぐいと押し込んだ。 太いものを咥えこんだために、陰唇がぱんぱんに膨れ上がってしまっている。 (第六話へ) |
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