性犯罪史【山禍】







 皆さんは『山禍(さんか)』という本を耳にされたことがあるだろうか?
 既に廃版になっているかも知れないが。
 昭和初期に信濃地方に実在した、いわゆる山賊を題材に取り上げた本なのだが、それによると彼らは旅人を襲うだけでなく、里に下りては強盗を働く事も多かったそうだ。
 彼らのやり口は実に陰惨で、「口封じ」のために、必ず押し入った家の家長の目前で、その嫁か娘をたっぷりと時間をかけて嬲り抜いてから、山中に姿を消していたという。
 強精食の山芋などを常食とする彼らの精力は飛びぬけて強く、犯された女性は例外なく妊娠させられていたとか・・・
 押し入った家に若い嫁がいた場合はとくに悲惨で、中には三日三晩の間、その嫁と交わりつづけた剛の者の記録も、その本には記されている。

「食事も、交わったまま口移しで与えられました。いやでも、縛られていてはどうしようもなかった・・・ 喰べました。そうしなければ、体が保たないから・・・ 寝る時にさえ、男はわたしの中にいるんです。すぐそばで主人が見ているのも分かっていたけれど・・・ しまいにはもう、わけがわからなくなって・・・」

 この若妻の生々しい証言が、山禍の男たちのすさまじいまでの性交を物語っている。

 なお、某地方の昔話に【山禍】という妖怪が登場するが、本件とは全く関係がない。






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