1999年6月の出張で購入してきた材料を元に、久々にビール造りを行います。今回はライトで飲みやすいエールを造ります。レシピについては後ほどご紹介します。

1日目

まず仕込みに使うイーストを準備することから始めます。リキッドイーストは密閉された袋の中に酵母と発酵させるための液体が分かれて入っているのですが、この袋を押しつぶすことによって混ざり合い発酵が始まります。一晩もすると袋がパンパンに膨れ上がって準備完了です。(下の写真ではもう開封した後です。)

2日目

イーストはそのままでも使えるのですが今回は予備発酵をしてみることにしました。濃い砂糖水を沸騰させ、冷ました後にイーストを加えます。こうして一晩くらい置いて酵母を増やしてあげることにより本番で速やかな発酵を促そうというわけです。発酵が早いと雑菌の混入も防ぎやすくなります。(写真ではボールに入れてラップしてあるのですが、もうラップが膨らんで発酵が始まっていることを教えてくれます。)

3日目

まずウォートと呼ばれる麦汁を作ります。今回は下記のようなモルトシロップの缶詰とドライモルトという粉末を使います。いずれも非常に甘いものですが、シロップのほうには加えてホップが含まれているので苦いものです。ドライモルトの代わりに砂糖を使うことも出来ますがコクがなくなるのと酸味が出るので最近は使いません。缶詰は東急ハンズなどでも調達可能です。

鍋にお湯を沸かし上のモルトを加えて1時間ほど煮込みます。本当は大鍋ひとつで煮込みたいのですが大きい鍋がないので鍋2つで6リットルのお湯を使います。

煮込みの際にホップを入れます。ホップにはリーフとペレットがあるのですが、最近ではリーフしか使いません。というのはリーフのほうが細かい粕が出にくいためです。本当は2種類ぐらいのホップをブレンドしたいのですがまだ1種類しか使ったことがありません。2オンスのホップの半分を最初から一緒に煮込んで苦味を抽出します。ホップはナイロン袋などに入れて煮込みます。また、煮込み終了の15分くらい前に残ったホップを追加して香りを付けます。これはホップの香りは熱に弱く消えやすいためです。

煮込みが終わると5ガロン(約20リットル)のバケツにあらかじめ冷蔵庫でキンキンに冷やしておいた水8リットルほどを入れたところへ、ウォートを混ぜます。さらに水を追加し総量が19リットルになるようにします。ここで冷やした水を使うのは熱湯のウォートをなるべく速く冷ましたいからです。イーストを入れるには少なくても30℃前半でなければなりません。その温度まで冷やすのに時間がかかると雑菌が入り込みやすいのでいつからか冷水を使うようになりました。これだとあっという間に適温になります。この時点でウォートの比重を計っておきます。これによって出来上がりのビールのアルコール度がおおよそわかります。

この後イーストを入れておよそ1〜2週間ほど置いておきます。

4日目

だいぶ発酵が進んできました。朝方はかなり活発になってきたといった感じでしたが、夜間での間に絶好調になり蓋代わりに使っていたラップを押しのけて泡が外までこぼれてしまいました。ここまで発酵が活発なのは久しぶりです。イーストの種類や温度によってさほど変化がないうちに発酵が終わってしまうこともあれば、今回のように容器からあふれてしまうこともあります。なお、容器には専用の蓋があるのですが発酵の様子を見たいのでラップで代用しています。

5日目

発酵も少し落ち着いてきました。ちなみに発酵中は部屋中がビール臭くなります。ビールが嫌いな人には耐えられないかも...。

6日目

発酵も落ち着き泡が消えてきました。それでも炭酸が細かい泡になってシュウシュウ音を立てて吹き出しています。容器の内側には発酵が終わった酵母がこびりつきます。発酵の終了とともにウォート内に浮いているホップの粕や酵母は沈んでいくのでその時点で別の容器に移し替えます。

10日目

別の容器に移し替えを行いました。その理由は最初の容器にはかなり発酵済みの酵母が沈んでいるのでその酵母臭がビールに移るのを避けるのと、上澄みだけ移すことにより少しでも澄んだビールを瓶詰めしたいためです。この時点で発酵はほとんど終わりに近づいていますが、更にもう1週間ほど置いておきます。

17日目

いよいよ瓶詰めの時期が来たようです。最初に瓶を用意します。ためておいたビール瓶を洗浄、消毒します。実はこれがいちばん大変な作業で軽く1時間はかかります。消毒は熱湯を使うわけにもいかないので他の容器等の消毒にも使うエタノールで行います。瓶詰めの前に念のため発酵が終了しているかどうか比重を計って確認します。そしてホースを使って瓶詰めしていきます。この時に各瓶にグラニュー糖3グラムを入れます。この糖分が発酵して瓶内の炭酸になるわけです。この砂糖の量は市販の国産ビールと比べると少ない炭酸にしかなりませんがエールには十分でしょう。24本で瓶がなくなってしまったので今回は大瓶24本が出来ました。ライトなビールを目指して作ったのですが、色はそんなにライトにならず紅茶のような色です。また香りも紅茶のような感じです。試しに飲んでみたところ苦味がないあっさりしたものでした。この後1ヶ月常温で熟成させて飲み頃になります。

 

今回のレシピ

モルト:Black Rock Colonial Lagar 1.7キロ + Extra Light Dry Malt 3 ポンド

イースト:German Ale #1007

ホップ:Willamette Leaf ACID5.2 2 オンス

 

ホームへ戻る