清巌代表作
青史会書展(2000年)

釈文 自作の詩
花
紫陽花の 花びらは 実はガクだが花より 美しい
土の性質に 合わせて色を
変える様子は古風な女性を 思わせるが
色も形も色々 あってきちんと
自己主張しているこのあたり 案外強い
のかも知れない作品サイズ 120cm×120cm
解説
「花」の字は中国の鉄斎という墨を時間をかけて濃く磨り、それを水で薄めてから
使っています。
薄い墨を使うときはこの方法のほうが、綺麗な墨色が得られ易いからです。
筆はシュロの葉を細かく裂いて束ねたもの。
右の墨の飛沫は、右の点を打ったときに飛んだものです。
下の文章は、同じ墨の少し濃い目のもので上下のバランスを整えるように
書いて見ました。この部分は半紙などに使う位の大きさの羊毫を使っています。

この作品は、青史会書展のページに全体の様子を紹介していますが、その中の
私が作ったものです。扇子の仕立は、リンクをしている「あとりえ綾」さんに御願いしました。
右の象形文字は、「龍」です。昔、炭山南木先生が書いておられたものをお借りしました。
左の文字は、「虎嘯けば、谷風起こり、龍躍れば景雲浮かぶ」と書きました。
これは揚方詩の合歓詩の最初の二句です。
虎が嘯くと、谷風が起こり、龍が踊ると景雲(めでたい雲)が湧き上がる、の意味です。
紙は茶色系の中国の紙で、龍が飛ぶ空をイメージして、雲のような模様が入った紙を
選びました。
扇子の大きさは7寸5分で、実用にも使える大きさです。