HOME > 平安朝小事典 > 『かさねの色目辞典』の使い方
『かさねの色目辞典』は、「かさねの色目」を検索し、表示するツールです。
長崎盛輝著『かさねの色目』に記載されている、全ての「かさねの色目」が登録してあります。
表示される色については、同書と、『日本の傳統色』を参考にしました。
ただし、これらは、あくまでも近似値に過ぎず、お使いのPC環境によって、かなり発色が異なりますので、参考程度にしてください。
⇒『かさねの色目辞典』へ
まず、表裏のかさねか、複数枚のかさねかを選択してください。
そして、検索条件(★印)を1つ以上入力して、[検索]ボタンを押して下さい。
複数の条件を指定した場合、全ての条件を満たしたもののみが表示されます。
「名称」は、漢字でも平仮名でもOKです。
通常は、入力した文字を含む全てのかさね色目の名称が表示されます。入力した名称と完全に一致したものだけを表示したい場合は、横のプルダウンメニューから「完全一致」を選択して下さい。
例えば、“桜”と入力すると、通常は「桜」のほかに、「桜萌黄」や「薄桜萌黄」、「桜重」も表示されます。「完全一致」の場合では、「桜」のみが表示されるようになります。
「部分一致」検索の場合、語句を半角スペースで区切ることで、複数のキーワードを指定することもできます。全てのキーワードを含むもののみが検索されます。
「頻出語句」は、重ね色目の名称に用いられている植物のうち、特に多いもの9つをピックアップしたものです。基本的には「名称」と同じです。
「部分一致」検索の場合は、「名称」と組み合わせて使うことも可能です。
「完全一致」検索の場合は、「名称」と「頻出語句」の両方を入力すると、「頻出語句」は無視されてしまいます。
「着用時期」は、かさね色目を着用する季節のことです。“四季”は、四季を通じて着用されるもののことです。
ただし、『曇華院殿装束抄』には着用時期が記されていないため、他の文献と照合して推測したものを表記しています。あまり信用しないで下さい(笑)。(着用時期の後に※印を付しています)
「袷せ色目」は、表と裏の色の組み合わせから検索します。色名が異なっていても色が同じ(RGB値が等しい)場合は、同じ色として検索されます。表色のみで検索すると、その色を表に用いる色目が全て検索されます(裏色のみの場合も同様)。
複数枚のかさね検索モードの場合、重袿(五ツ衣)、表着、小袿のうち、どれか1つでもその組み合わせの色目を用いていれば、条件に合致したものとして表示します。
また、表裏のかさね検索モードでは、入力した組み合わせのかさね色目が無い場合も、入力した色名が存在する場合は色票や画像が表示されますので、オリジナルのかさね色目を作成することも可能です。
なお、表裏のかさね検索モードの場合、検索条件にヒットした色目の名称が一覧表示されますので、表示したい名称をクリックして下さい。指定した条件によっては、一覧が表示されないこともあります。
表示形式は、テキスト、テーブル、PNG画像(大・小)、絵巻風、web素材の6種類があります。(ただし、web素材は「表裏のかさね」検索モードの場合のみ)
検索結果が表示された後、表示形式だけ変更することもできます。一番下のプルダウンメニューから変更したい表示形式を選択し、[変更]ボタンを押してください。
「テキスト」と「テーブル」以外は、すべてPNG形式の画像が生成されます。これらの画像は、web素材等として、御自由にお使いください。ただし、画像への直リンクだけは、絶対にしないでください。必ず、ご自分のPC内に保存してお使いください。
PNG形式の画像で表示すると、表裏が同色の場合、裏の色が少しだけ濃くなります。これは、模様が見えなくなるのを防ぐための仕様です。壁紙として用いる場合には、この表裏同色のものがおすすめです。表示された画像をクリックすると、その画像を壁紙に設定した場合の状態をテストすることができます。ぜひ、ご活用ください。
「絵巻風」とは、『佐竹本三十六歌仙絵巻』に描かれた女性5人(斎宮女御、小野小町、伊勢、小大君、中務)の姿を元にした画像です。
色名の後に生、練、打、張、といったような語がついている場合、それらは無視して、同じ色として扱っています。例えば、「青」も「青生」も、表示されるのは同じ色(●)です。光沢を出したり、逆につや消しをしたり……などという、質感を変えることまではできませんので……。あらかじめ、御了承ください。
また、『かさねの色目』にも『日本の傳統色』にも色票の載っていない色については、想像で、適当に作っています。
平安時代の色については、実際のところ、あまりよく分かってません。当時のままの色が、現代まで残されているわけではありませんから、仕方のないことなのですが。かさねの色目についても、最古の史料といわれている『満佐須計装束抄』の成立ですら、嘉応元年(1169)を上限としていますから、平安時代でもかなり末期のものです。また、このデータベースのもとになっている『かさねの色目』には、平安時代の文献には登場しない「かさね色目」も多数、収録されています。全部が全部、平安中期にも存在していたというわけではありませんので、注意が必要です。もっと具体的に、詳しく知りたいという方は、『かさねの色目』(長崎盛輝/京都書院、新装版は青幻舎)をお読みください。
その他、平安時代の色や装束については、『平安朝の文学と色彩』(伊原昭/中公新書)という本があります。まあ、平安時代の色について調べようとすると、長崎さんか伊原さんの本くらいしか出てこないみたいなんですけどね(笑)。その他、手軽なところでは、『服装から見た源氏物語』(近藤富枝/朝日文庫)が読みやすいです。
私、夢ノ介の自作CGI第2弾です。
長崎盛輝氏の『かさねの色目』を読みながら、「名称からパッと色目を検索できたら便利なのになあ」と思い、そんなプログラムを作ることにしました。この本、索引の使い勝手が、あまりよろしくないのですよ。(^_^;)
「かさねの色目」の名称から色の組み合わせを検索し、それをRGB値に換えて表示する……と、そこまでは簡単だったのですが、それを画像として表示できないものか、と思ったところで行き詰まってしまいました。
そうして、そのまま4ヶ月くらい放っておいたのですが、ある日、偶然、PNG画像の連結ライブラリを発見したことから、また開発を再開することになりました。このライブラリの良いところは、画像が連結できるだけでなく、パレット色も変更できるという点です。はじめは、各色のパーツを作って、それを連結するつもりでいたのですから。(このライブラリについては、桜月さんの「CGIでも使えるPNG式画像カウンタ」のページを御覧ください)
また、『日本の傳統色』に記載されている各色のマンセル値からRGB値への変換については、「Color Dream Net」さんで配布されているフリーウェアの『色出し名人』を用いた後、本の色票と見比べながら微調整しています。
というわけで、このCGIの開発に必要不可欠なツールを提供して下さった御二方に、密かに(笑)御礼申し上げます。
プログラムの大半を書き換えるような、大々的な変更を行ったので、主要な変更点だけを上げておきます。
※バグ等を発見された場合は、管理人までご連絡ください。
2003年10月9日 矢澤 夢ノ介
(2004年7月17日 一部改訂)