一行は雨の中をたんたんと進んでいた
      その中で中心にいる神奈は暗い気分でいた
      また移動・・・何度も別の所に行っては厳重に警備され
      そこからあまり時のたたないうちに移動させられる
      幼い頃の記憶がある頃からずっとこのくり返しであった
      なので神奈には友達というもののと自由というものが存在しない
      どうしようもないこと、そう分かっていてもこの事実は
      神奈に深い傷を作っていた
      移動の日が来る度にこのことが思い出される
      またそれと同時に母親のことを考えてしまう
      自分の母上はいったいどこで何をしているのだろう?
      いつか会える日がくるのだろうか・・・
      もしこの繰り返しが永遠と死ぬまで続いたとしたら?
      そこまで考えてその考えを否定する
      そんなわけはない、いつか自由になり母上に会う日が来るのだ
      こんなことを頭の中で何回も繰り返してた
      そう考えてるうちに目的地についてしまったようだ
   役人「神奈様、お着きになりましたぞ」
   神奈「うむ、大儀であった」
      そう言っており新しい屋敷を見つめた
      そこは今までの所とさほど変わりなかった
      やはりいつもと同じなのか・・・
      そう思いながら案内され自分の部屋に行くと
   裏葉「神奈様ですね?お待ちしておりました」
      そう中に入った瞬間に言われた
   神奈「そなたは?」
   裏葉「この度神奈様の世話役となりました裏葉と申します」
   神奈「ほう、そなたが今度の世の世話役か」
      そう言って裏葉は眺めてみるとかなりの美人であった
   裏葉「あらあらまあまあ、神奈様は私をお見つめになさってますね
       それでは私も」
      ジーーーー・・・
   神奈「こらやめんか!見つめるではない」
   裏葉「・・・・・・」
      フッ・・・・
   神奈「こらこら何もそっぽ向くことはないではないか」
   裏葉「それでは」
      ジーーーー・・・
   神奈「だから見つめるではない」
   裏葉「・・・・・・」
      フッ・・・・
   神奈「何もそこまでしろとはいっておらんだろうに」
      ジーーーー・・・
      これが永遠に繰り返された
      そしてずいぶんと時間がたった頃に
   裏葉「神奈様は本当にかわいらしゅうございますね」
   神奈「な、なにを言う・・・」
   裏葉「あらあらまあまあ、お照れになさってますのでしょうか?
       しかし私は真を申したまでですよ」
   神奈「ポッ・・・・・」
   神奈「余、余をからかうでない
       それよりこれからよろしく頼むぞ」
      そう言って話をごまかしてその場から去った
   裏葉「あらあらまあまあ神奈様どこに行くおつもりですか?」
   神奈「他のところを見てまわってくる」
   裏葉「それではお供いたしますわ」
   神奈「うむ」
      そして屋敷内を歩きはじめた
      この裏葉とそして後に会う一人に男性が
      自分の人生を変えるものとなることを神奈は知るよしもなかった
      そしてそれから数ヶ月後・・・

      今日は朝からなんとなく疑問に思うことを考えていた
      自分の羽根はいったいなんのためにあるのだろう・・・
      何度も疑問に思ったことで何回か動かそうとしてみたが羽根が動いたことはなかった
      でももしかしたら飛べるのかも・・・
      高い所から跳んでみたら飛べるかも
      そう思い神奈は庭のほうにいき人目のあまりつかない所で
      袴を少し脱ぎ羽根を出して思いっきり跳んでみた
      が・・・
      どす・・・・
      見事に墜落し何かにぶつかってしまった
   柳也「・・・痛てててっ」
      そうこの男の出会いから運命の歯車は回り出したのであった・・・・
       

TO BE SUMMER