栞「お姉ちゃん、はやく行こうよ」
香里「はいはい・・・そんなにはやくにいっても得なんかないわよ」
そんな香里の言葉に耳をかさずに栞は一人うきうきしていた
香里「本当、不思議な子ね」
そうつぶやいたとき涙が少し出た
最近涙もろくてダメだわ
でもうれしいことなのだから気にしてはいけない
香里「それにしても・・・」
この子には不思議なことが多い
そして今も一つ不思議なことがあった
この子は・・・あの日から一度も泣いてないのだ
私はあの日から顔を合わす度に涙がでてくるのに
この子は・・・
それともう一つ、あの人に黙っておいてくれなんて・・・
栞「お姉ちゃん、なに考えてるの?」
香里「ん、なんでもないわ」
そういい考えるのをやめた
今はこの子がここにいることを喜ぼう
栞「そうそうお姉ちゃん、お金を貸して欲しいんだけど・・・」
学校に着く頃栞がそう言ったときビックリした
この子が私に頼みごとをするなんて・・・
不思議よりも嬉しい気持ちのほうが高かった
また涙を流しそうになったのを抑えて
香里「お金?別にいいけど何に使うの?」
栞「ないしょ」
香里「ふ〜んまあいいわ、はい」
そう言ってお金を渡した
栞「ありがとうお姉ちゃん、家に帰ったら返すね」
香里「・・・返さなくてもいいわ」
栞「えっ!?」
香里「あなたの学校復帰のお祝いよ」
栞「お姉ちゃん・・・ありがとう」
栞は嬉しそうに言った
そうしてるうちに別れるところまで来たので
香里「ここまでね、それじゃがんばりなさいよ」
栞「うん」
そう言って自分の教室に向かっていった
香里「甘いわね・・・私」
しかしあのお金は何に使うのだろう?
あの子のことだからまたくだらないことに使いそうだけど・・・
まあ考えても仕方ない
あの子の考えてることが分からないのはいつものことなのだから・・・