HUNTERxHUNTER ミュージカル「the nightmare of ZAOLDYECK」感想

インデックス

はじめに

ミュージカルを見終わった時、まず思ったのは、 この作品は一回観ただけでは足りない…ということだった。

大阪公演も観に行くことにしよう。 そしてそれを観てから感想を書こう…などと思っていた。 ところが、大阪に行く前日に、突如、ちょっとした問題が起きてしまい、 急遽行けなくなってしまった。そんなわけで、当初、考えていた以上に、 頼りない感想文になることをお許し願いたい。

…ってことで、あまりしっかり観れていると思わないこともあり、 DVDを観たら、またこのページを適当に修正するかもしれない。

それから、以下の感想にははっきり内容に触れる部分があるので、 まだミュージカルをご覧になっていない方で、DVD購入を検討されている方は、 あまり読まない方がいいのかもしれない(DVDを買うかどうか検討するために、 読む人もいるのかもしれないけど。笑)。

日時、場所

私が観たのは、2002.8.10(土) 午後5時開演分。
全労済ホール スペース・ゼロ(新宿駅南口から約5分)。 席は7列目のほぼ中央と絶好だった。

全体的感想

物語的にもHxHの世界に一歩踏みこむ

前作のミュージカルは、各登場人物の個性は、 テレビアニメでの雰囲気を保ちながらも、 物語は、原作漫画や、テレビアニメとは全く関連のない、 オリジナルエピソードとして作られていた。 その結果、念などの、ちょっとわかりにくい設定は若干あったものの、 HxHを知らない人も楽しめるようになっていたと思うし、 それを考えて物語を作ったのだろうと思う。

でも、幕をあけてみれば、観客はほとんどHxHを知っている人達ばかり。 それなら、ミュージカルでも、原作漫画やアニメを知っているという前提で、 物語作りをしてもいいのではないか。そして、 その方がさらに原作漫画やアニメのテイストを出しやすいのではないか…と考えて、 今回の物語は作られたのではないかと私は思ったんだけど、どうだろうか(←誰に聞いてる?)。

もちろん、ミュージカルと、原作漫画やアニメとはやっぱり別物…という意見も多いとは思う。 (…というか、そもそも原作漫画とアニメは別物と考えている人も多いのか? 笑)

しかし、私は、今回の作品は、前作に比べると、物語としても、 原作漫画やアニメのテイストが、かなり出せたのではないかと感じている。 前作ミュージカルでは、確かに単純な勧善懲悪というものではなかったものの、 悪いことをしてしまった人たちには、一般大衆にも理解しやすいそれぞれの事情があった。 ところが、そもそも、HxHという作品は、時々、善悪観念のわかりやすい物語作りとは、 ちょっと離れてしまう描写がよくある。 ぶっちゃけた話、私にとっては、わかりにくいと感じる瞬間だ。 でも、きっと、そういう部分に、ファンを引きつけている何かがあるのではないかとも思う。

その通常の善悪観念では理解しがたい独特な雰囲気を有する象徴的キャラクター陣が、 ゾルディック家の人々であり、幻影旅団である。 今回のミュージカルは、そのゾルディック家に、光を当てたことで、 HxHならではの世界に、一歩踏み込むことができたんじゃないかと思うのだ。

でも、こりゃちょっとむごすぎる…と感じる展開が、 原作漫画やアニメでは時々見受けられ、 それらも、やっぱり、いかにもHxHの作風らしいものであるのだが、 さすがにそういうことはミュージカルではうまく避けていたと思う。

例えば、ミュージカルで、ゾルディック家の人たちが、 罪もない人々を次々と人を殺していくシーンがあったが、 あれは、結局、ゴンの観た悪夢ということで済まされている。 それからカナリアの扱い方。 実は、私は、このミュージカルが、原作のテイストを保つことにこだわっている感じがして、 それならと、思い切ってカナリアを殺して終わりという、むごい展開もやりかねんと思って、 すごくハラハラしながら観ていた。 カナリアが生きていると知った時は、本当に良かったと思った(笑)。 でも、いくらなんでも、ヒソカは、あれほど露骨な形で、カナリアの命を救うとは 思えないんだけどね(笑)。

アニメで足らなかったキルアの描写を補完

これまた、他の方はどう思っているかわからないのだけど、 アニメでの、キルアが人殺しをしてゾルディック家に戻り、 ゾルディック家を出て、再び、ゴンとの旅を始めるまでの展開に、 私はどうも物足りなさを感じていた。 ゴン達がゾルディック家の邸内に入るまでの努力の描写については、十分なものだと感じていたが、 その後はあっけなかったと感じていた。それは、つまり、 キルアの描写が物足りないということだった。イルミに操られて人を殺してしまったことに、 相当苦しんでいたはずだが、なんかその辺りの掘り下げが希薄だなと、漠然と感じていた。

で、ミュージカルを観た後になってみれば、テレビアニメでのこの一連の展開には、 キルアが苦しみ、対話し、苦しみを乗り越えるきっかけとなるようなエピソードが 不足していたのだと思えてくるのだ。

つまり、このミュージカルのエピソードは、アニメ(恐らく原作漫画もそうだろうが、 実は、あまり読んでないので、アニメとどこまで同じか自信がない)で、 やや希薄だったキルアの描写を補う形になったのではないかと、私は勝手に思っているのである。 まぁ、カナリアが、ヒソカのおかげで、うがった言い方をすれば、 ご都合主義的に生きていたことは、原作的に言えば、らしくないのかもしれないし、 別に、ミュージカルでの、カナリア絡みのエピソードが、 キルアが再びゴンと旅を続けることを決意する、 直接の理由になったというわけでもないのだが、 少なくとも、殺し屋一家の一員としての苦悩を、 ミュージカルでははっきりと描くことができたと思うのだ。

シーン別感想

序盤から休憩前まで: 原作やアニメに沿った構成

休憩時間までの前半の展開は、ゴン達がゾルディック家の中に入るまでの話を、 ほぼ原作ストーリーに沿って描写していた。 そして休憩に入る直前に、原作にはないシーンが突如入って、 「えっ、この先どうなるの」と驚かせるやり方は非常にうまいと思った。

ただ、そうは言っても、この前半部分、ストーリー的に、 あまりにテレビアニメでの流れに忠実過ぎたし、 そして、限られた時間に各シーンを詰め込み過ぎた感があり、 ストーリーという面では、正直言って退屈だなと感じていた。 前回のミュージカルは、冒頭部分は、登場人物の性格を生かしたお笑いシーンが多く、 とにかく飽きなかったので、その点は対照的だ。

例えば、コイン当てのシーンとか、全く別のゲームにするとか、 物語に影響がない程度に、アレンジをするとかの工夫があった方が良かったのかもしれない。 三人の男による、コイン当てのシーンでの踊りは、なかなかユニークで楽しかったのだが。

中盤: ビジュアル的に楽しいシーンの連続

中盤の祝賀会のシーンは、ゴンやキルア達がそれぞれの衣装で踊ったり、アクションをしたりで、 ビジュアル的にとても楽しかった。特にキルアの白のタキシードが、かっこいいというより、 かわいいという感じで非常によかった(笑)。

ただ、各キャラのダンスは、 ほとんど、ヒソカのバンジーガムに操られるといった形になっていたのだが、 レオリオはともかく、いくらなんでも、ゴン達が、そうもたやすく バンジーガムにかかるとは思えないという本質的なツッコミは置いといても(笑)、 なんとなく、単調になってしまった印象があった。

ミルキ、カルトを操って踊らせるというのは、良しとして、 ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ達は、ガムに操られずに、 自主的に踊るシーンをメインにした方が、よかったかもしれない。 特に、クラピカが恥じらいながら、踊り始めるシーンとかがあれば、 マニアにはたまらんはずだ(←どんなマニアだ)。 キルアが、カナリアをエスコートしてのダンスというのも、 あったら面白かったかもしれない。

終盤: あっと驚いたカナリアのシーン

操り人形の殺人者と化したキルアを命がけで止めたカナリアのシーンには、 本当に驚いた。こういう原作をトレースする話というのは、登場人物の生死は、 オリジナルからあまりいじらないのが一般的だし、全く予想してなかった。 その後の展開も含め、本当に見事なストーリー作りだった。

キャラ別感想

とにかく、今回の登場キャラはインパクトのある人たちばかりで、 このキャラと使って、物語としてどうやってまとめるのか、 相当苦労したのではないかと推察する。 シナリオの指南書によれば(笑)、 通常、登場人物が何人か出てくる物語を書く時は、 このキャラは、個性の全部の面を見せる、 このキャラは、個性全体の半分を、このキャラはちょっとだけ(つまり脇役)という風に、 それぞれの役割を割り振って、作るものなのだそうだ。

ところで、最近のアニメでは、どのレギュラーキャラにも、 ある程度のファンがいるようになっていることが多いが、 エピソードごとには、今回はこの人は主役、この人は準主役、 この人は脇役…という風に物語に於ける役割が割り振られているものである。 たまに、そういう濃淡のある割り振り方がされていない作品もあるが、 そういう場合はたいてい物語が散漫になる。

前作ミュージカルでは、アニメオリジナルキャラの使用は、 基本的に5人だけに絞り(デジャヴinサマーの時はミトもちょっと出たが)、 後はミュージカルオリジナルキャラを投入し、 キャラに濃淡を与えて、問題を解決していたが、 今回は、早い話が脇役的登場人物がいないのである。 しかし、舞台は、たった一話しかないのだから、各キャラにそれぞれ、 そこそこの、そのキャラらしい見せ場を作らないと、各キャラのファンが納得しない。

そうなると、当然、物語はやや散漫にならざるを得ない。 つまり、今回のミュージカルでは、キャスティングが決定した時点で、 すでにその問題が起きることが、最初からわかりきっていたのである。 実際、蓋を開けてみれば、確かに物語は非常によく構成できていたが、 やはり、キャラの見せ場を詰め込みすぎて、全体としてピンボケになった点は否定できない。

今後も、こういうアニメキャラのミュージカルを作る際、 今回のように、多くのキャラを登場させた方が、ファンサービスになる。 しかし、そのことは、物語を散漫してしまうというジレンマをも、 同時に抱えることになるのである。

…などと、何、批評家ぶったこと書いてるんだよ。オレ。 そんな自己ツッコミも程々にして、各キャラごとの感想に行くことにする (実は上で書いてることと、以下に書いてる感想に矛盾がある気がする←ってこれも自己ツッコミじゃないかよ←これもだよ)。

キルア (三橋加奈子)

前回ミュージカルに比べて、まず違うなと感じたのは、声の力強さだった。 「三橋加奈子のちゃんこ鍋」で男の子役を演じた時の経験も、生かされてるのだと思う。

声に力強さが加わった今回のキルアは、前作ミュージカルに比べると、 本当にたくましくなったなと感じた。 その一方で、祝賀会のダンスシーンなどは、一転して可愛いキルアだった。 前作は明らかにキルアファンには物足りない内容だったけど、 今回は、キルアのいろんな面を十分楽しめる内容になっていたと思う。

歌の方は、正直言って、今回も、ソロの時などに、やや不安定かなという印象を持った。 (私の観たのは8/10の分だが、その後の大阪公演などで、さらに良くなったという話も 聞いたので、その時の演技が観れなくて非常に残念)

踊りと演技は非常に良かった。 特に、みんなを傷つけるからと、ゾルディック家から出ることをあきらめようとする シーンの演技は、みんなを思う気持ちが伝わってきて、非常に良かった。

ゴン (竹内順子)

前作での大活躍とうってかわって、活躍の場が少なかったと思う。 出番的には、決して少ないわけでもないが、物語的にオイシいシーンが、 やや少ないという感じかな。 今回も結構痛めつけられていたけど、前作はもっとひどく痛めつけられたからなぁ、 それに比べると、カナリアのシーンとかも、まだまだ手ぬるかったか(笑)。

それでも、ゼノや、ミルキとのやりとりとか、面白いシーンは多かった。 そういえば、どっちも、相手を盛り上げる役割だったかも。

クラピカ (甲斐田ゆき)

クラピカも前作と比べると物足りなかったかな。多分、クラピカというキャラは、 悪を倒すとかの、勇ましいシーンがあるともっと引き立つんだと思う。 ところが、今回の話では、倒されそうなキャラがいないので、 どうしょうもないのかもしれない。 中盤、レオリオと二人でのシーンのソロの歌で盛り上がったが、 相手がレオリオなので、物語的には緊張感のあるシーンではなかった。 ただ、感情こめてたっぷり熱唱したなという満足感は、前作よりも強かった。 ちょっと女の子っぽい歌い方なのはわざとかのかな(笑)。なんか、 レオリオの裸に異常なほど反応するし、巷で噂されているクラピカ女説を 意識した内容って気がしないでもない(笑)。

あとは、ヒソカが、キルアにかけられた術の話を、クラピカにしているシーンが、 面白かった。

ヒソカ (高橋広樹)

今回、アクションシーンの中で一番緊張感があったのは、 ヒソカとゾルディック家の人たちとの対決シーンだったと思う。 その上にちゃっかりカナリアの命も助けるしで、今回もヒソカは、 美味しいシーン総ざらいという感じはある。 でも、今回は誰か雑魚キャラ的な連中を懲らしめるという形になってないので、 前作に比べるとやや物足りないかも。バンジーガムも、前作に比べると、 ネタ的に鮮度は落ちてるし。 でも、ヒソカ登場時の観客の歓声は、前作の時に比べてさらに大きくなっていた。 ヒソカ姿の高橋広樹が、固定ファンをもう完全に獲得しちゃってるなぁと感じた。

レオリオ (郷田ほづみ)

祝賀会での紋付き袴、クラピカと一緒の時の入浴シーンなど、なんか、 今回は笑い取り専門という感じが強すぎて、それはそれでもちろんオイしいのだけど、 クラピカ同様、レオリオにも勇ましいシーンが少なかったので、 ファンも物足りなかったかも。それに、物語に絡むシーンがもう少し欲しかったか。

イルミ (風間水希)

アニメや原作のイメージに本当に近いビジュアルと演技でびっくり。 顔つきもそもそも似ているから、化粧すると完璧って感じだった。 喋り方もアニメでのイメージそのもの。 こうやってミュージカルでイルミを観ると、なんか、イルミって、 別にアニメとかでは、踊ったり、歌ったりするわけじゃないけど、 そういうことをするのに本当違和感がないキャラだと思った。

歌も素晴らしく、踊りも凛々しく、キルアをうまくリードしていた。 なんだか、キルアとイルミの関係は、マダムイザベルとミツコの関係と似ているな。

そういえば、風間さんは、ケロケロちゃいむとカニパンのミュージカルにも出演していた。 カニパンミュージカルは私も観劇したけど、颯爽とした印象は今回と同様だけど、 イルミ役の今回の方が、はるかに輝いていた。ってことで、 加奈子さんと一緒の舞台なのは、実はこれが3度目。

シルバ (笠原竜司)

ビジュアル的はアニメそっくりという感じだったけど、 演技的には、このシルバは、アニメよりは、ちょっと荒くれ者という印象を感じた。 でもそれも悪くない。

ゼノ役の新田さんと一緒になってのアクションシーンが、 とにかく力強くて素晴らしかったんだけど、 カーテンコールで軽々とキルア(加奈子さん)を一瞬で軽々持ち上げた時が一番びっくり。 しかも、千秋楽では、キルアとゴンを両方同時に持ち上げて背負ったそうだけど、 そうなると、なんだか本編内でも、もっとすごいことが出来たのではなかろうか、 という気もしないでもない。

ミルキ (北野康広)

この人もほんとアニメのイメージ通りという感じ。ただ、キャラ的には、原作よりも、 自虐的な描き方がされていたが、それが作品を面白くしていて、とても良かった。 特に、天然キャラのゴンがミルキに声をかけた時、 勝手にバカにしてると勘違いしているやりとりが最高。なんか、ミルキの気持ち、 とてもよくわかるよ(笑)。

アニメと同様、とんでもないヤツなんだけどどこか憎めないという雰囲気が出てて、 やってることはアニメとはずいぶん違ってるけど、すごくキャラ的に近い感じが出てたと思う。

それと登場シーン。キャスター付の椅子に座って出てくるのが非常に良かった。 ランランとスキップしたり、踊りながら出てきたら、やっぱりそれはミルキではない他の何かになっちゃうもんな。

ところで、余談だが、聞くところによれば、 手に持っていたフィギュアはキリコ(アニメ「装甲騎兵ボトムズ」の主役。声は、 郷田ほづみさんだった)だったそうな。ボトムズは知ってるけど、そんなの気づかないよ(笑)。 なんとも本当にマニアックなミルキだ(笑)。

カナリア (鈴木真仁)

とにかく、美味しすぎるぜまじんちゃん(笑)。 休憩前までは、こんなに活躍する展開になるとは、全く思ってなかったよ。 最近、あまり鈴木さんの歌を聴いてなかったけど、包み込むような優しい歌声は、 相変わらず健在というか、さらに磨きがかかってるなぁと思った。 舞台に花を贈ってた鈴木真仁ファンの方々も、 さぞや…というか予想を越えての大満足だったんじゃないだろうか。 ミュージカル観れなかったまじんちゃんファンは、DVD買わないとだめだよ(笑)。 バンジーガムに操られてのダンスも、中心で楽しげに踊ってたし。

ちなみに、鈴木さんも、カニパンミュージカルに出演。結構活躍(もしかして、 加奈子さんより出番多かったかも。笑)したが、役的には今回の方が数倍美味しい(笑)。

ゼブロ (土屋裕一)

やさしそうなおじさんの演技を好演。 ただ、アニメと同じストーリーの流れでの、出番が多かったので、 物足りなさはあった。 それと、イルミが扮装していた時の言い間違いは、 本当に役者さんが、言い間違いをしたのかと勘違いしてしまったな。 あとで同じ間違いを言わせるという演出は結構微妙だったかも。

他には、執事役も演じていたそうで、踊りがユニークでかっこよかった。 そういえば、ゼブロ登場のシーンと、執事登場のシーンって、あまり間がなかったので、 着替えるのが相当大変だったのでは。

それと、これは全く余談だが、なすをプレゼントしたり、 とにかく七瀬ももちゃんにご執心過ぎ(笑)。 日頃の仕事の関係上、小学生に優しくすることに慣れているのかな。

ゼノ (新田将司)

眉毛の感じがゼノそっくり(笑)。 とにかくアクションシーンでは、俊敏な動きとバック転などのアクションに、 観客からしきりと歓声が出ていた。

コスチュームの一日一殺の文字が、別のシーンでは熱烈歓迎に変わっているところが面白かったし、 ゴンとのコミカルなアクションシーンも楽しかった。

キキョウ (薛宏美)

雑誌などの撮影会にはキキョウは出なかったので、どんなビジュアルになるか関心があったが、 口を包帯でふさぐのをやめている以外では、違和感ない感じに仕上がっていた。 でも、さすがに口をふさぐのは無理だった模様(笑)。 演技も、アニメオリジナルにとても近く、若干コミカルな雰囲気もあって良かった。 それに加え、アニメの時に比べて、母親らしい優しさを感じさせる描写もあった。 特にキルアとの別れの時とか。それもとても良かったと思う。 それにしても、あの演技での心を込めた熱唱ってさぞや難しかったろうな。

ちなみに、ツアーガイド役での顔出演もあって良かったなと思う。

カルト (七瀬もも)

本当にお人形さんみたいな雰囲気で、かわいくって、かわいくって(笑)。 土屋さん他、みなさんご執心になるのも当然か。 でも、声は、意外と芯が通ってて、力強かったのにも驚き。正直言って、 小学生とは思えない予想以上の好演だった。

あと、ミルキとなんだかとっても仲がよさそうで微笑ましかったな。

舞台の使い方に関して

最初のHxHミュージカルと比べると、舞台に張り出し部分もなくなったし、 観客席を増やした分、狭くなっているはずなのだが、 2つのシーンを舞台の前後に配置し、同時進行するという描写が多いせいか、 なにやら、前作に比べても、とても奥行きのある舞台になったという印象を受けた。 例えば、祝賀パーティのカーテンの使い方とか非常に巧いなと思った。

ただ、前作では、観客席に近い、舞台横からの登場とか、あまつさえ、 観客席からの登場もあったという事に比べると、 観客席との一体感という感じは薄れてしまったかもしれない。

音楽に関して

音楽に関しては感想は難しい。ぶっちゃけた話、 私は一回聴いただけでは、あんまり頭に入らない方だし、 音楽の好みにしても、ボーカル入り曲よりは、 インスツゥルメンタル系ばかり聴いてる方だし(苦笑)。

ただ、音楽の佐橋俊彦氏の曲は、ほとんどアニメのサントラCDばかりだが、 ゲンジ通信あげだまから始まって、HxH関係も含め、わりとたくさん持っている方だと思う。

HxHの音楽についての印象は、どこか、民族音楽っぽい雰囲気があるような感じがするのと、 とにかく曲がかっこいいなという事。 今回のミュージカルの中は、最後にゴン、キルア達が一緒に歌う曲が、 とても元気が出る感じの旋律で、いいなと思った。 イルミの歌もとても頭の中に残りやすい曲だなと感じた。

それから「風のうた」の替え歌もいい雰囲気だった。

その他、独り言っぽく

感想を書く前から、こうなることは、わかりきっていたことだが、 三橋加奈子ファンとしての感想っぽくない内容になってしまった。 そもそも、私は、何かの作品の感想を書くこと自体が趣味なので、 観た作品の感想を書く時は(めんどくさくて書かないことも多いが。笑)、 単なる一声優ファンという枠を越えた内容を書かずにはいられないのだ。

それと、もう一つ。結構、言ってることに自信がないことも、 思い切って書いている。誰もがそう思うことよりも、 もしかして、そんなこと、私しか思っていないかも…ということの方にこそ、 自分の主張したいことがあるように思うので。

そういうこともある上に、私は、記憶力もない方だし、 あまり作品を鋭く分析できるような勘を持っているとは思っていない。 むしろ、作品の読み違いの多いアホな部類に入る気がするから、 読んでいて「そりゃ違うだろー」と思うこともあるだろうが、 まー、そこは勘弁して欲しいものだ。

…というか、長文過ぎてほとんどの人がここまで読んでないか。 そもそも、この文章は、HxHミュージカルファン向けの内容ではない気がするから、 きっと、ほとんどの人が、最後まで読むことに挫折しているよ。 えっ、被害妄想が過ぎるって? だって、私が今回のミュージカルで、一番共感できたキャラって、ミルキだもん(笑)。

更新履歴

加藤雅敏(新明解) shinmk@na.rim.or.jp