水の漢字館①(漢字に見る「水」の文化) 


水編(シ)漢字・熟語館
さんずい」のつく好きな漢字と
「水」を含む好きな言葉のアンケート
  byミツカン
「海」、「清」、「涼」
がベスト3。
他を大きく引き離して
「覆水盆に返らず」が1位。
順位 好きな漢字 人数 順位 「水」を含む好きな言葉 人数
1 97 1 覆水盆に帰らず 52
2 62 2 水もしたたるいい男(女) 23
3 34 3 水に流す 20
4 33 4 古池や 蛙飛び込む 水の音 14
5 31 5 山紫水明 13
6 15 6 水辺 11
7 12 7 我田引水 10
8 11 水流 10
11 水車 10
10 10 10 魚心あれば水心 8
水源 8
清水 8
トピックス
「さんずい」の国?
 JR西日本の滋賀県観光キャンペーンポスターのキャッチコピーに「さんずいの国へ」が使われていたが、表現が不適切ということでポスターが撤去された。

 それは「さんずい」が警察の隠語で「汚職(事件)」を意味するという指摘が乗客からあったからだ。

「さんずいの国」は汚職の国というわけだ。

なおポスターは「水色の国へ」に変わった。



漢字の成り立ち 

◆「州」という漢字
「川」は川。「ヽ」は中州。川の中に土や砂がたまって島ができた様子から中州の意味

川は海や湖の近くでは流れが緩やかになり、運んできた土や石を積み上げていく。これが三角州(デルタ)である。
運んでくる土や砂が多く、海や湖が遠くまで浅い場合、三角州はどんどん広がっていく。
こうしてできた水に囲まれた土地・島・大陸などを指すことばを「州」という。
 
◆「池」という漢字
さんずいは水。「也」はマムシ
。海ほど広くない水溜まりを「池」という。
昔は、城のお堀の土手で囲まれた深い水溜まりに、神の使いとしての蛇が住んでいると思われていたところから、水と蛇を表す「也」とで「池」の意味になった。
城の堀に住む蛇は鮒などの平凡な魚と違い、いつか時を得れば、池中を抜け出し雲を呼び天に昇るといわれ、そこで、機会をつかめば世に現れることを「池中のものにあらず」という。
 
◆「沼」という漢字
さんずいは水。「召」は手招きして呼び寄せること。人工の池を「沼」という

湖に似ているが、水は割合に浅く、泥が深くて沈生植物などの茂っている池。
一説に水辺が丸いものを池、しなやかに手招きするように曲がったものを「沼」ということもある

沼と沢、または沼や沢を沼沢(ショウタク)、沼と池、沼や池のことを沼池(ショウチ)、沼と湖または沼や湖のことを湖沼(コショウ)という。
 
◆「潮」という漢字
さんずいは水。「朝」は朝。「朝」は草の間に日が出てきたけれど、月の影がまだ残っている頃の様子を表す字。
海水の干満は日に二度あり、朝の干満を「潮」、夕方の干満を「汐」と書く説
がある。また、差し潮が「潮」、引き潮が「汐」だともいう。いずれにしても「しお・うしお」の意味である。
我が国では醤油を使わず、塩だけで味をつけた吸い物も「うしお」(たとえば「鯛のうしお」)という。
◆「演」という漢字
「水」の字形は、さざ波や流れを表わした象形文字から 生まれた
水を意味する(さんずい)は、その派生形である。 漢字にが使われる場合、なんらかの形で水に関係す る意味を託されることになる。
に「寅」という文字からなる「演」。この「寅」は、 もともと両手で矢竹の曲がりをまっすぐにのばす形を 表わした象形文字である。
だから、
「演」の本来の意味は“長くまっすぐにのび た水”、つまり“長い川”だったのである。
それが転じて“のびる”や、「演技」「講演」などに見 られる“徐々にことが展開され、行われる”という現 在の意味になった。「講演」と「講義」はよく似た熟 語だが、師から生徒へ教えをきっちりと授ける「講義」 にくらべ、「演」の字を入れた「講演」の方には、なにか聴衆の反応を見ながら話の内容を臨機応変に変えていくといった感じがしないでもない。
“水は方円の器に従う”という言葉があるが、「講演」の字の姿の中に、そんな水の柔軟 なニュアンスを見るのは早計に過ぎるだろうか。熟語の成立ちの陰にも、水に対する人 間のたしかなイメージが息づいているような気がする。

解字解体辞典 
(部首の「さんずい」と他の部分に分解して、その漢字の意味を考える)

●六書の文字について
 象形: 物の形を抽象化し、文字化したもの。エジプト文字・漢字など。形象文字。
 会意:漢字を結合し、それらの意味を合せて書き表す方法。「人」と「言」とを合せて「信」とする類。
 形声:漢字を結合し、一方を発音の記号(声符・諧声譜)、他方を意味範疇の記号(義符・意符)に用いて書き表す方法。例えば、「可」と「 」(「水」の略体)とを合せて「河」とする類。諧声カイセイ。象声。

【水】
 象形。みずの流れの姿を描いたもの
【永】
 象形。水流が細く支流にわかれて、どこまでもながくのびるさまを描いたもの。屈曲して細くながく続く意を含み、時間のながく続く意に用いることが多い。
【氷】
 会意兼形声。もと、こおりのわれめを描いた象形文字。それが冫(二すい)の形となった。冰ヒョウは「水+音符冫」。氷は、その略字。▽冫(二すい)は、凍・寒などの字では、こおりをあらわす意符として用いられる。
【汁】
 形声。「水+音符十」。奥深くはいりこむ、沈むという意を含み、器の底に深く沈むしるのこと。湛タン・瀋シンの語尾の転じたことば。
【汀】
 会意兼形声。「水+音符丁テイ・チョウ(T型、たいらな面に直角に当たる)」からなるもの。
【氾】 
 会意兼形声。右側の字(音ハン)は、わくをかぶせておおうこと。そのわくを越えることもハンという。氾はそれを音符とし、水をそえた字。堤防や外わくを越えて水が外へあふれること。
【汚】 
 会意兼形声。于ウは、伸びる息が―印につかえて曲がったさま。曲がりくぼむ意を含む。汚はもと「水+音符于」で、 型にくぼんだ水たまり。その濁った水のことから、よごれる意となった。
【汗】 
 形声。干カンは、敵を突いたり、たてとして防いだりする棒で、桿カン(こん棒)の原字。汗は「水+音符干」で、かわいて熱したときに出る水液、つまりあせのこと。
【江】 
 会意兼形声。工は、上下の面に穴をあけてつき通すことをあらわす指事文字。江は「水+音符工」で、つき通す意味を含む。大陸をつらぬく大河。
【汕】 
 《音読み》 サン /セン 
 形声。「水+音符山」。
【汝】
 《音読み》 ジョ /ニョ 〈r 〉
《訓読み》 なんじ(なんぢ)
 形声。「水+音符女」で、もと、汝水という川の名。昔の二人称代名詞の音に近い発音をもつ女(おんな)・汝・若(わかい)などの字を当てて二人称代名詞をあらわした。漢字の仮借(当て字)の用法の一つである。
【汐】
 《音読み》 セキ /ジャク 〈x 〉
《訓読み》 ゆうしお(ゆふしほ)/うしお(うしほ)/しお(しほ)
 会意兼形声。夕は、月の形を描いた象形文字で、夜のこと。汐は「水+音符夕(ゆうがた)」。
【池】
 会意兼形声。它ダは、長く伸びたはぶへびの姿で、蛇ダの原字。也は、長くからだの伸びたさそり、または爬虫ハチュウ類の姿を描いた象形文字。いずれも横に伸びる意を含む。池は「水+音符也」で、帯状に横に長く伸びたみぞやため池。
【汎】
 《音読み》 ハン(ハム) /ホン(ホム) 〈f n〉
《訓読み》 ただよう(ただよふ)/うかぶ/あまねし/あまねく/あふれる(あふる)
 会意兼形声。凡ハンは、広げた帆を描いた象形文字で、ふわふわと広がる意を含む。汎は「水+音符凡」で、広い水面がふわふわと広がるこ
と。
【汪】
 《音読み》 オウ(ワウ)
 会意兼形声。王は、大きく手足を広げて立つことを示す会意文字。または、末広がりの大きいおのの形を描いた象形文字。大きく広がる意を含む。汪は「水+音符王」で、湖や海の水が大きく広がったさま。
【沂】
 《音読み》  ギ /ゲ /キ 〈y 〉/ ギン /ゴン 
《訓読み》 ふち/がけ
 会意兼形声。「水+音符斤キン(近づく、せまる)」で、岸が水ぎわにせまった川。また、水ぎわのがけ。
【汽】
 会意兼形声。「水+音符气キ(いき、気体)」。
【汲】
 会意兼形声。及キュウは「人+又(手)」の会意文字で、急いで人を追いかけ、手が届いたさま。汲は「水+音符及」で、水面につるべを届かせ、急いで引きあげること。
【求】
 象形。求の原字は、頭や手足のついた動物の毛皮を描いたもの。毛皮はからだに引き締めるようにしてまといつけるので、離れたり散ったりしないように、ぐいと引き締めること。裘キュウ(毛皮)はその原義を残したことば。
【決】
 会意兼形声。夬カイは「コ印+又(手)+指一本」の会意文字で、手の指一本をコ型に曲げ、物に引っかけるさま。また、コ型にえぐるさま。抉ケツの原字。決は「水+音符夬」で、水によって堤防がコ型にえぐられること。がっぽりと切る(切れる)ことから、決定(きまる)の意に転じた。
【沍】
 会意兼形声。「水+音符互(かみあう、交差して閉じる)」。
【汞】
 《音読み》 コウ /グ 〈g ng〉
《訓読み》 みずがね(みづがね)
 形声。「水+音符工」。
【沙】
 会意。「水+少(小さい)」で、水に洗われて小さくばらばらになったすな
【沚】
 会意兼形声。「水+音符止(とまる)」で、川の中でじっとひと所にとまっている中洲をあらわす。
【沁】
 会意兼形声。心は、心臓を描いた象形文字で、細い脈のすみずみまで血をしみ通らせる意を含む。沁は「水+音符心」で、水がすみずみまでしみわたること。
【汰】
 会意兼形声。大は、ゆったりと大きく手足を広げた人を描いた象形文字。太はそれに丶印を加え、ゆったりして何かが余分に余ったさま。汰は「水+音符太」で、水をたっぷりと流して洗うこと。
【沢】
 会意兼形声。右側の字(音エキ)は「目+幸(手かせ、罪人)」の会意文字で、手かせをはめた罪人を、じゅずつなぎにして歩かせ、目でのぞいて面通しをするさまを示す。・―・―・の形につぎつぎと並べて、その中から選び出すことで、擇タク(=択)の原字。澤はそれを音符とし、水を加えた字で、・―・―・の形に、草地と水たまりがつながる湿地。
【沖】
 会意兼形声。「水+音符中(なか、片よらない、中和)」。
【沈】
 会意兼形声。右側の部分は、人間の首や肩を重荷でおさえて、深く下に押ししずめるさま。甲骨文字では「牛+川」からなり、牛を黄河の底にしずめて、「沈祭」という祭礼を行うさま。沈はそれを音符とし、水を加えた字で、水中にしずめること。
【沌】
 会意兼形声。「水+音符屯トン(ずっしり)」。
【沛】
 《音読み》 ハイ
 会意兼形声。市ハイは市シではなくて、「屮(草のめ)+ハ印(開く)」の会意文字で、草がぱっと一面に広がって生えること。沛はで、水草が広がる、水が一面に広がるなどの意。
【泛】
 
《音読み》  ハン(ハム) /ボン(ボム) 〈f n〉/ ホウ /フウ 
《訓読み》 うかぶ/うかべる(うかぶ)/おおう(おほふ)/あまねし
 会意兼形声。乏は「止(あし)+/印」からなり、足の進行を/印でとめたさま。わくをかぶせられて進めないこと。泛は「水+音符乏ホウ」で、かぶさるように水面に浮くこと。
【汾】
 形声。「水+音符分フン」。
【汨】
 《音読み》 ベキ /ミャク
 会意。「水+日」で、日が水中に没することを示す。
【汳】
 形声。「水+音符卞ベン」。
【没】
 会意兼形声。沒の右側は「うずまく水+又(手)」の会意文字で、うずまく水中にからだをもぐらせて潜水することを示す。沒は、その原義をより明らかにあらわすため水をそえた字。
【沐】
 《音読み》 モク /ボク 〈m 〉
《訓読み》 ゆあみする(ゆあみす)/あらう(あらふ)/こうむる(かうむる)
 会意兼形声。木モク・ボクは、葉や小枝をかぶった木。上からすっぽりとかぶる意を含む。沐は「水+音符木」で、水を頭からかぶること。
【沃】
 会意兼形声。夭は、手足をひろげた人の頭が横にまがった姿で、しなやかの意味を含む。沃は「水+音符夭ヨウ(しなやか)」で、水でうるおしてしなやかにすることをあらわす。
【泳】
 会意兼形声。「水+音符永(ながくのびる)」。
【沿】
 会意兼形声。右側は「ハ(水がわかれ流れる)+口(あな)」の会意文字で、水が低い穴へと流れることを示す。沿はそれを音符とし、水を加えた字で、水がルートに従い低い方へ流れること。
【泱】
 会意兼形声。央は、大の字になった人の首にかせをはめたことを示す会意文字で、物の中ほどを押さえつけることをあらわす。泱は「水+音符央オウ」で、水がつかえてたまること。また、おさえをおしのけて、わき出るさま。
【泓】
 《音読み》 オウ(ワウ)
 会意兼形声。「水+音符弘コウ・オウ(広く張る)」。
【河】
 会意兼形声。原文字は「水の流れ+ 型」の会意文字で、直角に 型に曲がったかわのこと。黄河は西北中国の高原に発し、たびたび直角に屈曲して、曲がり角で、水はかすれて激流となる。のち、「水+音符可」。
【泣】
 会意。「水+粒(つぶ)の略体」で、なみだを出すことをあらわす。息をすいこむようにしてせきあげてなくこと。
【況】
 会意兼形声。兄は、頭の大きい子どもを描いた象形文字で、きょうだいのうち、比較して大きい者を意味する。況は「水+音符兄」で、水が前に比べてますます大きくふえること。転じて、前より程度が激しくなる(まして)の意の接続詞に用いる。
【沽】
 形声。「水+音符古」で、ためておいた商品をうったりかったりすること。
【泗】
 会意兼形声。「水+音符四」で、細かくわかれるの意を含む。
【泅】
 形声。「水+音符囚シュウ」。
【沮】
 会意兼形声。且ショは、物を積み重ねたさまを描いた象形文字。沮は「水+音符且」で、水が重なってひかない湿地。また、阻(石や土を重ね積んで、行く手をはばむ)と同じに用いる。
【沼】
 会意兼形声。刀は、曲線状にそったかたな。召は、手を曲げてまねきよせることで、招の原字。沼は「水+音符召」で、水べがゆるい曲線をなしたぬま。
【泄】
  会意。 会意兼形声。世とは、十を三つあわせた会意文字で、三十年(一世代)のこと。長くのびた時間や姿をあらわす。泄セツは「水+世(長くのびる)」で、水が長く尾を引いてもれ出ることを示す。また、泄エイは「水+音符世」で、水が尾を引いて長くのびること。
【泝】
 会意。斥タク・セキは「斤(おの)+丶印(切る)」の会意文字であるが、「广(やね)+逆の字の右側」からなる字形もあり、刃をさかだてて家をたたきこわすこと。泝は「水+斥(さかだてて切る)」で、逆に切るように、流れをさかのぼること。
【沱】
 会意兼形声。「水+音符它タ(横にのびる)」
【治】
 会意兼形声。古人は曲がった棒を耕作のすきとして用いた。以の原字はその曲がった棒の形で、工具を用いて人工を加えること。台は「口+音符ム(=以)」の会意兼形声文字で、ものをいったり、工作をするなど作為を加えること。治は「水+音符台」で、河川に人工を加えて流れを調整すること。以・台・治などはすべて人工で調整する意を含む。
【注】
 会意兼形声。「水+音符主」。
【泥】
 会意兼形声。尼ニは、人と人とがからだを寄せてくっついたさまを示す会意文字。泥は「水+音符尼」で、ねちねちとくっつくどろ。
【沾】
 会意兼形声。「水+音符占(しめる)」で、ひと所に定着する意味を含む。
【沓】
 会意。「水+曰(いう)」で、流れるようにしゃべることをあらわす。かさねあわせる意味を含む。
【波】
 会意兼形声。皮は「頭のついた動物のかわ+又(手)」の会意文字で、皮衣を手でななめに引きよせてかぶるさま。波は「水+音符皮」で、水面がななめにかぶさるなみ。
【泊】
 形声。白は、どんぐりの実を描いた象形文字で、どんぐりの実の中みのあわく白い色を示す。泊は「水+音符白」で、白の原義とは関係がない。水が浅くて舟底が水底にせまってとまること。また、水かさの少ない浅瀬のこと。
【泌】
 会意兼形声。必は、棒を両側からしめつけるさまを描いた象形文字。泌は「水+音符必」で、両側から締めつけて液体をいびり出すこと
【泯】
 会意兼形声。民は、針で目をつきさして盲目にしたさまで、もとは目の見えない奴隷、無知な人々を意味する。泯は「水+音符民」で、見えなくなるという意を含む。
【沸】
 会意兼形声。弗フツは「つる+左右に払いのけるしるし」の会意文字で、左右に手で払いのけるしぐさをして拒否すること。沸は「水+音符弗」で、あわが水を左に右に押しのけて出ること。
【泙】
 会意兼形声。「水+音符平ヘイ・ホウ(面がぶつかりあう)」。
【泡】
 会意兼形声。包は、胎児をまるく包んだ形を描いた象形文字。胞ホウ(胎児を包む子宮膜。えな)の原字。泡は「水+音符包」で、まるくふくれる、包むの意を含む。
【法】
 会意。もと「水+しかと馬に似た珍しい獣の姿+去(ひっこめる)」で、池の中の島に珍獣をおしこめて、外に出られないようにしたさま。珍獣はそのわくの中では自由だが、そのわく外には出られない。ひろくそのような、生活にはめられたわくをいう。
【沫】
 会意兼形声。末は、木の上のはしに―印をつけてこずえを示した指事文字。沫は「水+音符末」で、見えないほど小さい水のあわやつぶのこと。
【油】
 会意兼形声。由は、酒や水などをぬき出す細い口の壺を描いた象形文字。油は「水+音符由」で、その壺の口から液体が抜けでてくること。のち、とろとろと出てくるあぶらの意。
【洟】
 会意兼形声。「水+音符夷イ(低くたれる)」。
【洩】
 会意兼形声。曳エイは「申(まっすぐのびる)+/印(横にひっぱる)」の会意文字で、横にひっぱって伸ばすことを示す。洩エイは「水+音符曳」で、水が長く尾をひいてもれ出ること。
【海】
 会意兼形声。「水+音符毎」で、暗い色のうみのこと。北方の中国人の知っていたのは、玄海・渤ボツ海などの暗い色の海だった。▽音符の毎は子音が変化し、海・晦・悔などにおいてはカイ(ク イ)の音をあらわす。
【活】
 会意兼形声。舌カツは舌ゼツとは別字で、まるくくびれる意を含む。括の原字。活は「水+音符舌カツ」で、水がくわっくわっとくびれて、勢いよく流れること。また、闊カツと同系で、自由自在にゆとりをもって動くこと。
【洶】
 会意兼形声。「水+音符匈キョウ(中がうつろ、中空の)」。波がうつろな空間をつくってさかまくこと。
【洫】
 会意。血は、皿(さら)の上に、―印をそえて血のたまったさまを描いた象形文字。洫キョクは「水+血」で、血がからだの血管をめぐるように、田畑をめぐって水を与えるみぞを示す。ただしキョクという語は、域(くぎり、わく)と同系で、田畑の外わくをなすみぞのこと。
【洽】
 会意兼形声。合は「かぶせるしるし+口」の会意文字で、口にぴったりとふたをあわせたさまをあらわす。洽は「水+音符合」からなる。うるおって、ぴったり調和すること。
【洸】
 会意兼形声。「水+音符光(四方に広がる)」。
【洪】
 会意兼形声。共は、両手をいっしょに動かして物をささげるさま。洪は「水+音符共(いっしょになる)」で、各所からいっせいに集まった大量の水のこと。
【洒】
 
会意兼形声。西は、めのあらいざるを描いた象形文字。栖(ざるのような鳥のす)の原字。ざるのめの間から細かく水が分散して出ていく。洒は「水+音符西」で、さらさらと分散して水を流すこと。
【洙】
 形声。「水+音符朱」。
【洲】
 会意兼形声。州は、川の流れの中のなかすを描いた象形文字。洲は「水+音符州」で、水にとりまかれたなかすのこと。
【洵】
 会意兼形声。旬は「勹(手をまるくひとめぐりさせたさま)+日」の会意兼形声文字で、甲乙丙…の十干をひと回りする十日間のこと。洵は「水+音符旬」で、もと、水が回るうずまきのこと。恂ジュン(欠けめのない心、真実)に当てて、「ほんとうに」の意味をあらわす。
【洳】
 会意兼形声。「水+音符如(やわらか)」で水にうるおってやわらかなこと。
【浄】
 形声。「水+音符爭」で、爭(=争)の原義には関係はない
【津】
 会意兼形声。津の字の右側はもと「聿(手で火ばしを持つさま)+火(もえかす)」の会意文字で、小さい燃えかす。または、「聿(手でふでを持っているようす)+彡(しずくがたれるしるし)」の会意文字で、わずかなしずく。津はそれにさんずいを加えたもので、水が少なく、尽きようとしてたれることを示す。のち、うるおす、しめった浅瀬などの意を派生した。
【洗】
 会意兼形声。先は「足+人」の会意文字で、人間の足さきを示す。跣セン(はだしのつまさき)の原字で、指の間に細いすき間があいて離れている意を含む。洗は「水+音符先」で、細いすきまに水を通すこと。
【浅】
 会意兼形声。戔センは、戈(ほこ)二つからなり、戈(刃物)で切って小さくすることを示し、小さく少ない意を含む。淺は「水+音符戔」
で、水が少ないこと。
【泉】
 象形。まるい穴から水のわき出るさまを描いたもの。
【洞】
 会意兼形声。同は、版築を築くときに使う長方形の板に、穴をあけたことを示すために口を加えた会意文字。洞は「水+音符同」で、水が突き抜けるように速く流れること。また、水がつきぬけるほら穴。
【派】
 会意兼形声。右側の字は、川から支流のわかれ出た姿を描いた象形文字。派はそれを音符とし、水を加えた字で、その原義をあらわす。脈(わかれ出た血管)とも縁が近い。
【洋】
 形声。「水+音符羊」。羊(ひつじ)とは関係がない。
【洛】
 形声。「水+音符各カク・ラク」。
【洌】
 会意兼形声。「水+音符列(きれいにならぶ)」。
【浣】
 形声。「水+音符完」で、勢いよく全体をおおうように水を流す意味を含む
【涓】
 《音読み》 ケン  〈ju n〉
《訓読み》 しずく(しづく)/おちる(おつ)/えらぶ/いさぎよい(いさぎよし)
 会意兼形声。右側の字(音エン・ケン)は、まるくからだをひねるぼうふら。涓はそれを音符とし、水を加えた字で、細くひねるの意を含
む。
【浩】
 形声。「水+音符告」。告の原義とは関係がない。
【浚】
 会意兼形声。右側の字(音シュン)は、すらりと長いとの基本義をもつ。浚はそれを音符とし、水をそえた字。
【消】
 会意兼形声。小は、小さい破片に削ったさま。肖ショウは「肉+音符小」の会意兼形声文字で、親の形を小さくした子のからだ。または、原型に似せて小さく削った人形。細く小さく少ない意を含む。消は「水+音符肖」で、水が細ること。
【浹】
 形声。「水+音符夾キョウ・ソウ」。
【浸】
 
会意兼形声。右側の字(音シン)は「又(手)+ほうき」の会意文字で、手でほうきを持ち、しだいにすみずみまでそうじを進めていくさまを示す。浸はそれを音符とし、水を加えた字で、水がしだいにすみずみまでしみこむこと。
【浙】
 会意兼形声。「水+音符折セツ(おれ曲がる)」。▽淅セキは、別字。
【涎】
 会意兼形声。延は「止(あし)+廴」の会意文字に、引きのばすことをあらわす記号ノを加えた会意文字。廴は足あとを長く引いた姿を示す。涎は「水+音符延」。
【涕】
 会意兼形声。弟テイは、上から下へとつるの巻いた棒の低い所を/印で示した指事文字。「下にくだる」「低い」などの意を含み、兄弟のう
ち、せの低い年下の者を弟という。低(せのひくい人)と同系。涕は「水+音符弟」で、なみだが上から下へ、低くたれおちること。
【泰】
 会意兼形声。「水+両手+音符大」で、両手でたっぷりと水を流すさまを示す。
【涅】
 《音読み》 デツ /ネチ /ネ
 会意兼形声。右側の部分は「土+音符日」の形声文字。ねばる土のこと。涅はそれを音符とし、水を加えた字。
【浜】
 【濱】会意兼形声。賓は、もと「宀(やね)+豕(ぶた)」をあわせた会意文字で、狭い小屋ぎりぎりに豚を囲ったさまを示す。のち貝(ぴたりとあわさる二枚がい)の字をそえて、間を残さず、すれすれに接するの意を補い、主人のすぐそばにすれすれによりそう客の意となっ
た。濱は「水+音符賓」で、水が陸にすれすれに接する水ぎわ。瀕ヒンと同じ。また比(接して並ぶ)とも同系。【浜】形声。浜ホウは「水+音符兵」。(上)梗に読む。もとはクリークのこと。のち、濱の略字として用いる。
【浮】
 会意兼形声。孚は「爪(手をふせた形)+子」の会意文字で、親どりがたまごをつつむように手でおおうこと。浮は「水+音符孚」で、上から水をかかえるようにふせて、うくこと。
【浦】
 形声。「水+音符甫ホ」で、水がひたひたとせまる岸。
【涌】
 《音読み》 ヨウ /ユウ 〈y ng〉
《訓読み》 わく
 会意兼形声。用はとんとんとついて板に穴を通すことをあらわす。甬は「人+音符用」の会意兼形声文字。踊(足で地面をついておどる)の原字。涌は「水+音符甬ヨウ」で、水が地面をつき通すようにおどり出ることをあらわす。
【浴】
 会意兼形声。谷は「水が八型にわかれるさま+口(あな)」の会意文字で、くぼんだ穴から泉の出る谷川をあらわす。くぼんだ穴の意を含
む。浴は「水+音符谷」で、くぼんだ滝つぼや湯船の中に、からだを入れること
【浬】
 会意。中国の古い字書には、ペルシアの酋長シュウチョウの名の音訳として泥浬とある。海里の意味に使うのは、「水+里(距離の単位)」。中国でもふつう海里と二音節のことばで読む。
【流】
 会意兼形声。右側は「子の逆形+水」の会意文字で、出産のさい羊水のながれ出るさま。流はそれを音符とし、水を加えた字で、その原義をさらに明白にしたもの。分散して長くのび広がる意を含む。
【涙】
 会意。「水+戻(はねる、はらはらとちる)」。
【浪】
 会意兼形声。良は、 (穀物)を水でといできれいにするさま。清らかに澄んだ意を含む。粮リョウ(きれいな米)の原字。浪は「水+音符良」で、清らかに流れる水のこと。
【淫】
 会意兼形声。右側は「爪(手)+壬(妊娠)」の会意文字(音イン)で、妊娠した女性に手をかけて色ごとにふけること。淫はそれを音符とし、水を加えた字で、水がどこまでもしみこむことをあらわす。邪道に深入りしてふけること。
【液】
 会意兼形声。亦エキは、大の字型にたった人の両わきをヽ印で示した指事文字。夜は「月+音符亦の略体」の会意兼形声文字で、昼間の両わきにある夜。間隔をへだてて、同じものがもう一つ、もう一つと存在する意を含む。液は「水+音符夜」で、一滴一滴とたれる水のこと。
【淵】
 会意兼形声。淵の右側は、まわりをかこんで、その中心に・印をつけて水のたまったことを示す会意文字。淵はそれを音符とし、水を加えた字。
【淹】
 会意兼形声。奄は「申(のびる)+大(ふたの形)」の会意文字で、伸長しようとする物にふたをかぶせておおったさまを示す。淹は「水+音符奄」で、一面に張った水面の下に物をおおい隠すこと。
【淤】
 会意兼形声。於オは「はた+=印(かさなる)」の会意文字で、旗がなびかずに垂れて止まったさま。「説文解字」が烏オ(からす)を於の原字とするは誤り。淤は「水+音符於(とまる)」で、水が止まって流れないこと。
【涯】
 会意兼形声。右側の字は「圭(土盛り)+音符厂ガン・ガイ(きりたった姿)」の会意兼形声文字で、崖と同じく、きりたったがけのこと。涯はそれを音符とし、水を加えた字で、水辺のがけ、つまり岸をあらわす。
【渇】
 会意兼形声。曷は、本来は、はっとのどもとをかすれさせてどなることをあらわす。渇は「水+音符曷」で、水がかれて流れがかすれること。また、水けがなくなってのどがかれることをあらわす。
【涵】
 会意兼形声。函カンは、箱の中に矢を入れた姿を描いた象形文字で、中に入れて含む意をもつ。涵は「水+音符函」で、水の中に入れてつけること。
【淇】
 形声。「水+音符其」。
【渓】
 会意兼形声。「水+音符奚ケイ(細いひも)」。
【涸】
 会意兼形声。古は、頭蓋骨ズガイコツを描いた象形文字で、かたくかわいた意を含む。固は「囗(四方をかこんだ形)+音符古」の会意兼形声文字で、周囲からかっちり囲まれて動きのとれないこと。涸は「水+音符固」で、水がなくなってかたくなること。
【淆】
 会意兼形声。肴は「音符爻(まじわっている形)+肉」の会意兼形声文字で、器の上に交差させてもりつけた肉。淆は「水+音符肴」。
【混】
 会意兼形声。「水+音符昆コン(まるくまとまる)」。
【淬】
 会意兼形声。卒は「衣+十」の会意文字で、什伍(分隊)を構成する、はっぴのような着物を着た雑兵。十把ひとからげにひきいられる兵隊のこと。ひきしめる、小さくする意を含む。淬は「水+音符卒」で、焼きを入れて刀をひきしめること。
【済】
 会意兼形声。齊(=斉)の原字は、物がでこぼこなくそろったさまをあらわす象形文字。濟は「水+音符齊」で、川の水量を過不足なく調整すること。調整してそろえる意を含む。
【渋】
 会意兼形声。止は、足の形。澀の右側は「下向きの足二つ+上向きの足二つ」の会意文字で、足がうまく進まず停止することを示す。澀はそれを音符とし、水を加えて、しぶることを明白に示した字。澁は澀の止(足)一つを省略した字。常用漢字はさらにそれを略した。
【淑】
 会意兼形声。叔とは「卜(つるの巻いたまめのくき)+小+又(手)」の会意文字で、取り残しの豆や落穂を拾い集めること。のち、菽シュク(小つぶの豆)のことから、小さく締まったものの意に用いる。淑は「水+音符叔」で、こぢんまりとして控えめなこと。水を加えて清らかな意をそえた。
【淳】
 
会意兼形声。「水+音符享トン・ジュン(ずっしり)」。
【渚】
 会意兼形声。「水+音符者(あつまる)」。砂利や小石が集まってできるなかすのこと。
【淞】
 形声。「水+音符松」。
【渉】
 会意。歩は「右足+左足」の会意文字で、ひと足ひと足ふみしめて進むこと。渉は「水+歩」で、川をひと足ひと足ふみしめてわたること。また、離れた向こう岸にまでいきつくことから、先方に関係する、の意に用いる。
【深】
 会意兼形声。右側は、もと「穴(あな)+火+又(手)」の会意文字で、穴の中に奥ふかく手を入れて火をさぐるさま。探(おくふかくさぐる)の原字。深はそれを音符とし、水を加えた字で、水の奥ふかいこと。
【淒】
 《音読み》 セイ /サイ 〈q 〉
《訓読み》 すさまじい(すさまじ)/さむい(さむし)
 会意兼形声。妻セイ・サイは、夫と肩をそろえるつまのこと。同じようにそろう意を含む。儕セイ(同列の相手) 斉セイ(=齊。ひとしく並ぶ)と同系のことば。淒は「水+音符妻」で、ひしひしと並んで迫る風雨。


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