荻野です。
昨年末に「動作法」の創始者 成瀬先生の「イメージ法」の 講義がありました。その時のメモがありますので、皆さんの 日常のリハビリに参考にしていただければと思い、遅れば せながらご紹介させて頂きたいと思います。
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011216動作法/成瀬悟作先生 講義「イメージを使う」
1.「虚と実の話」
虚=「イメージ」は虚の世界のこと。
実=「現実」は実の世界のこと。
それを「動作」に置き換えると
・実の世界=現実に身体を動かすこと。
・虚の世界=「イメージ」すること。
現在、スポーツの世界では当たり前になっているトレーニングが
「イメージトレーニング」である。
例えば
柔道の選手の場合
・イメージで背負い投げをすると現実に身体を動かした時と同じ
筋電図が出る。前から、このことは分かっていたが何故か日本
は採用しなかった。ロシア・東欧が練習にこれを採用し、選手の
強化をし、実際に強くなった。
水泳の選手の場合
・実の世界だけで練習すると「浮く」ことに関心が強くなり、動作に
結びつきにくい。
・虚(イメージ)で練習すると動作の方法がよく理解され、ラップが
上がった。
卓球の選手の場合
・上手い人のイメージで打とうと練習すると本当にうまくなって行く。
つまりこれまで一度もしたことがないことをしても効果は出ないが
経験した動作をする場合には虚(=イメージ)は実(=現実)に大
きな影響を与える。
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イメージをどう出し、いかに使うか?
<実例からのヒント>
1)「上がり症」の人はどうすれば良いのか?
「リラックス」がとても大切なポイントになる。
・具体的にリラックスするためには「リハーサル」をすると
随分と違う。=「メンタルリハーサル」
オリンピックの体操選手-->「急に」大観衆の前に立つとアガル。
これを事前リハーサルすると随分と楽になる。
大観衆を前にして・・
「いる!」と思う人と「みんな応援してくれているんだ!」と思う人では
後者の方が落ち着いている。そう思えるように「メンタルリハーサル」
する。これもイメージである。
2)肩に緊張のある人は「イメージ」しにくい。
肩をまずリラックスしてから「イメージ」するという事前準備が重要。
3)「頑張る」ことの緊張
・「よし、頑張るぞ!」と言う気持ちで始めると余計に緊張する。
・「ゆるゆる」としようとすると楽に出来る。
4)「型」にこだわることの緊張
・決められた「型」にこだわると「意識」でしていることになる。効果が
出にくい。
・「イメージ」が使えてくるとこの「型」を崩して「本来」の力を発揮出
来る。
5)ウオームアップの効用
・「心」を一旦離すことで「リラックス」につなげることが出来る。
その結果、良い「緊張」の状態に持っていける。
6)暗示効果(イメージ)
・「緊張」=生理的に筋を緊張収縮させる。
・「緊張感」=これはある心理的状態であり、「無意識」に緊張が出てくる。
「ほどほどのやる気」が出る。
この「ほどほど」がうまく調整出来ないと(=「強い」)とアガリになるか
虚脱に陥る。
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人には緊張の「癖」が誰にでもある。
普通はそれが「肩こり」や「腰痛」などの身体の不調である。
そうした自分の緊張状態をよく知っておくことがとても大切
である。
健常者の場合、これは一度動かしてみると分かりやすい。
麻痺した人は難しいが・・。
「アガル」とこれはまったく自覚出来ないまま、終わってしまう。
目標は「自動感」である。これはよく対戦に勝った相撲取りが
インタビューで言う言葉・・
「身体が勝手に動いていました!」
・・が大きなヒントになる。
さて、彼らは毎日何をしているのか?
・対戦相手の取り組みを見て、それに対して自分がどういう
相撲を取るのかを「イメージ」する。
・実際に相手を想定して稽古をする。
・そして、何度も繰り返す。
・次第に自分の勝ちパターンが身体で分かって来る。
つまり「実−−>虚−−>実」の繰り返しが「身体が勝手に
動く」ことに繋がっている。
イメージは「虚」ではあるけれども実は「実」にとても大きな
影響力を発揮することがこれからも分かると思う。
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以上です。
まとめをすると・・・
1.「イメージ」は現実の身体の動きに大きな影響を与える。
2.「型」にこだわりすぎると緊張が先行して効果が上がらない。
3.つまり、リラックスが大切である。
4.そのリラックスも「イメージ」を使うことで効果が出せる。
5.自分が緊張している部分をよく理解する。
6.「イメージ」を創り出す最大のポイントは「何をしたいか?」
という意欲である。
具体的にリハビリに応用するには
1.リハビリをするときは事前にウオームアップが必要でどうい
う動きを訓練するのかのイメージをすることが効果的。
2.リラックスしてするためにも「型」にこだわりすぎない。
3.自分の動きにくい(緊張)部分をよく知ってそこを弛めてゆく
ようなリハビリを取り入れる。
4.以前、自分がしていたスポーツなど身体が記憶しているこ
とをリハビリや日常に取り入れてやる。
5.「絶対にやりとげるんだ!」などと力まないこと。身体に緊
張が起きて、リハビリ効果が落ちる。
と僕は思いました。
以上