<意識を通す3>
荻野です。
手の運動感覚は大抵、肩胛骨から動き始めやがて肩・腕・肘 ・手首と先端に向かって回復してきます。難しいのが手首から 先の感覚回復です。これは難関です。
ところが一方で普通に手を使うときは指先がまるで触覚のよう に手腕を誘導して動かすように出来ています。ここに麻痺回復 の大きな壁があるとずっと感じてきました。
足の感覚回復も概ね根本から指先へという流れがあるのでは ないでしょうか。僕は早期リハビリで歩行可能になったので、ど うだったのか記憶にないのでこのあたり自信がありません。頭 もまだぼんやりしていましたから・・。
今回はその感覚の弱い先と体幹などを結びつけることで脳に 刺激を与えるものです。名前はありません。合気道での体の 隅々にまで「気を通す」訓練の応用と言った方が良いと思いま す。
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「まず、先に意識を通す」
<手の場合>
1.仰向けに寝ます。
2.出来るだけ両手を広げるようにします。
3.まず健側の手の指先をゆっくりと「みぞおち」に向けて
持って行きます。イメージとしては人差し指が「みぞおち」に
突き刺さる感じです。
指の感じを感じて下さい。そして、同時にみぞおち側の感じ
も感じてみます。
これを3回繰り返します。目で見ないように充分イメージして
下さい。
4.次に麻痺側の手の指先を同じように「みぞおち」へ持っ て行きます。ゆっくりと1回だけします。
5.これを繰り返します。「健側3回+麻痺側1回」を朝晩5セット くらいで良いのではないでしょうか。自分の状態・体力 そして集 中力が大切です。集中出来ないときは効果はないのでやめまし ょう。
<足の場合>
1.手と同じように仰向けに寝ます。
2.足を少し開きます。
3.健側の足のかかとを麻痺側の「膝の皿」にタッチします。 ゆっくり3回してみます。同じようにイメージして、同時に麻痺 側の膝の皿で感じてみます。
4.次に麻痺側の足のかかとを健側の膝の皿にタッチします。 ゆっくり1回だけしてみます。
5.これを繰り返します。「健側3回+麻痺側1回」を朝晩5セット くらいで良いのではないでしょうか。自分の状態・体力 そして集 中力が大切です。集中出来ないときは効果はないのでやめまし ょう。
6.上手く出来るようになったら、かかとから足の親指に変えてみ ましょう。
いずれも出来る範囲でしてみて下さい。当然最初から上手く行く はずはありません。うまく行くなら、もうある程度回復している証拠 です。
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僕の感覚でいくと手足の指先は脳からの命令が随分遠くに感 じられます。細くて長い道を一生懸命行く感じがします。 麻痺によって消えた道をもう一度作り直すような作業がリハビリ の役割だと思っています。
このリハビリの良いところはタッチする方とされる方の両方で感じ ることが出来ることです。この両方で感じることが脳の回路を作り やすくします。
例えば合気道で言うと・・・
頭が痒くてかいている時の指は尋常ではない大きな力を持ってい
るそうです。何故ならそれは指先でかゆいところを掻く=という「気
が通って」いるからだそうです。合気道の強烈なパワーは腕力では
なく「気が通る」かどうかできまります。
人の体は筋力だけで動いてはいません。それを動かす部分に気が 通っているから、力が出てくるのです。合気道の達人が大男を小指 1本で押さえられるのもこの力です。麻痺改善の一つの道がここに あると思っています。
筋トレ的なリハビリの必要性は最後の段階だと思っています。
ではまた