e-医療ジャーナリスト オギノテツヤ様NO19

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平成13年8月17日

残暑お見舞い申し上げます

今回は「弛めきる」のNO.2です。

A 「弛めきる」>B「意識を通す」>C「部分的に分離して動かす」 >D「筋力をつける」

これが前回申し上げた麻痺改善のための大きな道筋でしたね。 (オギノ個人の考えですが・・)
そして大抵の方は最初の「弛めきる」部分での壁が乗りこえられ なくて「治らない」と思いこむことも申し上げました。

弛める方法は多分他にも沢山あると思います。リハビリ法の 中では「PNF法」というもの。温泉に入るのも良いです。鍼灸 によるものも有効な場合が多いと思います。そちらも合わせ て検討する価値はあるかも知れません。出来ることは何でも してみましょう。

前回同様ご紹介するのは家では娘の側わん症の改善にも利用 しました。

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「弛めきる」のNO.2

片麻痺の場合「麻痺側」に強い緊張があります。そしてその影響で 身体全体がいつも緊張状態にあります。前回は足主体でしたが今 回は手・腕主体の内容です。これもセルフリハビリの茂呂先生に 習ったものです。

僕の理解では身体と言うのは全体的につながっているのである部 分をリラックスさせてあげると全体に良い影響がでてくると考えて います。

介助者Aと患者さんBでご説明します。

<腕さすり>

1.Bは仰向けに寝ます。

2.AはBの腕をさすります。(左右10回くらい)
さすりかたは肩から指に流れを作ってあげるようにさすります。 「流れて行く」と言いながらすると効果的かも知れません。感覚 無い方や弱い方はその流れを目で見るようにして下さい。

<指ほぐし>

3.AはBの小指の付け根をほぐします。骨と肉と皮をほぐすように する感じです。

4.ほぐす場所を次第に指先に変えて行きます。場所は指関節です。

5.小指>薬指>中指>・・・と親指までします。

麻痺側だけでなく左右両方の指ともします。

<腕ゆらし>

6.AはBの手のひら(指の方が持ちやすい)を軽く握ります。

7.Bの腕を持ち上げるようにして揺らしながら地べたから90度位まで 「持ちあげ+揺らし」をします。最後に揺らしながら静かに地べたに下ろ します。

<腕引っ張り>

さて、仕上げです。

8.AはBの腕を持って持ち上げます。少し持ち上げて「ストン」と落と します。注意点は落とすと言っても麻痺側についてはBは手首は離 さずにバタンとならないようにして下さい。「ストン」という軽さが大切 です。肩胛骨が床から少し離れては元に戻る感じです。
(左右5回ずつくらいが目安です)

9.AはBの両腕を持ち上げます。そのまま背骨を船底のようにして左 右に「ギッコンバッタン」と小舟に乗ったような感じで揺らします。Aは船 頭でBは小舟というイメージです。前後ではなく左右ですよ。だから床に 対する背中の付き方は「肩胛骨>背骨>肩胛骨」の繰り返しになります。  

<腕ゆらし><腕引っ張り>の場合は体全体に揺れが伝わることがポ イントです。特に肩胛骨が揺れることで少しでもゆるんで来れば良いわ けです。肩胛骨周りを弛めることは手・腕を動かす第一歩です。ここが 動かなければ手は使えません。

簡単で安全でいつでもどこでも出来ると思います。慣れてくれば前回1 と今回2と合わせて30分も掛かりません。毎日日課として続けて下さい。 ここでご紹介していることはすべて僕が実際に試したものです。

★肩脱臼のキツイ方だけは最後の「腕引っ張り」をして良いか専門家 (理学療法士など)の判断が必要だと思います。

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効果が目に見えるまでに時間は掛かります。どうか頑張って続けて 下さい。介助者にも疲れが出ないように楽しんでする工夫をしてみ て下さい。

ではまた


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