今回ご案内するのは・・・
2人でする簡単意識(イメージ)体操です。
交代ですると楽しいですよ。麻痺だけでなく夫婦関係の改善にも
お勧めです。(夫婦でない方もそれなりに)
1、一人(麻痺の方)が両手両足を出来るだけ広げて寝ます。
2、目をつぶりましょう。手足全部で4箇所を感じてください。感覚の
無い方は目で見て確認しましょう。
3、麻痺で動きにくい個所は無理せず「広げたつもり」で良いですよ。
4、もう一人はその4ヶ所をそれぞれ言います。
「右手を開いて閉じて」「左手を開いて閉じて」「右足の指を開いて閉じて」
「左足の指を開いて閉じて」
さあその言葉を感じることは出来ましたか?感覚が無い場合は目でその
部位を見てください。出来なくて良いんです。「そのつもり」になってください。
これで準備OKです。
5、さあゆっくり始めましょう!うまく出来なくて当然です。意識がその部位に
行くだけで脳からの信号は「少しかも知れないけれど」流れますから。
6、もう一人が「右手と右足を開いて閉じて」「右手を左足を開いて閉じて」
などいくつかの組み合わせで音頭を取ります。ゆっくりゆっくり。
7、寝ている側は頭が混乱してきませんか?それで良いんです。
8、難しいのは「右手と左手と左足を開いて閉じて」など3箇所同時にさせる
パターンです。
9、いろんなパターンを作ってみましょう。
2箇所3箇所になると麻痺がなくても難しいはずです。
出来ない時はまずイメージして脳から手足への信号を思い描いてみて ください。感覚の無い方は見で見て確認して良いですよ。
つまりこれは脳から末端への命令系統をイメージしてゆく訓練です。
これって何かに似ていますよね。
そう「赤上げて」「白上げないで」「赤下げて」という例の「手旗のゲーム」 です。あれの手足版です。
多分、最初は なかなかうまく出来ません。それで良いんです。広げることが出来なくても 良いんです。「そのつもり」になっていれば脳からの信号はつながって行き ます。「動かす」にはまず「動かすイメージを作る」ことが大切と教えられま した。麻痺して感覚が無い方も出来ますよ。大切なのは「そのつもり」!
赤ちゃんを見ていますとそれぞれの部位の「個別の運動」は最初うまく出来 ません。よくものをつかめなくて落としたりこぼしたりしてしまいます。でも 毎日「何か」をしようとしているうちに次第に動きに焦点が合って上達して 行きます。これが分離運動と言うことです。
その「何か」をすることがとっても大事なんだと思います。昨日習ったばか りですから、僕もまだ「生まれたて」です。
説明をわかっていただけるかどうか?
これはゲームですが「何か」目標に対してアプローチして行くように ご自分で応用してください。
「赤ちゃん」の気持ちが少しわかりました。馬鹿にするかも知れませんが
意外に難しいですよ。だまされたと思ってしてみて損はありません。
1日せいぜい5分10分で出来ます。
「1、2、3・・・」とがんばるリハビリとは違うものです。頑張らず楽しんでして
くださいね。出来ない時は出来ないで良いんです。段段なれてきます。
そのリラックスが麻痺には一番良く効きます。
脳と手足をつなぐ簡単意識(イメージ)体操でした。
*以前ご案内しましたか?(動作法の催眠の例とはまた違いますよ。)
小児麻痺のため17才まで1度も手を上げたことが無かった少年が17年目
に初めて腕が動かせるようになったのはここの意識体操訓練と本人の
すごい努力の成果だと聞いております。(僕は会ったことはありません。
写真では見ました。麻痺していたとは思えない感じでした。彼は今、東北
の方の大学に進み福祉関係の仕事をすることを志しているようです。)
ご参考までに
ではまた
こんにちは
オギノです。
皆さんお元気ですね。
さて39才で脳卒中を発症して以来この5年余り・・・
僕は「一体何故こんな生死をさまよう病気をしたのだ ろう?そして、何故生き残ったのだろう?」と考えてき ました。
実は、僕は発症当日の午前から「妙な予感」が襲って くるのを感じました。
「今日、自分は死ぬのではないか。」
「でも今は死ぬには一番タイミングの悪い時期だ。」
その時はただ何でこんな事が頭に浮かぶのだろうと
不思議でした。
タイミングについては家族の問題、仕事の問題、趣味の 問題などいろんな点からして最悪の時期でした。
そして夜、発症。午前の予感もあり「まず死ぬな。」とい う確信がありました。でもどこかに「今はまずい。」とい う気持ちも同時にありました。
手術室へ入る前に2人の子供達が病院に着いたそうです。
(記憶にない。)
娘が「お父さん死なないで。」と言ったらしいのです。
(記憶にない。)
僕は「お前たちを悲しませるようなことはしない。」とはッき
り言ったそうです。(これまた記憶にない。)
でも不思議に意識がもどる直前まで家族で新幹線のボッ クス席に乗って帰ることばかりが頭にあり、術後、医師 にすぐ神戸に帰るとしつこく言っていたようです。
今にして思えば・・・
どこか僕の心の片隅に「死んでおさらばしたい。その方が
せいせいする」という願望があったのではないかと自分を
疑っています。確かにとても疲れていました。
それを最後の最後に子供に呼び戻されたという気がしてな りません。
そして、僕は改めて発症までの自分の「こころ」の経過を 見直そうと思ったのです。
(続く)
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病の意味(2)
オギノです。
皆さんお元気ですね。
夏休みはもう取られましたか?
前回は
僕は発症当日の午前から「予感」があったお話を
致しました。
でも自分の気持ちをよく振り返ってみると丁度 発症1年前に「絶望感」のようなものを感じたこ とを後で思い出したのです。
それは93年の11月中旬(まさに発症1年前)に お得意先の専務と部長さんと共にゴルフに行った ときのことでした。もう長いおつきあいでしたから そんなに気を使いすぎることもありませんでした。
その日は朝から少し冷たい雨が降っていました。
僕はへたくそですからラウンド前に専務さんはアプ ローチの仕方など丁寧に教えてくれました。そして、 ラウンドしている最中に急に「激しい虚無感」におそ われました。
全然楽しくないのです。「一体、自分はこういう仕事 を本当にしたいのだろうか?」という疑問がむくむく と沸いてきました。
やがてラウンドが終わり帰宅の途上につきました。 誰かと話したくて何人かの友人に電話しましたが、 残念ながら皆留守でした。
考え過ぎかも知れません。
そう感じたのは冷たい雨のせいだったのかも知れま
せん。ゴルフのスコアが良くなかったせいかも知れ
ません。仕事に疲れていたせいかも知れません。
でも振り返ってみるとあの時自分の病気のスイッチを 入れてしまったような気がしてならないのです。
その日自宅に戻って家内にそのことを話しました。
家内もやはりあの時の僕の様子にただならぬものを感
じたようで、後で「あれからおかしい」と言っており
ます。
その後も多分人一倍仕事をしてきたと思っています
が、時に酒を飲んだときなど非常に「厭世的な」発言
をしていたことを思い出します。「生きていることが何
だか虚しい」というようなことを友人や同僚に言った
記憶があります。仕事の仕方も荒れていたのでしょう。
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「病」の意味を考えるとすれば、まず「健康とは何か?」
が大切でしょう。これを言葉で説明するのは難しい。
あえて言えば僕は「自転車のバランス」のようなものと 思っています。乱暴な乗り方をしても全体的にスピード とバランスが取れていればこけることなく自転車は前に 進んでゆきます。
自転車で転けるときというのは大抵「何気ない不注意」 が発端になったりします。ちょっとした脇見やよそ事へ の関心。小石を踏んだときなどでしょうか。
そうした「ほんの些細な気持ちの傷のようなもの」が 身体に振動してやがて大きな病気をもたらすのでは ないか?と僕は思っています。
ちょっと状況は変わりますが・・・
先日ある人に本をお借りしました。「夜と霧」という有名
なものです。ナチスドイツに虐殺されたユダヤ人の収
容所の話です。著者は心理学者でこの本により世界
的に有名になった方です。その中にあの過酷な条件
の中で生き残る人と死んでしまう人の違いは「未来を
持っているかどうか」にかかっていると言う意味のこと
が書いてありました。「未来を失った瞬間からその人
の精神は崩壊を始める。」ということのようです。
もう一例。
僕がこの病気になったとき、遠い親戚の方からお見舞い
を頂きました。彼は戦時中「シベリア抑留」の経験を持った
方です。「極限状態での生死を決めるのは気持ちのつ
よさだけだ。決して体力では生き延びることは出来ない。」
とのお言葉を今も忘れることは出来ません。
何が言いたいか?
「病」は自分で撒いた種が花開いたものだという仮説です。
そしてそれが本当であるなら、その逆もまた自分の力で
乗りこえられるものではないかと言うことです。そして、
その原動力は「こころ」に違いないと考えています。
この仮説に対してもし「お心当たり」があるようでしたら 是非ご意見など頂ければ嬉しく思います。
これからの医学を考える基本ではないかと僕はずっと 思ってきました。これを乗りこえなければ本当の「治癒」 は出来ないのではないかとさえ思っています。
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病の意味(3)
オギノです。
皆さんお元気ですね。
お盆休みは電車が空いていて楽ですね。
考え過ぎだろうと言われそうですが・・・
僕にはもう一段奥に「病」へのスイッチが隠さ
れていたと思われてなりません。
僕にはたいした医学的知見は無いものですから ほとんど患者としての自分の体験を見つめ切る ことしか能がないのです。
不思議に最近(2年前)知ったことですが・・・
僕は1歳半で父と死別しています。そして、いろん な事情で母ともその直後に生き別れとなりました。
そして、僕は父の姉を母として育ちました。養父母 はこのことを生前何も言ってくれませんでした。でも 田舎のことですから、僕は小さな頃から感づいてい ました。いや記憶には無いけれどちゃんと知ってい たんだと思います。そうとしか思えません。
子供の頃僕は喘息で随分悩みました。喘息という のはふつうアレルギー反応と言いますが振り返っ てみますとどう考えても「こころの病」です。
よく夫婦仲が悪いとそういう子供になるとか言われ ますが「さもありなん」です。
もはや昔の自分の気持ちになることは出来ませんが やはりどこかで「母」がいつか向かえに来ることを 望んでいたのではないかと思うのです。
それが「喘息の原因」ではなかったかと最近になって 感じられるようになりました。子供というのは大人のよ うに口で表現出来ないし、その分身体で表現してしま うのだろうと思います。
そしてこの「サイン」としての病気は子供心に癖として
染み込むのでは無いだろうか?とも思えるのです。
「病気をすることで言うに言われない心の奥底の願望
を表現してしまう。」
僕の場合、「喘息によって母が向かえに来てくれるかも」 という願望が密かに働いたものでは無かったか?
考えすぎでしょうか?
「人生につまずきかけた時、子供の頃のこの癖は大人に なっても出てくるようです。」これはある医学者の言葉です。
恥ずかしながらこういうことが起きるのは「大人になりき れていない人」なんだそうです。
自分の「病」を振り返った時、「どうして生死に関わる状態に なったのだろう?」という疑問を持ち続けたことは前に言い ましたね。
僕の場合は今回の病気もやはり「母に会うための身体の 欲求であったのではないか」と思えてならないのです。
何故なら2年前、僕が薬の副作用でおかしくなった時、家 内がさすがにあきらめかけて親戚に連絡を取ったのがき っかけで「実の母」に41年ぶりに会うことが出来たからで す。
まるでTV番組みたいですが本当の話です。
それから、この2年間、をゆっくりゆっくりと41年という 失われた時間を埋めるかのように手紙のやりとりをしたり、 電話をしたりしています。
これは僕の「極めて特殊な体験」なのかも知れません。
あるいは自分がそう思いたいだけなのかも知れません。
でも「因果」というものは必ずあるものだと思います。
「病」になるにはそれ相応の「原因」があるはずですし、 それが身体的なものというよりは「精神的な」ものであ ることの方がずっとおおきいのではないかしら。
その根本的な「原因」は人それぞれでしょうが、それを 自身で探り当てるということが「癒す」ことであり、「病 の意味」はそこにあるのではないかと思っています。
ですから、「病」は悪いものではなく、本当の自分の根 元的な欲求を裏切ったことへの身体からの厳しい返答 ではないかとすら思えてなりません。
これが僕自身の「病」に対する受け止め方です。もし これが正しければ「治す」「癒す」ためには決して薬だ けでは不十分で本当の原因を見つめ直すことが一番 大切なのではないでしょうか。
事実、
僕は母と再会してから身体は一段楽になりましたし
あの時、再会出来なかったら僕は立ち直れなかった
だろうと思われます。そして不思議に自分でも持て余
していた養父母に対する妙なわだかまりも消えてゆ
きました。
皆さん、何かお心当たりはありませんか?
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長い告白になってしまいました。人生長くなったとは
いえせいぜい80年です。人知で計り知れない大きな力
のなかで僕は小さくささやかに生きているのだろうと
思うのです。
「病の意味を考えて自分の人生を考え直してみろ!」 というメッセージを与えられているようでなりません。
お感じになることがもしあればご連絡下さい。自分では こう思うのですが自信がないのも確かです。
お願い致します。
ではまた
<股関節の問題>
麻痺すると当然ながら足の関節はすべて具合が悪く なるようです。僕の場合も発症後2年くらいは股関節 はずっと痛みがあり、歩いている途中急に歩きにくく なることもしばしばありました。
僕自身の理解は関節とその周りの筋肉の拘縮と考え てきました。事実その周辺のストレッチを繰り返すこと で次第に楽になりました。今は全然不安がありません。
昨日長年お世話になっている「気」の先生に再確認し ました。彼はこうアドバイスしてくれました。
「確かにストレッチは堅く縮んだ部分をゆるめるのに 必須です。でもそれは第1段階です。それだけでは ゆるみっぱなしですから。」
「それができたら次にしてほしいのは筋力のトレーニ ングですね。オギノさんはどちらもしたから良くなった んですよ。」
少し長くなりますが・・・
ここでは僕がしてきた事をご紹介します。皆さん、ご自
分の身体の状態に合わせて工夫してみて下さい。
無理は禁物ですよ!!(あくまでご参考として)
股関節はとてもデリケートな関節ですから、痛めやす
いのです。
ちなみにこれを始めた時の僕の回復具合は普通に
歩くことには問題の無いレベルまでとなっていました。
でも、まだ階段はかなり慎重に手すりを使っていた
時期です。
第1段階/ゆるめかた
<その1>
1)寝ます。
2)膝を抱えるようにします。(出来なければ止めて
下さい。)
3)左膝(麻痺側・右は逆)を右の肩に向かって
引っ張って下さい。自分で出来ない場合は誰か
に押してもらいましょう。ぐっと押して少し保持し
てからパッと離します。少し痛い場合はOKです。
あまりに痛い場合はやりすぎです。もっと軽いレ
ベルで留めましょう。
<その2>
・上とおなじように1)2)をします。
3)誰かにお腹の上で膝を回してもらいます。ゆっ
くりゆっくりとして下さいよ。麻痺側が少し痛いレベ
ルで留めましょう。
痛みに耐えても回復しません。むしろ逆効果です。
「少しずつ毎日続ける」ことが大切です。
第2段階/股関節周りの筋力トレーニング
<その1>
1)まず、寝ます。
2)足を曲げてかかとをお尻に近づけます。
3)おへそをゆっくり上に突き上げます。
体力に応じて回数を決めて下さい。
目安は1度に10回程度でしょう。
<その2>
・上と同じように1)2)をします。
3)上のおへそを突き上げて膝から顔までが
一直線になった状態で「保持」します。
4)その上で片足ずつまっすぐ伸ばします。
<その3>
1)寝ます。
2)片足ずつ出来るだけ膝を伸ばしたまま
上に上げます。
3)余力のある方は両足同時にあげます。
つまり運動部によくある腹筋運動ですね。
上げる幅は自分の体力に応じて決めて下さい。
これも無理は禁物ですよ。続けることです。
これらのトレーニングはリハビリのメニューで 実行された方もおられるでしょう。
足の回復(歩くこと)は身体全体の回復にとっ てとても重要です。ご存じのように歩くことは身 体の8割以上使うと言われているくらい全体に 及ぼす影響が大きいからです。
まともに歩こうと思うとこうした腹筋や背筋など の体幹の部分がしっかりしていないとうまく行 きません。そして、「体幹訓練→歩行→体幹→ 歩行・・・」と続けている内にやがて股関節は 次第にしっかりとしてきます。
僕はリハビリ病院で「何故・何の為する訓練か?」 といつも聞いていました。でも残念ながら正確に 説明していただいた方はPT・OT含めてお2人 (7人中)だけでした。
患者にとってこれはとても大切なことだと思いますが 患者が多すぎるのかなかなか充分なフォローをして いただけないのが実情かも知れません。残念です。
尚、「真向法」はとても良いトレーニングですが、股関節 を痛めやすい欠点があります。(以前述べた記憶があり ますが)股関節に問題のある方はここを安定させるのが 先決です。
余談ですが・・・
股関節が開き気味な方は過食になりやすいようです。
ご自分の股が開きぎみで腹が減るという方は減食す
るよりここに述べましたような股関節を引き締めるトレ
ーニングをされることも有効な手段と聞きました。
よく妊娠・出産した後体重が戻らない方がおられます が股関節(骨盤を含む)の開き具合の問題も大きい ようですよ。
人の身体は不思議です。
ではまた
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e-医療ジャーナリスト オギノ テツヤ (お急ぎの場合・メールはhomeへ)
e-mail ogino@opsweb.co.jp home a5508266@mb.neweb.ne.jp
HPアドレス http://www.opsweb.co.jp/info/ogino/
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