e-医療ジャーナリスト オギノ テツヤ様投稿

e-医療ジャーナリスト オギノ テツヤ様投稿

平成12年5月2日、12日、25日、26日
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シゲさ様
次第に硬くなってゆく麻痺側はほっておいてはいけません。益々硬直してくるからです。
これまでも何度も述べましたが
人の手を使ってもマッサージでも何でも良いですからまず、筋肉をリラックスさせてやることが大切です。これは粘り強く続ければ必ず弛んできます。何でも最低3ヶ月は続けてください。6ヶ月が理想ですが・・・。そしてある程度弛んだら今度は自力で弛めてやることです。

この最も簡単で有効な方法は「真向法」です。これを考え出した方は長井津(わたる)氏。彼は福井県のお寺の出身で若い頃東京に出てバリバリ仕事をしていました。が30代後半で突然脳出血に見舞われました。半身麻痺の身体で彼は故郷にかえります。そこで彼は藁にもすがる気持ちで実家に代代伝わるお経を開きます。彼はそこに書かれているある部分「仏陀に帰依する婦人のお辞儀の仕方」に疑問を持ちます。何とか書いてあるそのとおりにお辞儀をしようとしますが納得のゆく方法になかなか至りません。彼はそれを再現しようと夢中になります。そしてある日ようやくその方法を見つけます。それは仏陀の足元に深深とひれ伏す祈りの姿であったのです。彼はこれを一日3千回したと言われています。やがて3年間が経つ頃彼の半身麻痺は回復していたのです。奇跡といえばそのとおりです。仏様の導きであったかも知れません。これが「真向法」です。回復後、彼はこれをたくさんの方に知ってほしいと願い全国行脚に出向きます。詳しくは「真向一途」(真向法協会刊)にありますので、物語はこれくらいにしておきましょう。

以下申し上げますがより具体的方法は本屋に行って見てください。関連書籍は必ずあると思います。一言で言えば「赤ちゃんの柔軟な身体」に復帰する体操法です。
まず第一体操はあぐらで座ります。左右の足裏を合わせます。その上で胸を前の床に着けるようにする体操です。注意点は背筋は伸ばしておくこと、やりすぎないこと(股関節を痛めやすい)。
第二体操は足をまっすぐ前に伸ばしてひざに胸が着くように曲げてやることです。
第三、第四もありますがこれは後進の方が追加したもので長井氏オリジナルはなんとこの二つの体操だけなのです。私もかれこれ3年ほど実行していますが、身体に柔軟性が戻ってくるのは事実です。風呂上りの15分の心がけで麻痺改善が出きれば楽なものです。
以上

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e-医療ジャーナリスト オギノテツヤ
e-mail ogino@opsweb.co.jp
http://www.opsweb.co.jp/info/ogino/
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シゲさ様
連休の関係もあり後れましたが「動作法」の先生に尖足治療について伺いましたので ご報告します。

筋肉の過度な緊張がもたらすものならば治ります。という結論。
小児麻痺患者にも時に見られるケースらしい。出来ることなら動作法の指導者に診て もらうのが良いが、治療法はとにかく弛めることに尽きる。昔は傾斜のついた板の上 になるべく長い間立つことで緊張を伸ばしてゆくのが一番だったようです。現在は立 位のしせいで膝を前に突き出してやる運動療法が効果的とわかってきました。但し、 尖足の方は膝を突き出すと後ろにこける危険があるので誰かが後ろで倒れても良いよ うにアシストする事が必要。アシスト出来る人が大柄ならばその人の膝に腰をかけ て、ゆっくり膝曲げ運動を繰り返すこと。でなければ低い椅子など使う手もあると思 います。いずれにせよのびる方向に過緊張しているわけですから当面は90度ではダ メでそれ以上の角度に曲げてやる必要があるとのこと。90度の装具をいくら使って も改善効果は期待できないとの見解でした。

こんな表現でご理解頂けますか。では頑張って下さい。いや、頑張るというよりは緊 張を意識して抜いてやることに集中して下さい。それに血圧を上げない程度にして下 さいよ。

これは個人的見解ですから参考程度にしていただきたいのですが血圧が高いというの は それなりの理由があると思うのです。その理由として考えられるのは

1、心臓が運動過剰である
2,血管が細くなっている(コレステロールなど)・・・これが一般的と言われてい る。
3、末梢への血流が良くない。従って心臓が過度に運動をせざるを得ない。

1,2,であれば当面は対症療法(薬物療法)しかないと思います。
でも、もし3、ならば意識による対応法はあります。
具体的には「呼吸法」
寝たままでも結構です。10秒息を吐いて、3秒おいて、5秒吸う。
これを15分間/回 朝晩2回 
厳密にしなくて良い。だいたいで良いのです。でもゆっくり毎日続けることを心がけ ると身体全体が随分と楽になるはずです。そしてその際に自分の末梢(手足のさき) まで血が流れているイメージを持つと手足が熱くなってきます。
 私は毎日そうして眠りにつきます。寒いときほど効果てき面。
これが出来るようになったら今度は足が十分曲がって楽に歩いているイメージを持つ ようにされたら足も次第にかわってくるのではないかと思います。そのイメージは出 来るだけ具体的な方が効果的と言われています。こうした呼吸法とイメージを組み合 わせた療法は他にもあります。ご興味あればまたお知らせします。

以上


掲載日5/25
シゲさ様
お元気ですか。オギノテツヤです。
 数行省略
今週も日曜日はある医学のセミナーがあり、ゆっくりと出来ません。従って次回投稿 は6月中旬ほどになると思います。
省略
>お金の掛からないことであれば同 じ様な立場の人と輪をくむのは良いと考えま す。

*私は今のリハビリ治療について大きな疑問を抱いています。(現代医学全体に対し てですが・・・)
目先21世紀に間違い無く起きるのは

1高齢化とそれに伴う生活習慣病者の増加
2少子化
3医者余剰
4健康保険制度の崩壊
です。
脳卒中による麻痺患者は今後増える一方でしょう。一方それを支える若年層は減り、 経済的にも支えは弱くなります。
健康保険も破綻し、病院へも行かれなくなる日もやってくる可能性は高いのではない でしょうか。その中で麻痺患者は 収入も少なく、治療も中途半端でほおっておかれ、生涯麻痺を抱え生きて行かねばな りません。

今までのリハビリ治療をもっと広い範囲(中期、長期に至るまで)までカバーし、出 来るだけ速く且つ自力の努力で回復させる手法を確立させておかなければ医療現場で の対応はすぐ破綻し、第一患者自身の元気もなくなってしまうと根本的な回復力は低 下しリハ効果も下がって行きます。今後は高度医療の専門家よりもむしろ手技に長け た方の養成に重点が移って行かねばなりません。

そう言う意味で現代医学がむやみに民間療法に圧力を加えたりすること(制度的に も)は時代に逆行するだけのものだと考えます。

民間療法も生き残りを賭けています。そこには病院では治らない患者が救いを求めて 行きます。しかし、一方で偽者もまた、多いのは事実だと思います。私としては優良 な民間療法について患者の口コミ情報の発信をすることをひとつのテーマとして考え ています。私個人でも20件ほどの療法経験がありますが、残念ながら個人では限界も ありますし、また地域的な限界もあり、広く情報を交換し、時間的にも経済的にも、 出来るだけ無駄のないようにしてゆけたらと願っている次第です。

私の構想(夢想か)は「心を大切にする病院」を作ることです。

患者は医師に頼らず、医師はあくまでも患者の健康を取り戻すための援助者として共 に悩み、共に喜ぶのがイメージする姿です。その病院には西洋医学、東洋医学、伝承 医学、外国の民間医学など、いろいろあるわけです。患者はそれらから自分に最も適 した医療を自ら選択し(あるいは組み合わせたり)、自力で治癒するプランニングと その実践をすることになります。そんな病院があればうれしいし、病気をしたことに また感謝も生まれ、新しい人生を開いて行くきっかけになるのではないかと思ってい ます。

その準備段階として患者の口コミで作る優良医療(民間中心か)の情報ネットワーク が必要と考えています。
今回の参集のご依頼はその前前段階くらいのものとお考え下さい。
以上


5/25

シゲさ様
オギノテツヤです。今回は少し趣向を変えました。詩を一編ご紹介致します。
これは私が社会復帰の途上、一度辛くてどうしようもないときにカトリック教会の門 を叩いたことがあったのです。その時神父様から頂いたものです。
この詩はニューヨーク大学のリハビリテーションルームに刻んであったもので作者不 詳。ベトナム戦争で心身ともに深く傷つきながら、立ち直っていった若者の作品のよ うです。どこか別のところでも紹介されたことがあるらしいのですが気にせずご紹介 致します。
 尚、ちなみに私は家内と共にこの4月洗礼を受け晴れてクリスチャンになりまし た。
いい加減なクリスチャンですが、まあそんな者もいてもいいかなと言ったところで す。
でもこの詩を静かに口にする度、壁にこの詩を刻みつけた若者の姿が目に浮かんでし まうのです。その心情を思うと今だに涙を禁じ得ません。人種、信仰が違おうと人は 皆同じということなのでしょうね。

「人生の祝福

大事をなそうとして力を与えて欲しいと
 神に求めたのに
  慎み深く従順であるようにと弱さを授かった
 より偉大なことが出来るようにと健康を求めたのに
  より良きことが出来るようにと病弱を与えられた
 幸せになろうとして富を求めたのに
  賢明であるようにと貧困を授かった
 世の人の賞賛を得ようとして権力を求めたのに
  神の前にひざまずくようにと弱さを授かった
 人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに
  あらゆることを喜べるようにと生命を授かった

求めたものは一つとして与えられなかったが
 願いはすべて聞き遂げられた 

  神の意にそわぬものであるにもかかわらず
 心の中の言い表せない祈りはすべて叶えられた

私はあらゆる人の中で
  最も豊かに祝福されたのだ            」

以上


5/26

シゲさ様
オギノテツヤです。前回は綺麗な話だったので今回はやや尾籠な話にしてみました。

「和式トイレがこわい」
これは社会復帰を目指し始めた頃の私の最大の悩みでした。麻痺側の足は動くとは言 え 股関節、膝、足首と3カ所の関節が硬いために曲がりにくく、和式トイレは困難な状 態でした。しかし一旦社会復帰を目指す以上いつ何時生理現象が起こるか分かりませ ん。会社まで行けば洋式があるので安心ですが家と会社の間が困りものです。障害者 用トイレも随分増えてきましたが、そこが使用中の時は最悪です。あそこは一回の利 用時間が長いですから。他を当たらなければなりません。今更紙おむつをするわけに もいかず、第一それではズボンが入りません。

 そんなことに悩んでいることを「気の研究会」の先生に漏らしたところ、
「それは簡単だ。膝が曲がらないと思っていればいつまでも曲がらない。それでは一 生洋式トイレを探さないといけません。まず、曲がると思うことが先決です。そして 曲がるように訓練してやれば曲がるのです。関節の硬さは私が弛めていますから次第 に楽になるはずです。後は自分でどう努力するかです。」

   私はその日から毎日風呂で正座をする事にしました。浮力が働きますからこれは楽 に出来ました。3ヶ月も続けると次第に3カ所の関節はどこも弛んできました。一度 和式に入りましたがこわさは消えていました。楽でした。日本人に戻れたという感慨 すらありました。

 この経験から私は身体は心の持ちようで随分変わるものだと言うこと、そして自分 で治そうとして努力したことは人から施してもらったどんな良い療法より効果的だと 知りました。

今は和式トイレに感謝しています。

以上

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e-医療ジャーナリスト オギノ テツヤ
e-mail ogino@opsweb.co.jp
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