先にもお話したように、 チョチョイノチョイでビンビンだ〜〜〜って固く信じてた 西洋医学絶対信者だった自分にとって,詰まり(脳梗塞)も 例の詰まり(勿論バルーンのこと)も SHOCKの一言ではかたずけられないものでしたので、 医師と天使(ナース)の発言は神の啓示と受け止めていた模範囚にとって 日日の院内生活は退屈この上ないもので、自己限界悟るにつけ 自然と周り(の患者)に目が行き結構面白い(と決め付けては申し訳ないような?)珍事がゴロゴロしておりました。
その第一に体験させて頂いたのが、”世話かけバーさん事件”と命名せざるを得ないものでした。患者:50台後半女性既往症(不明)
入院理由:素人所見からすると痴呆の初期段階と神経性の潰瘍
入院ベッド位置:自分の左前方(6ベッド)
名前: かつ子、名字は(本人の為に)あえて記載せず
性格:わがままかつ自己中心的(で、 だいたい予想できるでしょう)
体格:推定150センチ後半、60キロ前半事件1):点滴抜くのは私の勝手でしょ!
点滴液種不明なるも、点滴セット後病室に患者だけに成ると カラカラカラと鳴り出す。
自分達の病室は点滴スタンドでは無く (なぜなら全員トイレまでも動けない患者ばかりで) 各ベッドの 胸部位で点滴パック、チェーンで天井釣り下げ式でしたので、 揺れるとかすかにチェーンが鳴るのです。
点滴開始後いつも5〜10分するとカラカラ・・・・。
なぜ揺らすのかと注視していると次の瞬間信じられない暴挙? 何と 引っこ抜いた。
(私のバルーンじゃ無いよ!)自身の点滴チューブを 抜いたのです。
さらにその抜いたチューブを振り回し”忍者のクサリカマ状態” ひと事と思いつつも即ナースコール。N:”どうしました?・・・・・?”
自:”・・・・・・・”
N:再度”どうしました。アンちゃん・・・・・???”
自:”あの〜〜〜〜、抜けました、いや、抜きました。”
N: ”エッ????”
自:・・・・・・・・・・・!? N:”とにかく行きます。”20秒後
N:”どうしました?”
自:指差しながら ・・・ アレ!が・・・・・・?
N:”マ〜〜〜〜ア ?”即コールで同僚を呼び、 少し引きつりながら
”ホウコウ車持ってきて”!ガラガラ疾走してくるホウコウシャ。
数分後には落ち着きを取り戻した 病室&バーさん(処置中もなぜかいたって平静) やはりその不気味な平静さを甘く見ては いけなかった事を翌日から思い知らされる事に 成るだろうと直感した天使達は 誰一人として居なかった事だろう。
なぜその日から始まったのか今でも 入院時の7不思議だが、 連日連夜の家族・医師・天使達のいずれの説得にも 耳を貸さず(ハイハイ調子良いのだが)点滴開始し 病室が患者だけになるとカラカラカラ・・・・。
同室他の患者コールしN嬢入室直前には不思議と 瞬間優等生 退室 即 カラカラ・・・・・
お見舞いが何人居ようが関係なし ・・・・・ カラカラ。
自分もバーさんの家族でもないし、自身の改善傾向の 一切見えない状況を克服すべくもがき苦しんで (時には楽しんで)いたので、それの初日に面食らって 次の日からはさして注視してなかった。
裏を見事かかれた!
1度有る事は繰り返す。翌日から抜き癖、改善せず。
こっちもカラカラカラ・・・・・気が気ではなく見てしまい、
来るぞ 来るぞ(やるぞやるぞ) カラカラ・・・・・ プッツン。
天井からポタポタ おまけに 腕には点滴針入ったまま、 (以降どうなるか解ります ???)
点滴は上から液圧が有るので、 ニュートンの法則で体内に入っていく訳で、 圧が無くなると針(体内)からの血圧が勝り、 静脈血の大逆流&加えて更に恐怖の クサリ鎌状態 。イコール、シーツ・布団・床・・・・・・ 血染め。
うかつだった、 点滴外れ(抜きっ)てこんなに恐いものだったのでネ!
今回の処置にはたっぷり30分以上かかった事は 言うまでもないことです。自分もこの珍事(大事)は 予想外で点滴嫌いだからバーさんの駄々こね行動 位にしか思ってなかった。
この一件から自分がカツ子の第2の看護婦(監視人に 命名された事は言うまでも有りませんが! だって、至近距離のバーさんが失血死したら 同病室者として責任感じるでしょう!!! とかく話題に豊富な(自分ではなく)このバーさんに 関しての素性が明らかうちにもう二つ。当然このカツ子点滴抜き位で退院していく優等生に有らず。自分がここ内科よりリハ科に転科するまでのわずか2ヶ月間にやってくれました。 2)”ごみ箱へディング事件” & 更なる3)”抜き抜き”事件。 まず
2)ヘディング事件:
ついに点滴抜き抜きに対抗する最終手段”抑制帯”。 早い話が、(可哀相ですが)ベッドに貼り付けです。 サポーター状のバンドを手首に巻き両方の ベッドガイドに結びつけ(くくりつけ)で手首が上がらな い様に制御するという物、早い話が張り付けです。
度重なる暴挙にも増して点滴の重要性理解せず 家族の説得にうなずけど協力得られない時の 治療側の最終兵器でした。
しかしそれにもめげないカツ子さん。 なんとか(抑制帯からの)脱出を試み もがき苦しむ様子は少し哀れの域を出ませんでした、 が度重なるもがきに抑制帯もついに ギブアップの時が来たのです。 (N達のあまりきつい締め上げも可哀相などという 親心が災いしたのかもしれませんが、自分ももしや 外れる・外すなどとは全く思って無かったのが 油断と言われれば油断でしたが)ドッカー〜〜〜ン(クイズ、何の音でしょう???)
何と彼女、カツ子が手首抑制帯すり抜け (と言うか、強引に引きち切り) ベッドサイドの転落防止柵の上部に有る わずかな隙間から床方向に落ち(自爆し)、 ベッドサイドのプラスチック製ごみ箱を 自身の頭で変形させた音でした。 当時国会中継見ていた自分が大音響の カツ子方向垣間見ると 両足だけベッドサイド枠に架けピクピク・・・・・・・。
か か か 看 カン看護婦さ〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!
瞬間的にNコールしたのは言うに及ばず。
自:Nコール握り潰す勢いで押していました。
N:”何? あんたの点滴終わったの? 待ってて。”
といつもの御優しい御声かけ
そうじゃないって
自:”落ちてます。”
N:”何か落としちゃったの?”
自:”いいから、早く!”
N:???
悠然と登場するスレンダーなN一人
自分の指先方向見目をやり(言葉も出ず)飛ぶようにひらりと駈けより必死に抱きも戻そうとするか細いN嬢。 すかさず模範囚が再度Nコール
自:”一人じゃ無理だから誰か来た方が良いよ!”
N:”何が”
自:”とにかく誰か来て!”
N:”????????”
さらに悠然と登場したN嬢 一言
”ナニやってんの”
巨体に潰されそうなか細きN嬢:(泣きそうな声で)”早くそっちから引っ張って!”
無事救助されたカツ子、10分以内にレントゲン室送りになった事は 言うまでも有りません。
さらに翌日の点滴から、両手首ならず 両足首抑制帯も追加されていました(ヤムナシか!)
(可哀相だがこれで自分もカツ子監視特別任務から解任されました。)
それでも更なる珍事が待ち受けていたとは当時の模範囚の自分には予想できなかった。更なる暴露でカツ子ゴメンね。!
間髪入れずに3)引き抜き事件:
満足に点滴出来ない状態がたたってかカツ子さんも (あ の)バルーンのお世話にならなければならない 状態になってしまった或日、しばらく カラカラ聞いてないのに向かいのベッドでクサリ鎌 振り回してる威勢の良い人がチラッと 視野の端っこに居る。
カツ子だ。なぜ? 何を? あそこに宙に舞ってるのは 何??????
そう カツ子自身が昨日から装着し始めた ”自身のバルーン”だったのです。
もがく手首に 不幸にも巻きついてしまったあのバルーンチューブを、 溺れるものはワラをも掴む状態のカツ子さんに とって は、点滴チューブに変わる格好の餌食だったの でしょう。カツ子に関する三大珍事 完
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