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・・・たびたび尋ねられること・・・


「症状はどうだろう」
「脳出血になるとどうなる」
「自分だけじゃあないだろうか」

少しでもみんなの症状等が判れば

自分の体験を語る



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脳内出血はどちら側?

 私の後遺症害は、体の右側の麻痺です。 従って脳障害は反対の左脳となります。右腕、足、胴は、感覚がありません。失語症ですがだいぶ良くはなりました。因みに出血の場所が左若しくは右にずれていて助かったと思います。

倒れる前兆は?

 全くありませんでした。その日も普段どうりでした。仕事上、気がたかぶっていたとは思いますが、特筆すべき事でもありませんでした。

 しかし半年くらいを振り返ってみると朝、歯を磨くときに鼻血のようなもの(歯茎から血が出ていたとも言えるが鼻血だろう)がよく滲(にじ)んでいたことを思い出します。昔から男の鼻血はいけない、と言われていた事を思い出します。

 又階段を歩いて上ると息切れをしました。今考えると普段何気なく見過ごしてしまうような些細なことに、兆候があったのかも知れません。

車の運転中というと?

 正に運転中突然なのです。一瞬地震が来たような感覚、それも頭の中に来たような感覚で、同時に頭の中の血管が切れたのが判りました。これは冗談でなくこの通りでした。

 それからよく新聞のニュース等で脳出血で運転中倒れ事故になったとありますが、私の場合は少なくともその場ですぐに車を停車させる事もできました。そうしなかったのは、誰も人が見あたらなかった事、後続の車も見えなかった事です。誰も気ずいてくれそうに無い所で車を止めて助けを求めても死に近ずくだけだと思いました。つまり普通に停まっていても誰も気付いてはくれない虞(おそれ)があったと思います。又、そのくらいのことを考える余裕?はありました。だからそのまま乗って走ってしまったのです。距離から推定すると最低1分間は運転しました。たぶん運転中に脳出血などで事故を起こした人も、何とかあそこまで、という思いが事故にまで発展したケースだと思われます。これ以上不幸にならないためにも本来はすぐ運転を止めるべきだと思います。

 なおマニュアル、オートマに限らず右麻痺の時は左麻痺の時より車による事故が多いのではないかと思います。それはアクセル又はブレーキが右足で操作できなくなるからです。どちらにしろすぐ停止し、同乗者、対向車、歩行者を巻き込まないようにすることです。私も今度から(?)は注意をします。

お酒、タバコとの関係は?

 お酒は好きでした。殆どビールだけでしたが、大瓶2本は平気でした。もし病気になるとしたら肝臓でもやられる可能性が一番高いと思っていました。
 今は250ogくらいなら飲んでも言いそうですが、普段(あくまで普段)は2週間に350ogを一本飲むくらいです。

 タバコは1箱半位吸っていました。体に悪いことは充分判っていましたが止められませんでした。酒を飲みながら吸うタバコは本当に上手かったですが、体に最悪だというのは本当だと思います。素人考えですがタバコが絶対いけなかったと・・現在は勿論止めました。

失語症って?

 読んで字の如く言葉を失っちゃう事です。人それぞれで、声が出ない、ロレツが廻らない、話そうと思う言葉が出てこない、話そうとする言葉と違う言葉が出てしまう等々。でもこれは相当回復することが期待できると思われます。口を動かす、声を出して新聞を読む、お喋りをする、歌を歌う等努力することです。それから口の運動も思い出したらやることです。私も以前よりは大分口も廻るようになってきたと思います。又、2年目3年目になって声が出るようになった人は、聞くところに依ると意外と多いですから諦めないで下さい(私も知っています)。

 因みに失語症は右麻痺の人が圧倒的に多いようですが、皆がそうだとは限りません。
 それからリハビリ(ST=言語治療士に依る)は、口そのものの治療でなく、知能検査的なテスト、それにもとずく訓練、読み、書き、計算ということをやります。これは脳の病気なので頭に来ても仕方ありません。素直に聞きましょう(先生とは何かと言い合い?になりましたが)。

 今私は失語症の方が中心となっているカラオケに参加しています。STの先生の薦めでした。私としては抵抗があったのですが、つまり何とか喋れるじゃないか、何で俺がそんなところに出なければいけないのか、ってね。9月頃からですからまだ日は浅いですが結構楽しいです。
 歌を唄うというのはなかなか難しいことです。発声をする、強弱が必要、発音をする、演奏に合わせる為に耳も使う等楽そうでも失語者にとってはかなり難しいことです。でも唄っていろいろな発散をすることも大事です。

手足の麻痺は?

 私の症状は麻痺ですから殆ど感覚がない状態で、例えば仰向けになり目をつぶってマッサージ又はOT(作業療法士=主に上肢関係)による作業療法を受けている時も、「今どこをマッサージしているんだろう、何処をさわっているんだろう?」とか、「力を入れているのかな?」とか思ってしまう程。つまり感覚がない。

 手は緊張状態で、例えは悪いがナポレオン皇帝が片手を腹だか胸に当てている格好状態、若しくは、漫画戦艦大和の戦士が隊長の命令を受けて「アイアイサー」だかのポーズを取っている状態と言っていいだろうか(手足の緊張状態が同じ人には失礼かも知れませんが適当な表現がわからなくてすみません)。寒くなる季節はなおさらです。

 足についても同じ。装具を脱ぐと足首から先は真っ直ぐに伸びきってしまい、緊張が高い。家の中では杖無しで歩きます。外出する時は杖を使います。装具を脱ぐと歩けません。勿論神経が通っていないので自分の意志は無視されている。

 でも麻痺の状態も人それぞれですから、一概に言い切れません。神経が相当繋がっている人もおれば、私のように殆ど(全く)神経が行っていない人もおります。又緊張していて手が「く」の字状態な人もあれば全く逆に「ダランと下がっている人」、アキレス腱からつま先まで緊張状態でピンと伸びている人とチャンと踵(かかと)が地面につく人。歩くときに足を引きずる人、足を外に回し込みながら歩く人、様々です。

 又神経が行っている人はいいなあと思うこともありますが、そのため却って手足が痛いと云う人もあり難しいところです。

 手足の緊張状態とは説明が難しいのですが、決して意識して緊張することとは違います。無意識の内に緊張していることで、誰かが戸を開けただけでも体が反応しますし、知らないで又は大きな音とか声がすると本当にビックリして体が反応します。そんな状態も緊張の一つだと言えると思いますが。

体はどうですか?

 私は麻痺側の体(胴体と言った方が判りやすいと言える)は感じがありません。手足と同じです。昔、理科教室にあった半分の人体模型みたいにちょうど半分側だけ感覚がありません。頭も顔も舌も胴も下も全て半分です(私のケース)

目とか頭は?

 右目は視野が思った以上に狭く顔を動かさないとものが見えないのです。それは目の下の方向を見るときも同様です。と同時に目に見える全てのものは大地に足が着いていなくて浮き上がったように見えます。いやでも馴れるしかありません。又そのくらい努力する気力がないとよくはならないと思います。「自動車くらい運転しろよ」と診察の度励ましくれた医師を思い出します。

 頭も重いです。単に重いでなく・・・表現が難しい。左脳の血管が切れたということですが感覚的には全然左脳については変だという自覚症状はありません。逆に右の頭の方が重く目の回るような感覚です(目が回ると言うと医師は特別重大なことのように捉えるみたいですが、目が回るような、と比喩的表現です)。

 それからテレビのCM、ニュースその他の番組で、よく字幕スーパーが出ますが、その文字が写っている間に読もうとしてもとても追いつけません。病気になる以前は、サーッと目で読めたのに、頭と目の両方が影響しているのではないかと思います。(こういうことを医師に尋ねようとしていても、結局尋ねるのを忘れてしまうことが多いのだが。)

 なお、車で塀にぶつかったことは、後遺症の症状とは関係がないということです。直接頭を塀にぶつければ別ですが。

顔については?

 失語症の所にも関係すると思いますが、口の中が右半分無感覚で、舌も無感覚です。ものを食べても左半分で味覚を味わうだけ。ホッペの裏側も無感覚。

 それから右耳は何かがこもったような、変な感じで、右耳単独では聞こえません。

 右の瞼は起きた時にすぐには開けません。目を開けると空気が目に浸み、暫くは目をこすったりして目を空気に慣れさせています。

今の手足、その他の状態は?

 朝ベッドに腰掛けて装具を足に着けます。家の中では杖は突きません。足が緊張してピンとなっていますから装具を付けても足の裏は踵の方が浮きます。歩きは平らな所は良いですが、砂利の敷いてあるような所、舗装のしてない所などは気を付けて歩かないと危なさを感じます。歩き方はゆっくりと歩きます。(平成12年1月21日1行削除)

 右手、右腕は相変わらず何もできません。左手に頼るしかありません。左で字を書くことや、コンピュータの打ち込み、左手足による車の運転、などは充分出来ます。忘れてしまった右手の動きも何時かは蘇るのではないかと、ほんの少しだけ期待をしています(本当はいない)。 (注: 平成12年1月18日”本当はいる”に訂正。)

 右腕は使えないので細くなりました。体重は減りましたが、痩せすぎず太りすぎずになりました。太ることは脳卒中の原因にもなるそうです。注意しましょう。

脳卒中とは?脳の病気について より

「脳卒中」とは正確には「脳血管障害」のことを意味し,それには「脳梗塞」,「脳内出血」,「クモ膜下出血」などが含まれています。脳卒中は,昭和55年までは日本の死亡原因の第1位でしたが,それ以降少しずつ減少し,現在は悪性腫瘍,心臓疾患についで3位になっています。しかし,死亡率は減りましたが,有病率(病気にかかる人)はあまり変わっていないのです。

 医療の進歩で脳卒中によって死亡する人は減ったのですが,高齢者が増えたために脳卒中にかかる人はあまり減らず死亡まではいかないが寝たきりになる高齢者が増える傾向にあります。

 日本では以前は脳内出血が多かったのですが,食生活,生活様式の欧米化および高血圧の治療の進歩により脳内出血は減少傾向にあり,最近は脳の血管が詰まって起こる「脳梗塞」が増加して,毎日のように病院を訪れる患者が増えています。




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1999年11月30日