アスリートクラブの話 

1998年3月31日、僕は家のものすごく近所(歩いて5分)にある「アスリートクラブ」http://www.aurora-net.or.jp/~dns05342/ というお店にランニングシューズを買いに行った。
「アスリートクラブ」はただのシューズ屋さんではなく、「シューズと足の専門店」で、 お店にはスポーツプログラマー資格を持つシューズフィッターがいて、足を診断してくれて、 最適なシューズを勧めてくれるという素晴らしいお店だ。
お店のことは半年以上前から知っていたのだが、こういうお店は「トップランナー」 のためのお店だと思っていたので、興味はあったけど、僕はただの市民ランナーなので まだ一度も行っていなかった。でも僕も半年くらい前からたくさん練習するようになり、 ただの市民ランナーであることには変わりないが、練習もまじめに取り組んで、 真剣にタイムアップめざしてやっているし、「トップランナー」に負けないくらいの意気込みも あるし、夏には初マラソンもあるので、勇気をもって「アスリートクラブ」の扉を開いた

お店に入ると、店内に所狭しとシューズがいっぱいあり、すごく驚いた。 (うちの近所にこんなシューズ店があったのかぁ!)
店には3名のスタッフがいて、なんか誰に話しかければいいのかわからない状態で、 とにかく目のあった女性スタッフの方に「あのー、マラソンやってるんですけど、 シューズを購入したいのですが、足を看てもらいたいんですよ」と話すと、 「どうぞどうぞ」と店の中の方に案内された。

まず、フットプリンターといって版画みたいな原理で足を乗せて足型をとってもらった。 その後で用紙に名前や競技歴、今履いているシューズについて、ベストタイムなどを書き込み、 どういった目的のシューズが欲しいかなどを聞かれた。 主にレースで履くシューズを買いに来たのでそう言った。北海道マラソンを 目指していることも伝えた。 書き込みをしている間、足型から足の長さ、幅などを測定していた。 僕はまだ何も言ってもいないのに、スタッフの方は足型をみて「よく練習してますねぇ、 これは月間300kmは走ってますね」などと言った。その後 「左ひざの外側痛いでしょ?」と言われてドキッとした。なんで分かるの〜?と思った。 数日前からちょっと痛かったのだ。O脚やガニ股も指摘された。 さらには僕がどんなフォームで走っているのかまでバレバレだった。とにかく驚いた。
ちなみに僕の足の長さ、幅は以下の通り。
左足:長さ254mm 幅106mm 、 右足:長さ252mm 幅109mm
足幅は3Eらしい。
それから足首関節が自分の方に何度動くか計ってもらった。僕は左右とも6.5゚で、 とても硬いと言われた。通常、歩くのに支障のない角度は10゚くらいで、選手などは 20゚くらい曲がるという。これだけ硬いと、ふくらはぎやアキレス腱がすぐ痛むと言われた。 確かに今月のレースではこの指摘された部位が痛くなり走れなくなったのだ。 これを柔らかくするストレッチを教わった。毎日何回でもやることを勧められた。

足型や使用目的などから、僕に合ったシューズを選んでもらった。 まず勧められたのが、アシックスのスカイセンサースラッシュSR。履かせてもらったが、 選んでくれたシューズは指がゆるゆる。でもこれで良いそうだ。足先は1cmは空いているのが 理想だそうだ。これは僕の中での常識を覆すものだった。いままで履いていたシューズは皆、 足先もぴったりで指はもちろん動かなかった。これではいけないらしい。 ところで僕は今までアシックスのターサーを愛用していた。それでターサーもいろんなモデルを 3〜4足履かせてもらったが、スタッフの方が言うには僕にはターサーは合っていないようだ。 ちなみにスカイセンサーは1足持っているが、嫌いな部類だった。でもお店で履くと 勧めてくれたスカイセンサースラッシュSRが一番しっくりときて良かった。 他にはトレーニングに履くならニューバランスのCOMP573が良いと言われた。 これも履いてみたが結構良かった。
結局、スカイセンサーにした。そこで「最終チェックだ」といって、奥に居たお兄さんが登場した。 最初26.5cmを履いていたが、26.0cmも履いた。スタッフのお兄さんは「難しいところだ」 といってものすごく悩んでいた。どっちでも良いんだがと言われ、僕がどちらかを選ぶことになり、 26.0cmに決定した。僕からすれば26.0cmでも「ゆるゆる」である。 26.0cmに慣れたら僕からすれば「もっとゆるゆる」の26.5cmが良いだろうと言われた。

最後にインソールを作ってもらうことにした。まず、パソコンに繋がれたアシックス製の 大きな台みたいなのに乗る。足を乗せるところには下から棒みたいなものがいっぱい出てくる 様な感じになっていて、足型はもちろん、アーチの高さなどが3次元的に調べられるように なっていて、加重バランスなんかも詳細にわかるようだ。 測定結果についていろいろ説明を受けた。 そのあと、スタッフのお兄さんに「ハーフがちょっと遅いな」と言われた。 「君のレベルだったら1時間22か23分はいけるよ。いいインソール作るからこうご期待だな!」 「で、これで20分とか切ってくるとなるとマラソンで2時間台もいけるぞ。 今走ったら良くて3時間10分くらいかなぁ。後半落ちたらもっと遅くなるけどな。 とにかくもっと長い距離を走った方がいいよ」と、大変貴重な助言を頂いた。

シューズは2週間後に出来る。早く出来ないかと今から待ち遠しい。

とにかくシューズのこと足のことのみならず、いろんな事を教えてくれて、ものすごく 勉強になった。おそらくこれからはこの店以外ではシューズを買わないだろう。 とても良い店だった。シューズもたくさん試着した。「こんなにたくさん履いたのは初めてだ」 と僕が言うと「うちではまだ少ない方よ」と言われてびっくりした。