コミュニケーション・トレーニング


ア行(母音)トーク

 
 コミュニケーションではメッセージを共有しようとする熱意が、まず何よりも大切になります。ア行(母音)トークとは、母音(ア、イ、ウ、エ、オ)のみで発話するコミュニケーションです。そうすることにより、メッセージを共有しようとする熱意を、効果的に高めるのです。
 ちなみに、ある都道府県名をア行(母音)だけで表現しますので、それが何なのかを当ててみて下さい。

@オゥアイオウ           @の正解:ほっかいどう

 いかがでしょうか。誰かと実際にやってみると、一度聞いただけでは理解できません。「もう一度、お願いします」と、何度も繰り返し聞き返さなければ、理解できないのです。つまり、相手を理解しようとする熱意が、何よりも必要になるのです。
 それでは、次の都道府県名は何でしょうか。

Aオウイォウオ           Aの正確:とうきょうと
Bイォウオエン
           Bの正確:ひょうごけん

アクティブ・リスニング


 「聞く」と「聴く」という、二通りのきき方があります。「聞く」は相手の話を額面通りに受け取ることであり、それに対して「聴く」は、言葉の奥にある相手の気持ちにまで、耳を傾けることです。
 ちなみに、次のようなAさんに対して、どのような言葉を返すのがよいか、考えてみて下さい。

@物静かな初老のAさんは、あなたに対して「若い人はいいね。いつも元気で」と、少々語気を荒げて言いました。

 いかがでしょうか。Aさんの言葉を額面通りに受け取れば、「Aさんは若い人を、うらやましがっている」と思えます。そして、「若さだけが私の取り柄です」とか「Aさんもまだお若いじゃないですか」などと、返してしまいがちなのです。
 とこどが、Aさんは語気を荒げて言ったのです。語気を荒げて言うのは、通常であれば怒っているときです。怒っているAさんの気持ちに言葉を返すとすれば、例えば「騒がしかったですか」とか「申し訳ありませんでした」などが望ましいでしょう。
 言葉を額面通りに受け取っていては、表面的なコミュニケーションになってしまいます。言葉の奥にある相手の気持ちにまで耳を傾けることで、コミュニケーションは深まっていくのです。
 それでは、次のようなBさんとCさんには、どのような言葉を返すのが望ましいのか、考えてみて下さい。

Aあなたと同年齢の子供を持つBさんは、「あなたはご立派で、さぞやご両親にとって、ご自慢のお子さんなんでしょうね」と、浮かぬ顔をしてあなたに言いました。
Aの解説

B1週間の予定であることを伝えて、旅に出ようとしたあなたに対して、親友のCさんが「いつ帰るの?」と尋ねました。
Bの解説

トレーニング・プログラム

 face to face のコミュニケーションが円滑となり、人や組織が成長するコミュニケーション・トレーニングを目指して、幾つかの方法を開発しています。職場、学校、地域などで展開しているトレーニング・プログラムの一例を、ここに紹介しましょう。

<その1>
名 称:接客スタッフのためのコミュニケーション
     スキル・トレーニング
ねらい:トレーニングを通して接客能力を磨く。
方 法:ワークショップ(演習)
対 象:接客スタッフ40名
日 時:○年○月○日 9:30〜16:00
場 所:○○会議室
進 行:
09:30 集合
10:00 導入講義
      マインドとテクニックとスキル
      コミュニケーション効果
11:00 コミュニケーション意欲を高める
      ア行(母音)トーク、サイレント・トーク
12:00 昼食
13:00 コミュニケーション技法トレーニング(1)
      うなずき、相槌、繰り返し
14:00 コミュニケーション技法トレーニング(2)
      要約、共感
15:00 スキルアップのためのケーススタディ
16:00 終了
<その2>
名 称:スタッフ・管理職のためのコミュニケーション
     スキル・トレーニング
ねらい:トレーニングを通して人と組織を育てる。
方 法:ワークショップ(演習)
対 象:スタッフ及び管理職40名
日 時:○年○月○日 9:30〜16:00
場 所:○○会議室
進 行:
09:30 集合
10:00 導入講義
      組織内のコミュニケーションと人間関係
      役割に基づく関係と感情に基づく関係
11:00 感情に基づく関係を改善・向上する
      相性テストと相互理解
12:00 昼食
13:00 創造的な話し合いの能力を高める
      ブレーンストーミング
14:00 合理的な話し合いの能力を高める
      集団討議「栄養学教室」「地理学教室」
15:00 危機対処能力を高める
      ブラインド・ワーク
16:00 終了


※詳しくは次の本やビデオで

・諏訪茂樹『人と組織を育てるコミュニケーション・トレーニング』日本経団連出版
・諏訪茂樹『対人援助とコミュニケーション -主体的に学び、感性を磨く-』中央法規出版

・諏訪茂樹『コミュニケーション・スキルを磨こう -医療・福祉サービス利用者とのよりよい関係を目指して-』ビデオ中央法規出版
 ビデオ見本はこちら(WMV:5MB)



HOMEのトップで毎月紹介しているア行トークの問題と正解はこちら

ア行トークは本来、言語障害(構音障害)の人ともメッセージを共有できるようにと、考え出されたトレーニングです。言語障害の人をからかうような態度で臨まないで下さい。


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ア行トークを試みるためのワークシートはこちら(Word file




































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サイレント・トークとは口の動きだけでメッセージを伝えるトレーニングのことであり、本サイトの Photo & Diary とは関係ありません。


















感情に基づく関係は次の「人間関係はめんどくさい?」を参照。

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