司馬聡の日記

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2006/07/15(Sat)  ルーヴル美術館展
「ルーヴル美術館展 古代ギリシア美術・神々の遺産」(東京藝術大学大学美術館)。古代ギリシアの彫刻、陶器など134点を展示。土曜日だけあってかなりの混雑。

展示の大半は彫刻作品で、ローマ時代の模刻がほとんどである。やはり帝政期の作品が多いようだ。

最も印象に残ったのは「アフロディテ」、通称「アルルのヴィーナス」。前1世紀の制作で、前360年頃のプラクシテレス原作とのこと。衣などのリアルな表現が目を引いた。

2006/07/14(Fri)  若冲と江戸絵画
東京国立博物館でまず常設展を少し見た後、「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」展を観覧。

展示は「京の画家」「江戸の画家」「江戸琳派」などのセクションに分けられていた。三番目のセクション「エキセントリック」は、大半が伊藤若冲の作品。独特の「桝目描き」で描かれた「鳥獣花木図」の色彩の美しさに惹きつけられた。

最後の展示室では、屏風などがガラスケースを用いず露出展示されていた。暗い展示室の中で照明が刻々と変化し、作品の表情の移り変わりを味わうこともできる。「源氏物語図屏風」、「簗図屏風」、山口素絢「夏冬白鷺図屏風」など、どの作品も見ごたえがある。

一番最後の円山応挙「懸崖飛泉図屏風」は、左隻が八曲、右隻が四曲という異色の屏風。作者の意図どおり「く」の字に配置され、応挙ならではの空間表現に感銘を受けた。

2006/06/17(Sat)  ウィーン美術アカデミー名品展
近鉄の急行で津へ。名古屋から1時間ほどかかる。思ったより遠いという印象。津、というか三重県を訪問するのは初めてである。何度か通過したことはあるが。

「ウィーン美術アカデミー名品展」(三重県立美術館)。ルネサンス期から19世紀末までの約80点を展示。

展示の始めはマイテンス「女帝マリア・テレジアの肖像」。本などでよく見かける、有名な肖像画だ。他にはルーベンス「三美神」、レンブラント「若い女性の肖像」やクールベの風景画などが印象深い。

常設展も観覧。佐伯祐三や村山槐多の作品、ムリーリョ「アレクサンドリアの聖カタリナ」などが展示されていた。

2006/05/07(Sun)  長浜・彦根 三日目
雨の中、再び長浜へ移動。最初に北国街道・安藤家を見学した。北大路魯山人ゆかりの「小蘭亭」も公開されていた。

そのあとは総持寺へ。境内の牡丹が見ごろを迎えていた。この寺には仏像等もあるのだが、拝観には予約が必要との事。

昼食のあと、雨が強くなってきたが、めげずに神照寺を拝観する。住職の案内に従い、まず本堂で千手観音立像、そのあと収蔵庫で金銀鍍透彫華籠、毘沙門天立像、不動明王像などの寺宝を見せてもらった。

2006/05/06(Sat)  長浜・彦根 二日目
ホテルから徒歩で彦根城へ。

始めに彦根城博物館を観覧。表御殿を復元した展示などを見た後、「彦根屏風」をじっくりと鑑賞。非常に繊細な筆致で描かれていることがわかり、図版などで見るのとは印象が大きく異なる。

博物館を出たあとは、櫓や天守、庭園「玄宮園」などを順に見て回る。遅い昼食のあと、井伊直弼ゆかりの「埋木舎」も見学。城周辺を散策する。

2006/05/05(Fri)  長浜・彦根 一日目
JRの快速を乗り継ぎ長浜へ。途中、米原駅ではSLも見ることが出来た。

長浜駅周辺を少し散策した後、長浜港から船で竹生島へ行く。竹生島神社の本殿や、宝厳寺の観音堂・唐門・船廊下など見た後、宝物館も観覧。鎌倉時代の「釈迦三尊像」が目を引いた。次の船が出るまでの間の、やや駆け足での拝観となった。

長浜に戻り、長浜城歴史博物館へ。滋賀県の文化財や、山内一豊・千代にちなんだ展示を行っていた。天守閣から琵琶湖の風景を眺める。

長浜の市街地へ戻り、大通寺で大広間、書院などを拝観。狩野山楽・山雪・永岳、岸駒、円山応挙らが競うように腕を揮った障壁画の数々が圧巻であった。

そのあとは長浜の商店街を散策、夕食の後彦根へ移動し宿泊。

2006/04/29(Sat)  京都・二日目
JRと地下鉄で、日野の法界寺へ。平安建築の阿弥陀堂で、阿弥陀如来坐像や堂内の壁に描かれた絵画を拝観。堂内に照明はなく、薄暗い。外から差し込む自然光だけが明かりとなっている。

地下鉄で小野へ移動、昼食のあと随心院へ。特別公開の「愛染曼荼羅」は、緑を基調とした色彩が印象に残る。

次に勧修寺へ。ここでは、御所の移築である書院の内部が特別公開。土佐光起「近江八景図」、土佐光成「龍田川紅葉図」の障壁画を鑑賞。私の目には、やはり父の光起の方が技量が勝るように思われた。

最後に山科へ行き、疏水の道をしばらく散策してから帰途へつく。

2006/04/28(Fri)  京都・一日目
京都駅からバスで、上賀茂神社へ。境内に小川が流れ、清らかな印象を受ける神社である。拝観料を払い、神職の案内で本殿、権殿を拝観。

バスで下鴨神社へ移動、糺の森を散策する。新緑が美しい。

京阪電車で移動、京都国立博物館へ。まずは平常展で、修理完成記念として特別公開中の醍醐寺蔵「大威徳明王坐像」を見た後、絵画のコーナーで狩野元信、円山応挙、蘆雪の作品や、平安・鎌倉時代の仏画などを観覧。

次に特別展「大絵巻展」を観覧。「信貴山縁起絵巻(飛倉巻)」は昨年も見たが、やはり感銘を受ける。高階隆兼筆「玄奘三蔵絵」にもかなり興味を引かれた。濃密な色彩と丁寧な筆遣いが印象に残る。

2006/04/15(Sat)  花鳥画の煌き ほか
展覧会を立て続けに2つ見た。

始めに「花鳥画の煌き 東洋の精華」(名古屋ボストン美術館)。中国・日本・朝鮮の花鳥モチーフの作品を展示。狩野雅楽之助「花鳥図屏風」がこの展覧会の目玉だったが、やはり見ごたえがあった。それにしても、展示品の数に比べ観覧料が高すぎる。

次に「木村定三コレクションの江戸絵画」(愛知県美術館)。掛軸など小品が中心の展示。歌川豊春「遊女図」や山本梅逸の山水画などが特に目を引いた。この展覧会では一部の作品について、ガラスケースに入れない展示(露出展示)が試みられていて、好印象を受けた。

2006/04/08(Sat)  最澄と天台の国宝 ほか
東京国立博物館の展覧会を見てきた。

「国宝 天寿国繍帳と聖徳太子像」。天寿国繍帳は、飛鳥時代の旧繍帳の方が鎌倉時代の新繍帳よりも断じて保存状態が良い。どこが旧繍帳か、一目で見分けられるほどだ。これほど状態に差があるとは思わなかった。他に聖徳太子像(七歳像)、聖徳太子絵伝も展示。

特別展「最澄と天台の国宝」。比叡山延暦寺を始めとする全国の天台寺院に伝わる文化財を展示。中でも印象に残ったのは仏像。黒石寺の持国天・増長天、延暦寺の四天王、鞍馬寺の毘沙門天、観世音寺の兜跋毘沙門天などなど、どれも魅力的だった。
展覧会の目玉の一つである、聖衆来迎寺の「六道絵」も非常に見ごたえがあった。

2006/03/06(Mon)  京都・三日目
いったん京都駅へ出たあと、バスで北野天満宮へ。雨の中、梅園を見て回る。見ごろとはいえないものの、かなり咲いていた。

京福北野線で妙心寺へ移動。昼食の後、特別公開の塔頭を見て回る。最初の隣華院では、長谷川等伯や狩野永岳の襖絵を拝観。いずれも保存状態の良さに驚かされた。次の春光院でも狩野永岳の襖絵を見る。こちらは少し痛みが目立つ。ここでは南蛮寺の鐘という、珍しいものも見ることができた。大通院では山内一豊・千代夫妻の廟を見る。

最後に、これは特別公開ではないが桂春院を拝観。狩野山雪の襖絵を見る。庭園を歩いてみると、まるで山の中に分け入ったような感じがした。抹茶をいただいて帰る。

2006/03/05(Sun)  京都・二日目
今日は「京の冬の旅」で特別公開中の寺を中心に回る。

始めに宝鏡寺。この寺は「人形寺」として知られており、さまざまな雛人形が展示されていた。円山応震の襖絵、円山応挙の杉戸絵なども見ることができた。

次に三時知恩寺。狩野永納の「花鳥図屏風」、円山応挙の襖絵「えり漁図」などを見た。

祇園へ移動、「いづう」でさば姿寿司の昼食。

午後はまず建仁寺から。両足院で庭園と長谷川等伯の襖絵、伊藤若冲の「雪中雄鶏図」などを見る。開山堂では原在中の襖絵・杉戸絵や栄西禅師の墓所である祠堂などを拝観。

その後は六道珍皇寺へ。友人Wが事前に拝観申し込みをしており、本堂の庭にある「小野篁冥土通いの井戸」や仏像などの寺宝について、住職が丁寧に説明してくださった。

最後は、すぐ近くにある六波羅蜜寺。本堂と、宝物館の仏像を拝観。

この日は清水の「奥丹」で夕食の予定だったが、閉店に間に合わなかった。他の店を探したが、休みだったり満席だったりして、結局ホテル近くの居酒屋で夕食となった。

2006/03/04(Sat)  京都・一日目
京都通の友人Wとの2泊3日の旅行。京都駅で待ち合わせ。

昼食の後、JRと地下鉄で小野駅へ。勧修寺を拝観。梅の古木「臥竜老梅」が花を付けていた。

次に随心院へ。ここの梅園は全く咲いていなかった。本堂、書院や小野小町の文塚などを見る。

徒歩で醍醐寺へ。ここは2度目の訪問である。まず三宝院を拝観。庭園は修復中だそうで、池の水が抜かれていた。

醍醐寺境内に入る。西日を受けて輝いて見える五重塔に感銘を受けた。金堂を始めとする諸堂を見て回る。

最後に、醍醐山上にある上醍醐を目指す。これは初めての挑戦だ。途中の山道が思っていた以上に険しく、日頃の運動不足を思い知らされた。やっとの思いで上醍醐の境内に到着。室町時代の清滝宮本殿、平安時代の薬師堂、桃山時代の如意輪堂・開山堂と、時代ごとの特色がよく表れた魅力的な建築群を見て回る。

下山すると日はすっかり落ちていた。醍醐駅から地下鉄で京阪三条駅へ。先斗町の「ますだ」で飲みつつ夕食。

2006/02/04(Sat)  岡崎
明日まで開催の「大原美術館展 古典になった前衛たち」を見るため、岡崎市美術博物館へ行く。東岡崎駅からバスで同館へ。前回、同館を訪れたときと同様いい天気だが、寒い。

「ルノワール、マティスからフォンタナまで」と題し、大原美術館のコレクションから67点を展示していた。小出楢重、ルソー、李禹煥などの作品が特に興味を引いた。

館内のレストランで昼食の後、バスで東岡崎駅へ戻る。部活動帰りの高校生で、バスは超満員。

駅から再びバスで、今度は大樹寺へ向かう。バス停からしばらく歩くと、立派な山門が見えてくる。

来てからはじめて知ったのだが、この寺では収蔵庫で襖絵・杉戸絵を見ることができるという。描いたのは冷泉為恭。為恭の名は知っていたが、ここに作品があるとは知らなかった。

本堂で拝観料を払い、大方丈を見たあと収蔵庫へ。ここに収められている襖絵などは、かつては大方丈にあったものだ。

その後は位牌堂へ。ここには松平家歴代当主・徳川歴代将軍の位牌がある。大きく立派な位牌がずらりと並んだ様はなかなかの壮観。奥には大きな厨子があり、中に徳川家康の木像が鎮座している。厨子は仏殿を模した見事なものだ。

境内にある鐘楼や多宝塔を眺めたあと、寺を出る。大樹寺のかつての総門(今は小学校の門になっている)も見た後、南へ向かってひたすら歩く。

最後に訪れたのは伊賀八幡宮。社殿だけでなく、その前にある随神門や、石橋、石鳥居なども立派なものだった。境内が柵で仕切られており、社殿に近づけないのが残念である。

2006/01/22(Sun)  東博平常展
一昨日見ることができなかった平常展を見るため、再び東京国立博物館を訪れた。今回の目当ては二つ。

「屏風と襖絵」のコーナーに展示されていた円山応挙「波涛図屏風」は、金剛寺の襖絵を二曲一双の屏風に仕立て直した作品。波や岩の形を三次元的に描こうという意識が確かに感じられ、感銘を受けた。

次に国宝室へ行き、長谷川等伯「松林図屏風」を見る。さすがに多くの人がいて、長時間見入っていた。私が同作品を見るのはこれが四度目。前回見たのは二年前、やはり東博で展示されたときだと思う。

特別展示「犬と吉祥の美術」など、本館2階の他の展示も見た。「龍きん起雲図」、「朝顔狗子図」と、応挙の作品をさらに二点見ることができた。

2006/01/20(Fri)  書の至宝
「書の至宝 日本と中国」展を見るため、久しぶりに東京国立博物館を訪れた。

展示の最初の方は混んでいたので、そこはひとまず飛ばして途中から見はじめた。しかしだんだん閉館時間が迫ってきたので、最後の方は流す。見終わったところで最初に戻ると、今度はさすがにすいていた。王羲之、欧陽詢、空海など、本展の目玉的な作品を鑑賞。

最も印象に残ったのは、藤原定実の「古今和歌集(元永本)」。きらびやかな文様を刷り出した料紙の上に、非常に細く流麗な仮名文字が書かれた作品である。

2005/11/20(Sun)  国宝 源氏物語絵巻
JR大曽根駅からしばらく歩いて、徳川美術館へ。入館後真っ先に向かったのは、特別展「国宝 源氏物語絵巻」の会場である。五島美術館の所蔵品や断簡類もあわせて展示されるのは、10年ぶりのことだという。

覚悟していた通り、会場はかなりの混雑。作品が絵巻物だけに、混んでいるとまったく何も見えない、ということになりかねない。だがしばらくすると、いくらかすいてきた。おかげで、展示の始めから終わりまでしっかりと見ることができた。

今年完成したばかりの復元模写も、全体の半数ほどが展示されていた。原本がいかに変色・退色してしまっているかがわかり、興味深い。

常設展示も少しだけ見た。「青蓮院稚児草子」は、室町時代の絵巻物。素朴で温かみのある筆遣いと色使いが、源氏物語絵巻と好対照に思われた。

徳川美術館は、想像していたよりもずいぶん大きな美術館だった。全ての展示をじっくり見たら、丸一日ぐらいかかってしまうかもしれない。

2005/11/13(Sat)  犬山
犬山駅から犬山城へ向かう。城下町の面影を残した町並みを眺めながら歩く。

好天にも恵まれ、犬山城は観光客でにぎわっていた。天守に入り、急な階段を上って、最上階から景色を眺める。眼下に木曽川が流れ、少し遠くに山並みが連なる。

城を出て、入場券が共通の犬山市文化史料館へ入る。「付家老展」開催中で、「成瀬正成像」、狩野探幽筆「成瀬正虎像」などを展示していた。

昼食の後、特別公開を開催中の有楽苑へ。まず旧正伝院書院へ入り、狩野山雪の襖絵を見学。その後、茶室「如庵」へ入る。

如庵は特別公開をしていないときでも、外から内部を覗き込むことはできるそうだが、外から見るのと、中に入って見るのとでは、印象がずいぶん違うと感じた。また、写真などで見るとそこそこ広く見えるのだが、実際はとても狭いこともわかった。床の間の掛け軸は、有楽斎直筆の書状とのこと。

如庵を出て再び書院へ戻り、狩野常信、長谷川等伯などの襖絵を見学。間近からじっくりと堪能することができた。

最後に、弘庵で抹茶とお菓子をいただいて帰る。

2005/11/05(Sat)  美濃の仏教美術 ほか
名鉄岐阜駅からバスで、岐阜市歴史博物館へ。「美濃の仏教美術」展を観覧。来振寺「五大尊像」の国宝指定を記念して開催された展覧会である。五大尊像のほかに、護国之寺「金銅獅子唐草文鉢」と円仁記「入唐求法巡礼行記」の二つの国宝と、さまざまな仏画なども展示されていた。

五大尊像は、明王の体に施された陰影や、渦巻状の炎など、独特な描き方がされ、一目見ただけでも強い印象を受ける。中でも「降三世明王像」は色彩がよく残っており、明王が着ている衣や炎の赤が鮮烈である。

2階の常設展示もざっと見てから博物館を出る。岐阜公園を少し散策し、昼食の後、バスで名鉄岐阜駅へ戻る。JR岐阜駅まで歩き、電車で西岐阜駅へ。ふれあいバスで岐阜県美術館に到着。

「マリア伝説とルネサンス プラート美術の至宝展」。プラート市立美術館の所蔵品より、中世・ルネサンスからバロックまでの美術品約60点を展示。

本展のメイン、フィリッポ・リッピとフラ・ディアマンテ「身につけた聖帯を使徒トマスに授ける聖母」は、描かれた人々の衣服や聖母の棺に咲くバラなどに、さまざまな色彩が満ちあふれた作品だった。

2005/10/30(Sun)  三浦半島 二日目
朝食のあと、宿を出る。友人Tの一家とはここでお別れ。残りのメンバーはKさん、Uさんの車に乗り、まずは城ヶ島へ。以前にもこの旅行会で訪れたことがあったが、今回も灯台の前で記念撮影。

三崎港で買い物、昼食の後、今年オープンしたばかりの「長井海の手公園 ソレイユの丘」へ。一面のコスモス畑や牧場ふうの広場など、さまざまな施設がある園内を散策した後、園内の浴場で入浴。浴室からは海も見え、露天風呂もあった。

公園を出たところで解散となる。FさんとWと私の3人は、Uさんの車で三崎口駅まで送ってもらい、京急線で帰る。Wと金沢文庫で、Fさんとは横浜で別れる。

2005/10/29(Sat)  三浦半島 一日目
恒例の、大学時代の仲間たちとの旅行。今回は集合時刻が遅いので、現地へ行く前に寄り道をする。

新幹線を新横浜で降り、横浜線・京急線で金沢文庫へ。神奈川県立金沢文庫で「茶と金沢貞顕」展を観覧。中国渡来の茶器や古文書などとともに、「四将像」のひとつ、北条顕時像も展示されていた。予想はしていたが、粗略な筆遣いであまり上手とも思えず、「これが国宝?」というのが正直な感想である。

次に、隣接している称名寺へ。手前に朱塗りの反橋が架かった池があり、中景に金堂と釈迦堂、遠くには山という景色が絵画的だ。秋晴れの空もあいまって、美しい眺めである。

金沢文庫から一駅、能見台へ。友人Wの家へ遊びに行く。音楽を聴くなどして、しばしの時を過ごす。

Wが買っておいた日本酒とワインを持ち、二人で今日の集合場所の三浦海岸駅へ。ここで先輩Kさん一家、Fさんと合流。酒のつまみなどを買ったあと、Kさんの車で今回の宿、「たつみ荘」へ移動。ちなみにKさんの車はちょうど今日、納車したばかりとのこと。

宿に到着後しばらくして、友人Tの一家も到着。夕食があらかた終わったところで、先輩Uさんがいつものように遅れて到着。

夕食後はみんなで部屋に集まり、酒を飲みつつ歓談。最後はいつの間にかUNO大会となり、夜更けまで続いた。

2005/10/23(Sun)  佐伯祐三展
西武池袋線・中村橋駅のそばにある練馬区立美術館で、「佐伯祐三―芸術家への道―展」を観覧。最終日とあって、かなり混んでいた。

油彩画・水彩画など140点が、美術学校時代、第一次渡欧時代、下落合時代、第二次渡欧時代と、年代順に展示されていて、画風の変遷をたどることができた。作品点数が多いのに、観覧料がわずか500円ということも特筆に価する。

第二次渡欧時代の作品には特に感銘を受けた。以前、東京国立近代美術館で見て衝撃を受けた「ガス灯と広告」も、このセクションに展示されていた。

2005/10/22(Sat)  三井家伝世の名宝
東京・日本橋の三井記念美術館を訪れた。三井文庫別館を移設し、先日オープンしたばかりの美術館である。重要文化財の三井本館の中にあるため、展示品だけでなく建物を見る楽しみもある。

「美の伝統 三井家伝世の名宝」を観覧。目当ては円山応挙「雪松図屏風」である。近づいて見たときよりも少し遠くから見たときの方がリアルに見えるという、応挙の屏風絵の特徴がこの作品でも見られた。離れたところから見ると、ほとんど写真のように見えるほどであった。

この他には、桃山・江戸時代の茶道具や室町時代の能面などが展示されていた。

2005/10/09(Sun)  魅惑のサマルカンド
金山から名鉄に乗り、東岡崎駅で下車。名鉄バスで、岡崎市街を見下ろす丘の上にある、岡崎中央総合公園へ。岡崎市美術博物館はこの公園の中にある。

開館まで少し時間があったので、美術博物館の周辺を散策。この館は丘の斜面を利用して建てられており、よく工夫されたデザインである。そばには森に囲まれた池があり、池の上を渡って森の中を散策することもできる。美術館としては申し分のない環境だ。気持ちの良い秋晴れだったので、心の底から散策を楽しむことができた。

館に入り、「偉大なるシルクロードの遺産展 魅惑のサマルカンド」を観覧。展覧会は4つのセクションに分けられていた。

最初のセクションは、アケメネス朝ペルシアの金銀製品などを展示。次はクシャン朝のセクション。粘土製の「騎馬像」や巨大な「菩薩立像」など、見ごたえがある。

三番目のソグド人のセクションは点数が少なかったが、「壁画」は本展の圧巻であった。王と貴族たちの宴会などが描かれており、岩彩の色は少しくすんではいるものの、美しい。ガラスで隔てられておらず、じかに見ることができたのがうれしい。

最後はイスラム美術のセクション。ウズベキスタン、タジキスタンの人々の生活用具や婚礼用の衣装などが展示されていた。

展覧会の後、館内のレストランで昼食。ガラス張りの開放的なレストランで、眺めも良い。

その後は、ウズベキスタンから帰国された加藤九祚先生による「カラ・テパの発掘について」と題された講演を聴く。人数の制限があったため講演会場に入ることはできなかったが、ホワイエに置かれたテレビで講演の様子を見ることができた。

講演ではまず、先生の生い立ちから発掘に従事するまでの経緯が話された。シベリアに抑留された時のことや、平凡社で百科事典のセールスの仕事をしていた時の話なども交えられ、興味深いお話だった。最後にスライドを交え、遺跡の様子や出土品について説明された。遺跡の規模はとても大きいが、砂漠での発掘は全て手作業で、機械は一切使っていないという。

講演が終わった後、先生のお姿をじかに拝見することができた。立居振る舞いもしっかりしていて、とても83歳とは思えない。講演は1時間半の予定だったが、なんと1時間もオーバーしてしまった。内容は面白かったが、このあと予定があったので、いつ終わるのか気が気でなかったというのも正直なところ。それにしても、先生の疲れを知らない話し振りには驚かされた。

2005/09/24(Sat)  浜松・浜名湖 二日目
浜松市街からバスに乗り、再び舘山寺温泉へ。舘山寺港から遊覧船に乗って浜名湖を観光した後、昼食にひつまぶしを食べる。

舘山寺の遊歩道を散策。うっそうと木々が茂り、山の中のようでもあるが、すぐ下には湖面も見える。

再びバスに乗る。弁天島へ行くものと思っていたそのバスだが、これは私の勘違いで、その手前の村櫛止まりだった。しかも、弁天島へ行くバスは本数が非常に少ないことが判明。しかたがないのでそこで折り返し、浜松へと戻る。

浜松から普通列車で豊橋へ。特別快速に乗り継ぎ、金山で下車。


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