〜アペンドストーリー@ 第10話 変わらない4人〜
俺とめぐみはそのまま駅に着いた。
駅に着いたとき、そこには徹と真子がいた。
「やあ」
「おはよ、真一、めぐみ」
「徹・・・」
「徹君・・・」
俺とめぐみは昨日の事もあって、そこで言葉に詰まってしまった。
「それにしても朝から熱いわねー」
「真一らしいね」
「え?」
「・・・あ!」
俺達は手を繋ぎっぱなしだったのだ。
まあ、別に気にするものでもないのだが・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
案の定めぐみは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
まあ、それでも手をはなさないのがめぐみらしいんだが。
「それにしてもやっとくっついたのね」
「よかったね」
「それにしてもあんなことまでしてやんないと気づかなかったわけ?」
「だよね」
「しかも『俺じゃめぐみを幸せに出来ない』とかって言っちゃってさ」
「そうそう」
「別に若いんだから今を楽しめばいいのにねえ」
「うんうん」
「・・・あの、話が見えないんだけど・・・」
「私も・・・」
俺達は勝手に話を進める2人に言った。
「あ、気づいてなかったんだっけ」
「真一らしいね」
「だからなんなんだよ」
「真子ちゃん、徹君、ちゃんと説明して・・・」
めぐみはもう訳が分からないという顔をしている。
「つまりね、昨日のあれは・・・」
「あれは・・・?」
俺達2人は同時に聞いた。
「あれはね、あなた達2人をくっつける」
「くっつける?」
「演技だったわけ」
「そういう事だよ。ね、真子ちゃん」
「え、えんぎぃ〜〜〜〜?!」
「そ。あんたたち2人が一向に進展しないから、見かねた徹が
提案してきたのよ。あんた達2人をくっつけてあげようって」
「あ、俺が言ったってのは言いっこなしって約束したのに」
「あ、ごめん徹」
「それじゃ、もし徹の告白にめぐみが『うん』って言ったらどうするつもりだったんだよ!」
「別にめぐみちゃんが真一の事が好きっていうの、知ってたし」
「わかりやすかったもんね」
「というか、自分でも気づいてたんだよね、真一」
「〜〜〜〜〜!!!」
俺達はしてやられたってわけだ。
「それにしてもおかしかったわね〜、あの時の真一ったら」
「めぐみちゃんもかわいかったしね『それでも私は真君が好き』だってさ。
よかったじゃん、真一」
「お・・・お前らーーーー!!!」
俺は2人に飛び掛かった。
「あははははっ、まあ、よかったじゃんか、気持ちが通じてさ!
だ、だから落ち着こうよ、ね、真一!」
「そ、そうそう、落ち着きなさいよ真一・・・って、きゃーーー!」
俺は逃げ出した2人を追いかけた。
ま、感謝したいとこなんだが・・・。
「とりあえず、真子にはあのビンタのお返しがあるんだよ!
それに徹もだ!めぐみを泣かせやがって!」
「だ、だから成り行きなんだってば!!!」
「もう勘弁してよ真一〜〜〜!!!」
「ゆるさ〜〜〜ん!!」
後ろでめぐみが楽しそうに俺達のドタバタを見ている。
「め、めぐみっ!真一の彼女なんでしょ!真一に止めろって言ってよ!」
「め、めぐみちゃんっ!真一を止めてよ!」
「めぐみ!ああ言ってるけどどうする?!」
「う〜ん・・・おしおきだね!」
めぐみが悪戯っぽい顔で言う。
「そういうわけだーーー!!!」
「ええ〜〜〜ん!!」
「なんで〜〜〜!!」
俺は2人を追いかけながらふっとめぐみを見た。
それに気づいためぐみが俺を見て微笑んだ。
(ずっとこの4人でいれたらいいのにな)
めぐみは、走りまわる3人を見てそう思った。
「いつまでも一緒だよね・・・真君、徹君、真子ちゃん・・・」
初夏の風が、4人の間を通り抜けていった。
〜To be continued?〜
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