モデルガン 〜槇村の形見〜  COLT LAWMAN MK III .357 MAGNUM

 近況と言いながらいきなりコレか、という声もあるが――書いてしまう。
 モデルガンを買った。私は、銃器全般に詳しい、いわゆるガンマニアではなく、一部のリボルバーを偏愛しているにすぎない。その私が買ってしまったのが、コルト ローマン マークV 357マグナム ニューモデル 2インチバレル、一般にニューローマンと呼ばれている銃である。
 MGCというモデルガンのメーカーがあって、どうもあのタイトーの子会社らしいのだが、ニューMGCという直営店もいくつか経営している。実は何年か前から目をつけていたのがこのMGCのニューローマンだった。もっとも私の知る限り、このモデルを発売しているのはここだけなのだが。なぜこの銃なのかというと、週間少年ジャンプ黄金時代の名作「シティーハンター」に登場する、主人公・冴羽リョウ(けものへんに「僚」のつくり。文字コードの関係で漢字が出ません。unicodeにはあるんだけどね)の相棒・ 槇村秀幸 が使っていた銃なのである。
 世間一般では、造形美・性能ともに評価の高いコルトパイソン357マグナムの方が、知名度も人気もある(冴羽リョウが使うのもコレ)。昔は私自身も御多分に漏れずパイソン大好き少年だった。しかしこれはあまりにミーハー趣味に過ぎる、ということで、現在はシブ目のローマンを愛好している。無論パイソンも好きだけどね。
 さて、MGCは昔、ローマンのオールドモデル、俗に言う「ローマンクラシック」を発売していたのだが、わりと最近になってニューローマンのヘビーウェイト、つまり金属モデルを発売した。何故こんなマイナーな銃を?と思っていたのだが、直営店のニューMGCではパイソン2.5インチバレルと並んで「あぶない刑事」の映画で主人公が使っていた銃、と銘打ってディスプレイしてあったので、どうやらあぶない刑事人気を当て込んで発売したらしい。傍証となる事実として「あぶない刑事リターンズ」で使われた銃(毎回違うようだ)は、版権を取って「タカ・カスタム」とか何とかいう商品名で売り出していた。
 これらを総合して考えると、MGCは「あぶない刑事」の銃という位置づけでニューローマンを発売したわけだが、その「あぶない刑事」の元ネタはシティーハンターではないか?…考えすぎ、コジツケだと言う前に聞いてくれ!パイソンはいいとして、その相棒の銃がローマンというのは偶然にしては出来過ぎだ。ショートリボルバーは他にいくらでもあるし、コルト社にこだわったとしてもキングコブラ、デテクティブスペシャルなど遙かにメジャーな銃があるではないか。ローマンを選ぶ理由がない。あるとしたら、パイソン&ローマンのシティーハンターコンビを意識したのではなかろうか。…やっぱ、うがちすぎかね。
 それにしても、MGCが「あぶない刑事」に目をつけたのは、まぁ斬新ではあるが、どのくらい反響があったのだろう。普通の「あぶない刑事」ファンはモデルガンを買おうなんて発想はないだろうし、逆にガンマニアが国内の刑事ドラマを熱心に見ているとも思えないのだが。たまたま両方好きな人間も無論いるだろうけど、因果関係があるとは思えない。まあ、槇村が好きという理由でニューローマンを買った私が一番珍しいのだろうけど、おそらく。 
 この業界、意外に新陳代謝が早いというか、1,2年前はよく見かけたニューローマンが、いざ買おうとしたら見つからないので焦った。上野と新宿のニューMGCには両方にあったはずなのになくなっているし(店員の態度が悪かったぞ。だからマニアは!って一般化するのはよくないね)直営店でも見つからないのでは絶望かと思ったのだが、意外にも自宅から一番近い、高田馬場のアンクル新宿店という店でアッサリ見つかった。ここは絶版モデル、珍品などマニアックな品揃えがウリらしい。助かった。
 銃自体のことを全然書いてない気がするので最後に。といってもローマンに関する資料は良いものがないのでよく知らないのだが(要するにマイナーだってことだ)、ニューモデルとオールドモデルの違いは、シリンダーの軸に付いているローディングバー(これを押して排莢する)の部分である。オールドモデルではバーが剥き出しになっているのに対し、ニューモデルはバレルのすぐ下に、バーを収納する部分(名称は忘れた)が伸びている、いわゆるスナッブノーズ(単に銃身が短いこともこう言う)で、コルト特有のデザインになっている。…どうも私自身よく知らないような用語の羅列になってしまった。もっと勉強しておきます。しかしこれのどこが近況なんだ?


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