超実用・現場用語辞典
ほんとにあっているかどうかはあやしいです。
少なくとも、僕はいままでこれらの言葉をこんな意味で使っていました。
でもあんまり使わなくなってきましたね、なんか。でも忘れちゃうのも惜しい気がして。

(みなさんの現場用語を大募集します:こちらまで→senzaki@triceratops.info)
あ行
か行
 さ行
た行
な行
は行
ま行
や〜ん
 
用語
解説
用例
あし 撮影現場で「あし」といえば、三脚のこと。照明スタンドも「あし」と言う。 C「あし、俺がもつから、ジュラケ頼む」
制作が「あし代」といえば、交通費。「あごあし」は食費と交通費のこと。 「そのギャラ、あごあしは別ですよねえ」
あたま 主に編集の現場で。カットの先頭の事。 D「そのカット、頭から5秒10フレで切ってください」
アンダー 撮影の現場で。映像の明るさが暗いこと(雰囲気のことではなく) C「ここ暗くてさ、どうしてもアンダーになっちゃうんだよね」
イマジナリーライン 登場人物の位置関係や方向性が混乱しないようにするための、コンテ上、撮影上、編集上の法則。
これを無視すると、人物の左右が入れ替わったり、左右の方向が入れ替わったりして見ている人が混乱するとされる。
混乱させたい場合はこれをあえて無視すれば良いので、ディレクター、カメラマンは、知っておくと便利な法則。
撮影の際は単に「ライン」と呼ばれることも多い。
C「監督、そこだと、ライン超えちゃうんすけど」
D「うっせえなぁ!」
イメージっぽく ディレクターが、どう撮ったらいいのかわかんなくなった時にまま使われるフレーズ。
これを聞いたカメラマンは、ルーズなパンワークや、焦点深度の浅いレンズでピン送りを多用するルールになっている。あえて明るい部分を白く飛ばした映像も「イメージっぽい」とされる。
D「なんかこう...なんていうか...イメージっぽい感じで...」
C「ああ、ボケでね」
インサート これは使われる場面によって様々な意味になる。
コンテ作成時では、雰囲気を出したり、場面転換をしたり、場所の移動を表現するための「ちょっとした良い絵」のこと。
昼のシーンから夜のシーンに切り替わったときに「満月のカット」をいれたりすること。
「この花のインサート、クサイからやめない?」
撮影時においては、一般にはコンテの「インサートカット」のことをさすが、台本には書いていない、雰囲気を出すためのカット、という意味合いがつよい。いわゆる「エキストラカット」のことをさす場合もある。 C「ちょっと、インサート撮ってるから先にいってて」
編集時においては、ある長いカットをつないだあと、そのカットの中に短い別なカットを差し込んでいる編集方法のことをさす。
インタービューでしゃべっている長いカットの中に、話に関連した映像を差し込んでいくような場合。
D「このコメントの中に、コンサートの絵をインサートしよう」
インチ 幅が1インチもある、オープンリールのビデオテープ。いまや、地方局のCM送出ぐらいにしか使われず、まぼろしになりつつある。
10年ほどまえは、高画質収録、編集のシンボルとしてこの「インチ」が君臨していた。ソニーのビルは、このインチ用のビデオデッキで建ったといううわさもある。
「え、素材インチなの?カンベンしてよ」
エキサバイト MAスタジオに普及している、フェアライト社のハードディスクレコーディングシステムで、データをバックアップするメディア。8ミリビデオのようなテープ。これを買い取っておけば、瞬時にMA時のトラック構成が再現できる。 「エキサバイト、どうします?」
「あ、今回はいいです」
開ける 撮影時にカメラの絞りを開けること。 「もう5時かぁ」
C「暗いよ、もう開けらんないよ」
「やめようか今日は」
エディットシート 編集の時にオリジナルテープの何処からどこまでを使うかを記録した表。作品の編集方法によって色々な書式がある。作成は制作かアシスタントディレクターがやることが多い。同時に、トランジションや特殊効果を書き込む場合も多い。
えりすぽ エリスポット。ライトの一種。筒状のライトで、小さな範囲に集中的に光を当てることができる。金属板に色々な形の穴をあけたもので光をさえぎり、望む範囲、望む形に照明する。装飾的な意味合いで使用することが多く、ブツ撮りなどで活躍する。
オーバー 映像や音のレベルが規定の値よりも大きいこと。ビデオの明るい部分がクリップしていたり、音が大きすぎてひずんだりする。
オープン 屋外での撮影。 「しばらくオープンやってないよなあ」
オフライン 本番編集の前の予備編集のこと。VHSの編集機を使った大雑把な編集。試行錯誤の過程。
品質的には本番編集でも、いわゆる編集スタジオのプロセスを通過していない編集もオフラインと呼ぶ。
オンライン 編集スタジオでの本番編集。コンピュータを使った編集機を使って、複数の業務用VTRをコントロールする。
カット 映像作品を構成する映像の最小単位。
VTRやフィルムカメラを止めること。
カット表 収録されたテープの中に、どこからどこまで、何が映っているかを書いた表。編集の時に重要。
カッティング 編集の時、カットをどこから始めるか、そして、どこで終えるか、どんなテンポでつなぐか、といったこと。編集そのものを指す場合もある。 「いいカッティングだねえ」
がばちょ 布のガムテープのこと。撮影現場の必需品。 「がばちょとって」
ガムテ がばちょと同じ。 「ガムテとって」
「がばちょじゃだめですか」
「同じだよ!」
カメアシ カメラマンのアシスタント.
「あのう、今回きびしいんでカメアシ無しじゃダメすかね」
C「だめ」
カンパケ 録音まで終わった映像の完成品。
カンパケる 完成させること 「あの仕事、終わった?」
「もうカンパケたよ」
きめ カメラワークの終わりの状態。 C「いまの(パンの)キメ、大丈夫だった?」
キネコ ビデオ信号をフィルムに焼き付けること。
切り返し 例えば、二人の人物、AとBが向かい合って会話をしているシーンを撮影しているとき、Aの顔の正面の次のカットがBの顔の正面であるようなカット構成。カメラの向きが逆になる。撮影現場では、単にカメラの向きを180度変えるようなときにも切り返すという場合もある。切り返しを撮るときは、照明から何から何までやり直しになるので、こうばん表でじっくり撮影タイミングを検討する必要がある。
けつ カットの終わりのこと。カメラワークでパンの終わりのことを「パンけつ」ということもある。 D「あ、今のカットのけつ、10フレ切っといて」
こうばん表 撮影時のスケジュール表のようなもの。シーンNO、カットNO、出演者、準備物、撮影時間などが、順番に書かれた表で、これの出来のよしあしが撮影の成否をわけるほど重要な表。単に「こうばん」ともいう。
コンテ シナリオをもとに、映像の出来上がりを具体的なカットとして描いたもの。カット数やカットの内容、秒数などが具体的に書かれている。目的に応じて文字だけで書かれた「字コンテ」もある。これをもとに撮影される。CGアニメなどを作る場合も非常に重要な役割をはたす。
サイズ 撮影時の画角のこと。クローズアップ、ロングショット、など。フィルムの業界とテレビの業界とでは、同じサイズでも呼び方が異なる。フィルムでアップショット=テレビでタイトショット、など。 C「サイズ、これでいい?」
D「もうちょっと寄って」
シート エディットシートのこと 「シートの間違い、一箇所100円罰金ね」
AD「げっ」
シークエンス カットがいくつか繋がったかたまり。ストーリーの最小単位。
シーン シークエンスがいくつか集まってできた、ちいさなストーリー。
しぶさん Uマチックとも呼ぶ、3/4インチ幅のカセット式のビデオフォーマット。現在ではほとんど使われない。
締まった絵 黒がしっかりとした固い画調。 「これ、もうちょっと締まった感じになんないかなぁ」
締める カメラコントローラーや、編集室のDVEなどで、黒のレベルを下げること。コントラストが上がる。 VE「ちょっと黒締めてみたんですけど、どうですか?」
しり カットの終わりのこと「カットじり」。
白カン
白カンパケ。カンパケにテロップが入る前の状態。編集時は、まず、この白カンを作って、それをもとにテロップ入れをする。この白カンがあることで、カンパケに直しが入った場合、作業が容易になる。単にしろとも呼ばれる。
白ホリ 撮影スタジオの白い背景のこと。床からはアールで立ち上がっているので、自然なグラデーションができる。
じゅんどり 台本の順番通り撮影を進めること。スケジュール的には効率が悪い場合がほとんどだが、流れが把握しやすい。 D「この部分、できれば順撮りでいきたいんだよね」
ショー 編集済みの作品のスタートのタイムコード。ここから本編スタート、のポイントのこと。通常は01:00:00:00でこれはゼロショーと呼ぶ。 「これ、5分ショーです」
深度 被写界深度。ピントの合う範囲の度合いのこと。望遠レンズを使えば深度は浅くなりピントが合う範囲が狭くなる。広角レンズを使えばその逆。また絞りを開けると浅くなり、絞ると深くなる。深度がもっとも深い状態がパンフォーカス。
すけ表 スケジュール表。
制作 映像制作のすべの段取りやスケジュールを取り仕切るスタッフ。映像制作の要だが、最近は人材不足に悩んでいる。
せっしゅ 撮影時に、撮影しているものを高くすること。
セット 撮影する環境を美術として作り上げたもの。
たちいち 役者が立つ位置。
チビモニ 撮影の時に用意される小さなモニター。
つなぎ 撮影時間が伸びて夕食が遅くなりそうなときなどに、一時しのぎに食べるごはん。 「この現場、つなぎも出ねぇ」
テレシネ フィルムで撮影された映像をビデオにすること。
でるま フィルム編集の時に、フィルムに印をつけるための筆記用具。ダーマトグラフ。色鉛筆状だが、もっとやわらかく、太い。
デジカメ デジタルスチールカメラ。
デジカム デジタルカムコーダー。ハンディカムなどミニDV方式の小型カメラを指す。
特機 クレーンや、レールドリーなど、特殊な撮影機材。
飛ぶ 明るい部分が真っ白になっている映像。
なめ 被写体とカメラの間に何かを少し入れて撮影すること。モデルの手前に少し花が写っているような場合。
ぬき 引いたショットを撮影したあとに、そのアップを撮ること。
ぬけ 被写体の後ろの空間。
クロマキー合成の時の合成の精度。
眠い絵 コントラストのない、ぼぅーっとした画面。
のせる 照明を強く当てること。
ノンリニア編集 テープ編集ではなく、デジタルデータを使って編集する編集方法で、時間軸に左右されない自由な映像ハンドリングができる。最近では「ノンリニ」と略す例も耳にする。 C「ここんとこ、もっとのせらる?」
L「大丈夫だよ」
パーマ パーマセル。紙製のテープで、白を白パーマ、黒を黒パーマと呼ぶ。撮影現場の必需品。ガムテープほど強力ではないが、印つけや、ちょっとなにか留めたい、貼りたい、というときに使う。
ハウススタジオ 住居空間のように作られたスタジオ。アパートの一室から、別荘まで、さまざま。
ハケモニ 波形モニターの略。映像信号を確認するために使う計測機器。
パチカメ スチールカメラ。スチールカメラマンをそう呼ぶ場合もある。ムービーカメラマンからの揶揄の気持ちも少し含まれているような気がする。
ばみる 役者の立ち位置などに、印をつけること。通常パーマセルを貼ることが多い。 「そこ、ばみっといて」
はれ ハレーション。レンズに照明の光が入り、レンズ内で反射すること。もやがかかったような状態になる。通常出てはいけない現象。 「ちゃんと、ハレきれよ」
はれぎり ハレーションの元になっている光源からの光をさえぎること。
ばれる 映ってはいけないものが映っていること。 「あぁっマイクがばれてる」
引く 撮影時に画角を現在よりも広くすること。
ビッグ 通常の三脚のこと。
ブイ ビデオのこと。 「ブイとスチールは一緒に撮れないよ」
プリロール 編集時に、編集点の数秒前までVTRがもどる動作。これでプレイヤー側のデッキとレコーダー側のデッキがシンクロする。
ベーカム 幅1/2インチのカセットテープを使うビデオフォーマット。現在のビデオ制作の標準フォーマット。
ヘッド 三脚のカメラを装着する部分。
ベビー ローアングルを狙うための背の小さな三脚。
ほん 台本。 「これ、いい本だねえ」
本読み ドラマ系の作品で、事前に役者を集めて台詞を読ませるリハーサル。演出意図や、登場人物のキャラクター、シーンの雰囲気をチェックする。
ポンより 例えば、人のフルショットがあって、次のカットがその人の顔のアップであるようなこと。カットつなぎで「ポンと寄る」ような編集。工夫がないとされる場合もある。
マスモニ マスターモニター。基準信号をもとに、厳密に調整されたもっとも信頼できるモニター。
ミックス MAの最終工程。マルチトラックに収録した音声や音楽を望ましいバランスで一本にまとめること。
もどし MA作業は、カンパケテープのコピーを使って行われるが、最終的にミックスした音を、もとのカンパケテープに収録すること。
やおや 被写体を、カメラ方向に傾けて置くこと。平たいものの上面が良く見えるように置く。
やりくり 編集時に、別のテープにダビングして、それをまたプレイヤーにかけ編集すること。例えば、オーバーラップは、2台のデッキから同時に再生しなければ編集できないが、素材が一本のテープにまとめて入っているようなときに、やりくりをして、ロールをわけ、オーバーラップさせる。
寄る 引くの逆。画角を現在よりも狭くすること。 「あ、もっと寄ってください」
りゃんがば 布製の強力両面テープ。
りゃんがむ りゃんがばと同じ。
ロケ 撮影のこと。
ロケセット 一から組んだセットではなく、すでに存在する場所や施設をセット的に使うもの。、
ロケハン 撮影の下見。撮影の観点から、演出の観点から、制作の観点から、スタッフそれぞれの立場で、撮影現場をチェックする。あるいは撮影現場の選定を行う。
6ミリ MAの現場で、素材を収録するために標準的に使われていたテープ。6ミリ幅の磁気テープでこれを6ミリデッキにかけ、音楽や効果音を鳴らす。また、これを鋏で切ってテープで貼るなどして編集も行う。最近ではCDやMD、ノートパソコンにとって変わられている。

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