Avid社にFreeDVをもらいに行こう

昨年の秋にリリースされた「AvidFreeDV」は、ノンリニア編集ソフトの老舗Avid社のPR用フリーウェアです。
フリーとはいっても、AvidはAvid、定評のあるDVコーデックも付属してくるし、使い勝手は「ちっちゃいAvid」です。さっそくFreeDVのもらい方と触り方をみていきましょう。僕自身あまり使い込んでいないので、デッキとの相性とか、設定ミスからから入出力系で一部使えない機能もあるんですが...。オフライン機として位置づけるとこれは結構使えるのでは...と考えるしだいです。

概要
FreeDVは、AvidのDV用バージョン、Avid EXPRESS DVの機能限定版です。OSは、winXP、MacOSXのみに対応しています。

・ビデオトラック
これは2つまで。下絵を繋いだら、テロップを入れると終わってしまいます。

・オーディオトラック
これは4つまで。ステレオ収録の本線とステレオの音楽をいれればおしまい。

この他、テロップ以外のスーパーインポーズができません。つまりピクチャインピクチャなどの編集効果は使えません。

このような制限から、ちょっとカンパケをつくるのはムリかな、とも思いますがドラマ作品など、カットつなぎと基本的なトランジションが使えればいい、というような作品は十分に本編集用のソフトとして使えると思います。
Final Cut Proでも、DVテープにキャラ出ししてオフライン編集をしているケースも多いと思うのですが、そういう用途には十分すぎる性能を発揮します。ツールの使い勝手が今となってはちょっと特殊なので他のノンリニア編集ソフトを使ってきた人は違和感を感じるかもしれませんが、馴れてみるとこれはこれで効率的な気持ちいい編集ができます。

入手方法
入手先は、Avid社のダウンロードページです。

http://www.avid.co.jp/freedv/index.html

このページのダウンロードボタンを押すと、アメリカのダウンロードサイトにリンクしています。

http://www.avid.com/forms/freeDVReg.asp

このページのフォームに必要事項を書き込みます。赤い米印の部分だけでOKです。 この時、メールアドレスは正確に書かないとインストールに必要なユーザー名やパスワードがもらえませんのでご注意。
ページの一番下にある「SUBMIT」ボタンを押すと確認ページにジャンプし、ダウンロードボタンを押すと、晴れてダウンロードページにジャンプします。
OSの種類を選んでダウンロード。

インストール方法
しばらくすると、ダウンロードページに記入したメールアドレスにAvid社からメールが来ます。そこには、インストールのためのユーザー名とパスワードが書かれています。このメールが来たら、ダウンロードしたインストーラーを起動させてインストールを開始します。
途中でユーザー名とパスワードを聞いていきますので、メールに書かれているものを記入します。

日本語化する
そのままでは、英語版ですが、メニューなどを日本語化するためのパッチが配布されています。ありかはこちら。AvidJAPANのFAQのページに埋め込まれているのでみつけにくいです。

http://www.avid.co.jp/freedv/faq.html#6

直リンク。
http://www.avid.co.jp/freedv/FDVjpn.lzh

このファイルをダウンロードして解凍したら、FreeDVがインストールしてあるフォルダにある言語サポートのファイル「default.tdf」を差し替えます。
Avid Free DV(インストールされたフォルダ)の中に、supporting filesというフォルダがありますので、そのまた中のinternationalというフォルダにdefault.tdfを入れます。
さらに、Winの場合は、Avid Free DVのすぐ下にあるasifont.mapを差し替えます。
この状態でFreeDVを立ち上げれば、メニューなどが日本語化されます。

起動する
Avid Free DVのアイコンをダブルクリックして起動させます。
起動の途中でシステムの省エネルギー設定が時間が経つとスリープするようになっていたりすると、アラートが出ます。「終了」ボタンを押して、設定を変更してやりなおすか、別にかまわなければ、「継続」ボタンを押して起動させます。
立ち上げると、自動的に「製品版の紹介ページを見てね」というダイアログがでます(PR用のソフトですからしょうがないですね)。何秒かすると「Later」ボタンが使えるようになるので、それを押します。
すると、プロジェクト選択のダイアログがでます。はじめての時は、新規プロジェクトを作成します。

インターフェイスと基本操作(不完全版)
・取り込み
「ツールセット」メニューから「キャプチャ」を選択して、キャプチャツールを表示させます。
基本的には、Final Cut Proの「切り出しと取り込み」ウインドウと同じ様な機能がコンパクトにまとまっています。入力ソースの選択やハードディスクの選択もボタンで出来るので使いやすいです。

・編集
編集の時は「ツールセット」メニューから「ソース/レコード」を選択すれば、Final Cut Proの「ビューア+キャンバス」のノリで編集できます。
コンポーザーというウインドウの左が素材のプレビュー+インポイントアウトポイントの設定。右が編集結果のプレビューです。
左のソース側で真ん中の再生ボタンを押して再生し、再生ボタンの左側の「)」ボタンでイン点、「(」ボタンでアウト点を設定します。そして、ウインドウセンター下にある赤い→の「オーバーライト」ボタンで上書き編集、黄色い→の「スプライスイン」ボタンで挿入編集を行います。
これが編集の基本で、VHSのオフライン編集機気分で作業が進みます。

・タイムラインのツールたち
編集の調整やカットの入れ替えは、タイムラインで行います。
オフライン編集に使いそうなツールを紹介していきましょう。ツール名は正確ではありません...。

<トリムモード>
タイムラインの上、左から2番目の巻き取ったフィルムの形(?)のボタンは、トリムモードにはいるボタンです。これをクリックしてからカットのつなぎ目をクリック+ドラッグすることで目的のカットの頭やおしりを調整できます。「ソース/レコード」でばんばん繋いでいって、トリムツールで詰めていく、というイメージかなと。

<フェードイン><フェードアウト>
このボタンを押すと、タイムラインのもよりの編集点にフェードを加えます。

<ディゾルブ>
左から5番目の、四角をグラデーションで塗ってあるようなボタンです。これをクリックすると、再生ヘッドの最寄りの編集点にディゾルブがかかります。

<イン点><アウト点>
左から9番目と10番目のボタン「)」と「(」が描かれています。これを使って再生ヘッドの位置にイン点、アウト点をうちます。イン点とアウト点をうった部分は、「削除」したり、リップル削除することができます。

<リップル削除>
ハサミのアイコンのボタンです。イン点とアウト点を打った後に、このツールをクリックするとトルツメで削除されます。

<削除>
リフティングしているイメージのアイコンボタンを押すとイン点、アウト点間が削除され、隙間ができます。

<DV出力有効>
オーディオメーターの右についている丸いボタンです。これがブルーになっていればDV出力ができている状態。クリックして有効無効を切り替えます。緑に光っている状態だとDVは出力されていません。

ここにあげたボタンが見あたらない場合は、左から7番目の右向き三角と箱(?)のアイコンをクリックするとツールボックス風のポップアップメニューが表示されるので、そこに格納されています。解像度によってはタイムラインの上に表示しきれない場合があるのです。
このあたりは、設定変更でカスタマイズできます。

Final Cut Proだと、選択ツールでカットの選択も長さの変更もできますが、Avidでは、まず目的に応じたツールを選んで「これをします」と宣言してから目的の操作をします。FCPユーザーにはちょっととまどう操作感です。

・テロップ
テロップはタイムラインの上にある「T」と書かれたボタンを押して、タイトルツールを起動させます。
タイトルツールでは、文字の入力の他、簡単な図形を描くドローツールも備えています。また、ロールテロップも可能です。
タイトルツールでテロップを作ったら、ウインドウを閉じて保存します。ビンに登録されるので、ダブルクリックしてソース画面に表示させ、ドラッグしてタイムラインに配置します。

・テープに出力する
PCのFireWire(IEEE1394)にDV機器を接続されていて、「スペシャル」メニューの「DV出力有効」が選択されていれば、編集結果はそのままDV出力されているので、再生して、デッキでガチャン撮りをするのがカンタンです。正式には、「クリップ」メニューから「デジタルカットツール」を起動させて録画します。FCPの「テープに編集」ちっくな事ができるはずなのですが、ぼくのところではどうもうまくいきません。

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