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ここでは、筆者が体験したDVならではの困った現象をピックアップします。対処方法がわかっているものもありますし、いまだ謎のままのものもあります。「その現象なら、こうすればいい!」「こんな現象があった」という情報をお持ちの方は、ぜひ情報をください!今後とも追加していく予定です。
ファイル1●うっすらと乗るノイズ●
これは、グレーっぽいグラデーション、たとえば、白い壁にかかった薄い影のような部分に、こまかいノイズが乗る現象です。
ベーカムでいうと、ちょうど、少しゲインを上げすぎたときにでるような感じの細かいノイズ。普通にみているぶんには気づかないのですが、いちど気づいてしまうと、なんか気になる。
普通の、風景や、人物を撮っているときには、問題ないのですが、絵柄によっては気になる時があります。
撮影機材のクセなのか、圧縮のせいなのかはわかりません。
フラットな感じのゆるやかなグラデーション、というのは、確かにDVは苦手そうです。
照明、撮影設計上の工夫で逃げるしかないようです。
ファイル2●色の同ポジがこない●
ある仕事で、白ホリを背景に家族が談笑している、という画を撮ったんです。
サイズは、4人家族のフルショットをかなり余裕めでいれた感じ。庭でとっていたらロングショットといってもいいぐらいのサイズです。台詞があるので、マイクをなるべく登場人物の近くにもっていきたい。で、マイクはあえてバラして収録して、同じ白ホリの空舞台を取っておいて、編集の時にワイプ合成でマイクを消そう、ということにしました。
ところが、あとでワイプをかけてみると、同じ色、明るさなはずなのに、白の同ポジが微妙にこないんです。結局ワイプのエッジをぼかして対処したのですが、なんでかなぁ、と不思議に思っていました。ベーカムだったら絶対に大丈夫なはず。
のちに、DVの圧縮の仕組みを勉強して、なるほどね、と合点がいきました。DVは、絵柄によって、画面の部分部分の圧縮率を変えているんです。ですから、白ホリの同じ部分でも、人物がいるのといないのとでは、圧縮のしかたが変わってしまうわけです。これは、原理的に、同ポジはこない・・・というわけです。ただ、これは、たまたま白ホリだったからシビアだったので、普通の部屋などだったら、ちゃんと同ポジに見えていたはずです。
ファイル3●DVからベーカムにダビングしたらタイムコードがおかしくなった●
これは謎です。Final Cut Proでほぼ編集をして、DVCAMに落として、スタジオに持ち込み、MA用にベーカムにダビングしてもらったんです。そうしたら、途中でタイムコードが、ドロップになったり、ノンドロップになったりする。いまだに謎なのですが、考えられる原因がありました。Final Cut ProからDVCAMに落としたときに、途中で何箇所か、アッセンブリで繋いでいるんです。手持ちのデッキで確認して、タイムコードも飛んでなかったし大丈夫だろうと思ったのですが、その時に、DVCAMで、頭だし用の信号が書き込まれてしまっていたらしい。この信号が、ダビングの時にタイムコードに干渉して、現象が起こった可能性があります。
ともかく、DVの制御信号は、書き込まない、ということにしました。落しを途中でアセンブリでやり直す、というのもご法度です。
ファイル4●ブルーバック素材がうまくぬけない●
本素材はデジタルベーカムなので、まぁ、問題はなかったのですが、問題はオフライン試写。全編ブルーバック合成だったので試写の時に合成状態をシミュレーションしてみせようと言う事で、DVにデジベから「アナログ」コピーしたブルーバック素材をもとに、プロダクションのほうで、アフターエフェクツを使ってクロマキー合成をしてみたわけですが、なんか、全然ぬけない。素材を肉眼でみるかぎり、そんなにひどい感じはしないのですが、うまくいきません。Final Cut Proでもやってみたのですが、かんばしくありませんでした。まぁ、オフラインだから、と割り切ったのですが、どうもなっとくできなかったんですよね。
いくつかの原因があると思いますが、大きくはこれも、多分圧縮のせいです。フレーム内の部分部分で圧縮率が違うので、同じ照明条件のブルーバックbのエッジでも、場所場所で圧縮率が違うわけです。波形モニターで見て大丈夫な色、照明であっても、DVで圧縮するかぎり、キチンとクロマキー合成できる素材は収録できません。
ただ、DVのブルー素材を、直接Final Cut Proで読み込んで合成したケースでは、比較的まともな合成になりましたから、DVにコピーするときにアナログ化した、というところも大きな原因かも。
いずれにしても、クロマキー用の本素材は、DV収録してはいけませんね。
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