【著者紹介】
著者・相曾(相曽)誠治(あいそ・せいじ)は1910年、静岡県で生まれた。
戦前の無神論的皇国史観に疑問を感じた著者は、独りで神道霊学や言霊(ことたま)、鎮魂、ユダヤ問題の研究に没頭する。当時の言霊と鎮魂に対して疑問を感じたからである。
国学四大人に数えられる賀茂真淵でさえ、その言霊学は漢字を応用したものだった。言霊の大家とあがめられる水谷、大石凝なども江戸時代から始まった漢字式言霊学を踏襲している。
鎮魂も同様だった。明治以降、本田親徳によって鎮魂法が再興され、その系統から出口や友清、矢野、岡本などをはじめとする宗教家が輩出する。そのほかにも当時は、川面、荒深、竹内など、数多くの神道家が咲き乱れたが、本物はほとんどいなかった。
本来、正しい神道か否かは、太陽神の流れをくむかどうかが分かれ道となる。それを峻別する技術をサニワという。
言霊にしても、純粋な高天原文化の名残をとどめているかどうかが分岐点になる。今まで、先人のだれもがこの原理原則を避けるきらいがあった。既に一派(教団)を成し、身過ぎ世過ぎをしていたからである。
著者は舌鋒(ぜっぽう)鋭くこの問題に切り込んだが、反感を買うばかりだった。だが、昭和天皇の崩御を機にしてようやく周囲の反応が一変する。60年にも及ぶ研鑚と努力が実り、じょじょに相曾の説が脚光を浴びるようになった。作家・佐藤愛子との交流が芽生えたのもこのころである。
残念ながら、相曾は本書の完成を待たずに1999年12月31日、帰らぬ人となった。
相曾著作集の
の二巻はそれぞれ独立しており、どちらから読んでも、あるいは片方だけでも、全く差し支えない(二冊セット割引あり)。もちろん、フリガナはじゅうぶんに整備されており、たいへん読みやすい構成となっている。
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