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『パニッシャー(処刑人 原題「THE PUNISHER」)』 監督:マーク・ゴールド・ブラッド
出演:ドルフ・ラングレン/ルイス・ゴセットJr.
ドルフ・ラングレン、最近見ないけど、何処行っちゃったんだろう?一時はジャン・クロード・ヴァン・ダムと並んで、シュワルツネッガー、スタローンの2大アクションスターの跡を継ぐか?とまで言われていたのに…。
愛する妻子を殺されて復讐に燃える元刑事が、仇の暴力ギャングを相手に大立ち回りするB級アクション映画です。ギャング団達をバンバン殺しまくるって彼の罪状は前代未聞の「350人殺し」。いつしか人は彼を「パニッシャー(処刑人)」と呼ぶようになった・・・・・・・というすっとんきょうな映画です。元々は、マーベルコミックの人気漫画なんですね。
僕はこの手のB級アクション映画は大好きですが、本作はお金を出して見たわけではありません。当時バイトしていた札幌の松竹系映画館で、バイトがはねた後、オールナイトの深夜上映を無料で見せてもらっていたのです。その中の一本にこれがありました。
こんな映画の何処にマジックが出てくるかっちゅうと、ギャングのボスと、その息子の会話でちらりと出てくるんですね。
ギャングのボスが、久しぶりに息子と夕食を共にしながら、我が子にこう聞きます。
「今度付けた家庭教師はどうだ?」
「良い人だよ、いろいろ教えてもらってる」
「学問は身に付ける事が大事だ、ここで何かやってみろ」
「はい、(あらたまった口調で)では、コインを一枚お借りできますか?」
息子は、父が手渡したコインにふっと息を吹きかけて、空中に消してしまいます。
ボスは感心し、
「よしよし、その調子で勉強の方もしっかりやれよ」
と息子の頭を撫でます。
台詞とかは詳細違うかもしれません(なんたって、8年も前に一度見ただけだから)。
この一寸したやり取りの中にも、極悪非道なギャングのボスにもちらりと人情味をのぞかせ、また、この息子は父親に似ず、素直でジョークも上手くクラスの人気者になるタイプで、アメリカ的な「良い子」なんだなという事を表現しています。
映画のクライマックスでは、ボスに対立する更に凶悪な連中(日本のヤクザと手を組んでいる)がこの息子を人質にし、ボスは日本の「ヤクザ」が差し向けた「ニンジャ」にあえなく殺され、パニッシャーはそのニンジャと死闘を繰り広げ、結果、意図せず少年の仇を代わってとることになります。
「父親の仇をとるのか?それも良かろう。だが、この俺を見ておけ。これが復讐者の末路だ」
パニッシャーが少年に言う台詞です。