▲一つ前のページへ
▲Magicのページへ

ルパン3世 カリオストロの城

監督・脚本 宮崎駿
製作 藤岡豊
プロデューサー 片山哲生
原作 モンキー・パンチ
脚本 山崎晴哉
作画監督 大塚康生
音楽 大野雄二
声優 山田康雄 /小林清志
   増山江威子 /納屋悟朗
   井上真樹夫 /島本須美
1979年 日本 1時間40分
 配給=東京ムービー

 マジックが登場する作品を紹介するとなると、これを外すわけにはいかないでしょう。

 誰でも知っている有名な映画なので、解説は省きます。知らないと言う稀有な人が居ましたら、直ぐビデオ屋に走りましょう、あなたは20世紀の日本に居るという大変な幸運をまだ味わっていません。


 カリオストロ城に囚われの身となったお姫様、クラリスを救い出すために、単身城に潜入しルパン3世は、遂に囚われのクラリスと幽閉室で再会します。

 誰?と誰何する少女に、自己紹介するルパン。

「泥棒です…こんばんは、花嫁さん」

 そして、私は貴女を盗みにやってきたのだ、と。

「…私の獲物は悪い魔法使いが高い塔の天辺にしまい込んだ宝物。どうかこの泥棒めに盗まれてやって下さい…」

 幽閉の身から助けてあげる、というルパンの言葉に喜ぶクラリスですが、すぐに顔を曇らせます。そんな事は出来はしないのだ、と。伯爵の力を侮ってはいけない、下手をすればあなたも殺される、と忠告するクラリスに、ルパンが嘆きます。

「ああ何てことだ…その女の子は、悪い魔法使いの力は信じるのに、泥棒の力は信じようとしなかった…少女が信じるなら泥棒は、空を飛ぶ事だって、湖の水を飲みほす事だってできるのに…」

 そして、力一杯に拳を握り締め、力を振り絞る素振りをします。

 すると彼の掌から、一輪の花が現れます。

「今は、これが精一杯」

 そう囁いて花をクラリスに手渡し、最後に小さな万国旗をスルスルと取り出すマジックを披露します。日本映画史上屈指の名シーンと言って過言は無いでしょう。

「今は これが精一杯…」

 

「あのマジックを、あのタイミングで恋人に見せる事が出来たなら、俺は二度とマジックが出来なくなっても思い残す事は無い」と、当時奇術研会長だった友人が酒の席でしみじみ呟いていたのを、印象深く覚えています。僕も彼の意見に強く頷かずに居られません。ちょっとこの場面のルパンはクサいですけどね。

▲一つ前のページへ
▲Magicのページへ