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『世界征服セーラー服』

―柏木 楓―(ゲーム「痕」より)


「関戸さん、セーラー服、お好きでしょ?」と、僕の事を良く知らない人はそう言います。
「いいえ、大っ嫌いです」と答えると、けげんな顔をします。こんなマニア一直線な奴が、セーラー服が嫌いだなんて、フカシこいてんじゃねーよ、とでも言いたげです。
 ですが私は、本気で
嫌いです。
 いや、制服廃止運動に傾倒してたって事もあるんですが、学生時代は、僕にとって酷く辛い時期だったので、それを思い出すのは結構辛い。悪夢を見せられてるのと同じなんで。

 それと、どうも最近では、「セーラー服」というコスチューム自体に、卑猥な連想が働くのが世間で一般的になってしまったようです。ロマンスの生まれる土壌が、また一つ減ったわけで、物語至上主義の私としては、酷く残念です。

 ちなみに、学生服という文化は、そこら中にあるモノではありません。ご存知の通り、アメリカにはありゃしません。
 アメリカ在住の同僚に、
「日本のアニメーションやゲームに登場するセーラー服の少女達を、アメリカ人はどう捉らえているのか?」と尋ねてみました。
彼曰く
「アメリカでは、制服があるスクールというと、上流階級の子女を集めた、全寮制のスクールだ。どうやらこのコスチュームも、そのイメージで捉らえられているらしい」
って事は、日本の最近の性風俗文化を見たら、アメリカ人大仰天だろうな。日本の娼婦は、全員良家のお嬢様の格好をしているわけだ。

(著作権:Leaf)

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