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『おまえは成れる! 神にも! 悪魔にも! 神にも悪魔にもな!』

―マジンガーZ―(マジンガーZ)


 おお、遂にこのコーナーで、メカらしいメカが出てきました!

 僕は、永井豪って天才だと思ってるんですが、このマジンガーZのキャラの立っていること。人型の巨大ロボットに少年が乗り込んで戦う、という物語パターンを確立したこの作品ですが、それもこのマジンガーZのデザインの素晴らしさがあってこそでしょう。
 Zって、永井豪氏お得意の
「鬼」をデザイン上のモチーフにしていますよね。グレートマジンガーだと、そのまんま頭が角ですが、Zでは頭が偏平で、それがかえって阿修羅や仁王などの仏像デザインを思い起こさせます。多分、グレートとZの登場順が逆だったら、僕らはあれほどマジンガーZに惹かれなかったと思います。マジンガーZの大きさ、強さと共に、「見守ってくれる大きな手」という父性的な要素をそこに見出だしていたからこそ、あれ程マジンガーZを愛したんだと思います。
 物語中でも、マジンガーZは、モロに
「父親の代わり」として出てきますね。そもそも、兜十蔵博士が、研究中の事故で息子夫婦を死なせてしまい、その孫達への懺悔の償いに、このマジンガーZを彼らの為に作るのですから。

 で、このじーさん、兜十蔵博士って人が、流石罪滅ぼしに巨大ロボットを孫に与えようってだけあって、てます。3歩ぐらい、ッチの世界にっちゃった御方です。
「甲士! お前はこのマジンガーで、神にも、悪魔にもなれる! 
神にも悪魔にもなあ! 世界はお前のものだ!
という、世にも物騒な遺言を死に際に残して安楽かにお眠りになった十蔵博士。出来れば永遠に安らかにしていて下さい。
 こんなじいさんの薫陶を受けながら、ひねくれもせず極まっとうに(いささか脳天気に)正義を貫いた兜甲士さん。貴方は偉かった。

(著作権:永井豪・ダイナミックプロ)

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